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老年学・社会科学研究センター

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NCGG‐UniCo(ユニコ)プロジェクト

~誰もが社会参加しやすい地域づくりを目指して~

NCGG-UniCo (Universal Community)プロジェクトでは、認知症になっても社会参加し、幸福で健康に生きることのできるウェルビーイングな社会を実現することを目的としています。障害の特性に基づいて認知症の人が利用しやすい施設を開発し、さらに認知症の人を含めた地域住民どうしの肯定的な交流を促すことで、認知症に対する無理解や偏見を軽減し、地域全体のウェルビーイング向上を目指します。本プロジェクトは、以下の3つアプローチを用いて取り組みます。

アプローチ① 認知症フレンドリから「ユニバーサルフレンドリ」へ

これまで行われてきた認知症の人に対する本人支援や家族支援を中心とした「認知症フレンドリ」な取り組みからさらに一歩進め、「認知症の人も、そうでない人にも」やさしい「ユニバーサルフレンドリ」な施設を創造します。

アプローチ② 「0次予防」の環境づくり

健康度に応じた支援アプローチとして用いられている1次予防(健康維持促進)のさらに手前の、0次予防(環境づくり)を目指します。そのアプローチとしては、人的環境の充実に加え、認知機能低下等に対応した物理的環境づくりの推進が重要です。NCGG-UniCoでは施設環境、システム整備、補助デバイス、人材育成、肯定的プログラム、認知症の人の就労といった多方面の整備を試みます。

アプローチ③ 「産官学民」が連携し、みんなにやさしい健康政策

認知症の人のより円滑な社会参加を実現するため、産業界(産)、行政機関(官)、学術機関(学)、一般市民(民)という様々な立場の人が連携する共同事業体(コンソーシアム)を立ち上げ、一体となって解決していくことを目指します。

当事者の視点を活かすとともに、産業界においては、認知症等により社会生活機能が低下した人も参加し続けられる施設開発により、超高齢社会における顧客の維持・拡大を図ります。また行政においては、この活動を推進することによって、住民の健康度やウェルビーイング向上をもたらすことが期待されます。

認知症スティグマ(偏見)の軽減、ウェルビーイングの向上

NCGG‐UniCoプロジェクトのコンセプト

現在、認知症の人が社会参加を遂げるためには、たくさんの障壁をクリアする必要があります。いわば、“社会参加するためには急な坂道を登るような苦労がある”状態です。NCGG-UniCoでは、産官学民で連携し、ハード・ソフト両面から誰にでも優しい設備「ユニバーサル・フレンドリ・ファシリティ」を整え、“認知症の人が社会参加するための坂を緩やかに”します。認知症の人や地域の人が自然に社会参加できる環境を作り出すことで、認知症に対する偏見を減らし、「認知症の人も、そうでない人にも」幸福で健康に生きることのできる社会を目指します。


キックオフ会議資料

2023年12月22日に開催されたNCGG-UniCoコンソーシアムキックオフ会議での発表資料を公開しております。

お知らせ(次回開催予定・プレコンソーシアム申込方法)

次回開催予定

第1回プレコンソーシアム会議開催予定

申込方法

プレコンソーシアム申込方法

<研究助成>

本プロジェクトは以下の助成金を得て実施しています。

公益財団法人長寿科学振興財団 「令和5年度 長生きを喜べる長寿社会実現研究支援」このリンクは別ウィンドウで開きます

(プロジェクトリーダー:斎藤民)

お問い合わせ先

国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター 研究所

老年社会科学研究部 UniCo事務局

〒474-8511 愛知県大府市森岡町七丁目430番地

電話:0562-46-2311(内線5032) (8時30分~15時30分)

老年社会科学研究部の紹介とその他の取り組み(ホームページに飛びます)このリンクは別ウィンドウで開きます