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ホーム > 研究所 > ニュース&トピックス > フレイル研究部 木下かほり研究員らの論文がThe Journal of Aging Research & Lifestyle誌に掲載されました
Dietary intake characteristics in older adults: A systematic review of physical, social, psychological, and behavioral limitations
The Journal of Aging Research & Lifestyle
Kaori Kinoshita1, Kanae Furuya2, Ryoko Katagiri3
高齢者の身体的・社会的・精神心理的・行動的な制約が食事摂取に与える影響を整理した系統的レビューを報告しました。
高齢者では、身体的・社会的・精神心理的・行動的な制約により“意図しない不健康な食習慣”を生じてしまうことがあります。そのため、高齢者個々のもつ様々な要因を多面的にとらえ、個別化された栄養支援が不可欠です。本レビューは、高齢者一人ひとりに寄り添った栄養支援の検討に役立つ情報を得るため、これらの制約要因による食事摂取の特徴を整理することを目的に行いました。
文献レビューはPRISMAガイドラインに基づき実施され、2,354件の先行研究から29件が組み入れられました。口腔機能の低下や抑うつ症状は肉・魚・豆類・野菜・果物といった栄養価の高い食品の摂取不足と関連し、低い経済力や教育水準は食事の質の低さと関連しました。一方で、調理スキル、栄養学知識、味覚・嗅覚低下が食事摂取に与える影響を調べた研究はほとんどありませんでした。本研究結果は、高齢者向けの栄養支援や教育プログラムの開発に役立つ可能性がある一方、これらの制約要因により生じる食事摂取特性に関する研究の必要性を示唆しています。
https://doi.org/10.1016/j.jarlif.2026.100064
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