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理事長からのごあいさつ

理事長

 国立長寿医療研究センターのホームページをご覧いただきまして、ありがとうございます。平成31年4月より理事長を拝命致しました荒井秀典です。

 国立長寿医療研究センターは6つめのナショナルセンターとして平成16年に開設され、平成22年に独立行政法人化しました。独立行政法人化後、もの忘れセンター、歯科口腔先進医療開発センター、老年学・社会科学研究センター、長寿医療情報センター、治験・臨床試験推進センター、長寿医療研修センター、健康長寿支援ロボット研究センター、認知症先進医療開発センター、メディカルゲノムセンターなどセンター内センターを開設し、センター間の連携をとりながら、国立長寿医療研究センターのミッションに沿った活動を展開してまいりました。平成27年には国立研究開発法人となり、より研究開発に重点を置きながらセンターの運営を行っております。

 この間、大島伸一名誉総長、鳥羽研二前理事長の卓越したリーダーシップのもと、我が国の認知症、フレイルなどの老年症候群に対する先進的な医療をはじめとして高齢者医療のモデルとなる医療を提供するとともに、超高齢社会で求められる医療・介護・福祉を担う人材育成を行ってまいりました。また、高齢者医療・介護・福祉に関する様々な国の施策に関してシンクタンクとしての役割を担うとともに必要な啓発活動を展開し、研究センターとして老化に関連する様々な基礎研究、臨床研究、疫学研究を行い、健康長寿社会の実現にむけて尽力してまいりました。3代目の理事長としてこれまで当センターが果たしてきた役割を確実に引き継ぐとともに、世界に開かれた国際的な国立長寿医療研究センターとなるべく、センター職員一丸となって邁進していきたいと思いますので、皆様のご指導よろしくお願いいたします。

 さて、当センターの理念は、「高齢者の心と体の自立を促進し、健康長寿社会の構築に貢献する」です。その背景には我が国は現在人口の28%以上を65歳以上の高齢者が占める世界第一位の長寿国家であることがあります。75歳以上の高齢者のみが増えていく超高齢社会においては、従来の治す医療から「治し支える医療」へのパラダイムシフトが求められております。なかでも要介護の原因と第一位になった認知症への取り組みは最も重要なミッションです。認知症の予防、診断、治療、ケアに関して認知症先進医療開発センター、メディカルゲノムセンター、もの忘れセンター、健康長寿支援ロボット研究センターなどセンター内の組織を総動員して成果をあげています。また、地域作りに貢献するため「オレンジタウン構想」が愛知県と共同で始まりました。築50年を経過した旧病棟の建て替えは、研究と医療が一体化して、オレンジタウンのシンボルとして「認知症に優しいまちづくり」の中核施設となるようオレンジホスピタルとして構想しています。当センターが中心となって進めている適切なケアや認知症のリハビリテーション、家族教室による成果を地域及び国民に実践して還元できるように努めてまいります。

 また、フレイルは、自立した生活は可能なものの加齢に伴う様々臓器機能の変化により様々なストレスに対して脆弱になっている状態です。フレイルは健康長寿社会の実現に大きな障壁となっており、ロコモフレイルセンターを中心にサルコペニア、ロコモティブシンドロームのような関連病態とともに病態解明を行い、治療戦略を確立していきたいと思っています。さらにはロボットの活用も急務であり、健康長寿支援ロボット研究センターの役割も強調しておきたいと思います。これらの研究を通して新産業の育成にも協力し、長寿立国に少しでも役立ちたいと思っています。このような研究開発のみならず、高齢者に対するきめ細かい相談と医療のサービスは、これまで以上に充実してまいりますので、皆様の一層のご助言ご鞭撻をお願いいたします。

 

 

国立長寿医療研究センター

理事長 荒井秀典