当研究部では、認知症等によりケアを必要とする方と家族介護者のペアを対象としたアート鑑賞・自己表現プログラム(通称:アートプログラム)を開発しています。本プログラムでは、参加者それぞれが絵画を観て心に浮かんだことを言葉で表現したり、写真撮影やコラージュ制作に取り組んだりするとともに、ポジティブなコミュニケーションを行います。グループワークを通して、本人と介護者双方の気分やQOLの維持・改善に資する包括的ケアプログラム(非薬物療法)と位置づけられます。
現在、医療機関における科学的検証を行っているところです。リハビリテーションや公衆衛生、公共政策などの研究者や臨床家、近隣市町の自治体職員、地域住民が連携して取り組んでおり、将来的には初めての参加者でも取り組みやすくかつ実施者も運営しやすい内容で、通所・入所サービスや認知症カフェ等での社会実装を目指しています。
アートプログラム実施の様子
コラージュ作品の例
アートプログラム開発と社会実装に向けた流れ
本プロジェクトは、以下の助成金を得て実施しています。
国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター 研究所
老年社会科学研究部 アートプログラム事務局
〒474-8511 大府市森岡町七丁目430番地
電話:0562-46-2311 (内線7360) (8時30分から15時30分)