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「健康長寿社会における実装科学の役割(D&I科学研究会第9回学術集会)」開催レポート

会場全体

「第9回保健医療福祉における普及と実装科学研究会(D&I科学研究会)」が、2023年7月1日(土曜日)に、ウインクあいちにて開催されました。当番世話人は荒井理事長、運営委員長は櫻井所長が務めました。コロナ禍以降初の現地開催でしたが、120名を超える参加者が熱心に議論し、ラウンドテーブルや参加型ワークショップも行われ、盛会裏に終了しました。

NCGG企画セッション:認知症予防を目指した多因子介入研究、そのさきの社会実装へ! 

国立長寿医療研究センターが中心となり取り組んだJ-MINT研究、神戸大学によるJ-MINT PRIME Tambaの最新の知見の報告とともに、多因子介入の自治体での実装に取り組む大府市と企業からの報告がありました。ラウンドテーブルでは、今後の社会実装に向けた産学官連携の必要性や、実装に向けた課題について、熱心なディスカッションが行われました。

ラウンドテーブル座長ラウンドテーブル演者

ワークショップ:実装の促進阻害要因を特定してみよう! 

実装研究を進める上で重要なスキルのひとつ「実装研究のための統合フレームワーク(CFIR)」を用いて、実装の阻害・促進要因を演習形式で経験をしました。職域・臨床・地域での活用例の紹介の後、グループに分かれてCFIRを模擬的に実践しました。参加者からは、グループで実践することで様々な立場の意見が聞けたこと、実際にCFIRを活用するきっかけとなること等の感想が寄せられました。最後に、グループごとの発表が行われ、事例提供者への質疑応答で理解を深めることができました。

ワークショップ写真1ワークショップ写真2

総評:長寿社会実現のための実装研究 

最後に代表世話人の内富庸介先生と当番世話人の荒井理事長からの総評がありました。内富先生は、実装科学の注目度が高まっていると感じるとともに、さらに実装科学のツールを改良していく必要性があること。荒井理事長は、たいへん熱心なワークショップが開催されたこと、非薬物療法の実装には多職種と地域連携が重要であることを述べました。 

本レポートではすべての内容を詳しく紹介することは難しいですが、最新のエビデンスを取り上げた「Year in Review」や一般演題により、実装科学の新しいトレンドや研究報告を共有することができました。興味のある方は、オンデマンド配信をチェックしてみてください。 

学術集会の企画は半年前から始まり、その準備・実施に尽力した予防科学研究部の研究員や研究補助員の方々、そして国立がん研究センターの内富庸介先生、島津太一先生、齋藤順子先生、関わったすべての方々に心から御礼申し上げます。 

総評内富先生総評荒井先生

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