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口腔疾患研究部の山田匡恵外来研究員ら研究グループは、臼歯(奥歯)を喪失することが脳の老化を促進することを老齢マウスモデルで発見しました

2022年4月22日

国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター

 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター(理事長:荒井秀典。以下 国立長寿医療研究センター)外来研究員の山田匡恵(やまだまさえ)氏、口腔疾患研究部松下健二部長をはじめとする研究グループは、臼歯(奥歯)を喪失することが脳の老化を促進することを老齢マウスモデルで発見しました。
 従来、高齢者における残存歯数の減少と認知機能の低下に関連があることが報告されていましたが、その詳細については不明でした。山田らは18月齢の老齢マウス上顎の両側第一臼歯を抜歯し、その3ヶ月後同マウスの認知行動や海馬や視床下部における分子発現の変化を検討しました。その結果、上顎第一臼歯を喪失した老齢マウスでは顕著に自発行動量、空間作業記憶や運動協調性が低下するとともに、海馬および視床下部における神経栄養因子や神経細胞の減少が観察されました。加えて、脳老化の特徴の一つであるアストロサイトの増加(アストログリオーシス)が亢進することを発見しました。
 本研究の成果は、口腔ケアに留意し自分の歯を健康に保ち続けることが脳の健康維持に重要であることを示しています。

臼歯の喪失が脳の老化におよぼす影響の図

 本研究は、科学雑誌『Scientific Reports』(4月18日付)に掲載されました。

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