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フレイル・サルコペニア予防を見据え、対話型AIロボットによる健康行動支援の共同研究を開始

一人ひとりに合わせた働きかけで行動変容の促進を目指す

2026年10月20日

国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター

国立研究開発法人国立長寿医療研究センター(理事長:荒井秀典。以下「国立長寿医療研究センター」)老年学・社会科学研究センター島田裕之センター長らの研究グループは、ゴールデンバーグ株式会社、株式会社Splinkと共同で、フレイル・サルコペニア予防を見据え、AIコーチを搭載した対話型AIロボットによって高齢者の健康行動の変容を支援する研究開発を開始します。
本研究は、国立研究開発法人日本医療研究開発機構(AMED)「予防・健康づくりの社会実装に向けた研究開発基盤整備事業ヘルスケア社会実装基盤整備事業」の採択課題として実施します。
対話型AIロボットは、ウェアラブルデバイスやアプリから得られる身体活動や食事などの情報を活用し、利用者一人ひとりの状態に応じて、称賛や励まし、具体的な健康行動の提案を行います。こうした働きかけが、高齢者の身体活動や適切な栄養摂取などの健康行動を促し、行動変容につなげられるかをランダム化比較試験(RCT)で検証します。また、自治体や民間サービスへの展開を見据えた社会実装モデルの構築を目指します。研究課題では、対話型AIロボットの開発、個別最適化AIコーチング、RCT、社会実装までを一体的に進める計画です。

研究背景

フレイルやサルコペニアの予防には、日常的な身体活動や適切な栄養摂取など、望ましい健康行動を継続することが重要です。近年、ウェアラブルデバイスやアプリにより日々の健康情報を把握できるようになりましたが、情報を記録・提示するだけでは、実際の行動変容やその継続につながりにくいことが課題です。
そこで本研究では、健康情報を取得するデジタル技術と、自然な会話を通じて利用者に働きかける対話型AIロボットを組み合わせ、身体活動や適切な栄養摂取などの健康行動の開始・改善・継続を支援する仕組みを開発します。こうした行動変容を通じて、将来的なフレイル・サルコペニア予防につなげることを目指します。

研究内容

本研究では、AIコーチを搭載する対話型AIロボットを開発します。ロボットは、ウェアラブルデバイスから得られる身体活動情報や、アプリから得られる食事・行動情報などと連携します。搭載されたAIコーチがこれらの情報を活用し、その人の状態や日々の行動に応じて、称賛、励まし、「今、何をするとよいか」といった具体的な健康行動を提案します。また、実際の利用者との対話ログや行動データをもとにAIを改良し、対話内容などを遠隔で更新できるOTA(Over-The-Air)基盤を構築します。本研究では、このような対話型AIロボットによる個別化された働きかけが、身体活動や栄養などの健康行動を促し、高齢者の行動変容につながるかを検証します。

図1:アプリから得られる食事・行動データや、ウェアラブルデバイスから得られる活動量
データを活用し、一人ひとりに合わせた健康行動を提案する対話型AIロボットのイメージ図

研究体制

本研究は、3機関がそれぞれの専門性を生かして共同で実施します。

研究計画

研究期間は2026年8月から2029年3月までです。
まず、対話型AIロボットとAIコーチ、データ連携基盤を開発し、地域在住高齢者を対象とした小規模なプレ介入によって、使いやすさや継続性、AIの応答などを確認・改善します。その後、地域在住高齢者200名を対象に、6か月間のRCTを実施し、対話型AIロボットによる働きかけが、身体活動や栄養などの健康行動の改善・継続につながるかを検証します。併せて、身体機能やフレイル・サルコペニア関連指標なども評価し、将来的な予防介入につなげるための知見を蓄積します。

図2:プレフレイル・サルコペニアが疑われる高齢者200名を対象に、6か月間のランダム化
比較試験を実施し、対話型AIロボットを用いた支援の効果を検証する研究計画の概要

期待される成果と今後の展望

本研究を通じて、AIコーチを搭載した対話型AIロボットによる個別化された働きかけが、身体活動や適切な栄養摂取などの健康行動の変容・継続を促すことができるかについて科学的なエビデンスを創出することを目指します。
こうした健康行動の改善を通じて、将来的にはフレイル・サルコペニア予防につながる新たな支援手段へ発展させるとともに、自治体の介護予防事業や民間のヘルスケアサービスなどへの社会実装を目指します。

リンク

リリースの内容に関するお問い合わせ

この研究に関すること

国立長寿医療研究センター

予防老年学研究部 特任主任研究員 下田隆大
TEL : 0562-44-5651
E-mail : tshimoda(at-mark)ncgg.go.jp
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対話型AIロボットの製品・導入に関すること

ゴールデンバーグ株式会社 担当:香月
E-mail : info(at-mark)aitoy.jp
URL :  https://aitoy.jp/このリンクは別ウィンドウで開きます
*(at-mark)を(@)に置き換えてください。

報道に関すること

国立長寿医療研究センター 総務部総務課 総務係長(広報担当)

〒474-8511 愛知県大府市森岡町七丁目430番地

TEL : 0562-46-2311(代表)
E-mail : webadmin(at-mark)ncgg.go.jp

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