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健康長寿支援ロボットセンター ロボット臨床評価研究室 加藤健治室長らによる、装着型移乗支援ロボットの活用場面に関して調査した論文が、「BMC Health Services Research」誌に掲載されました

2021年8月13日

 本研究では、2年以上の長期にわたって装着型移乗支援ロボット(マッスルスーツ、イノフィス株式会社;図1A,HAL®腰タイプ介護支援用、CYBERDYNE株式会社;図1B)を活用し続けている2つの介護施設において、タイムスタディという手法を用いて、ロボットを日常的に活用している業務場面を特定する試みを行いました。
 その結果、マッスルスーツとHALの両機器において、一日の介護業務の中で、特に腰への負荷のかかる移乗介助や排泄介助に集約して活用されていることを明らかにしました(図2A, 図2B)。HALではさらに、移乗介助や排泄介助だけでなく、食事介助や入浴介助などの幅広い業務に活用できることを確認しました(図2B)。また、介護者への聞き取り調査によって、マッスルスーツでは朝の負担のかかる定時業務に特化しルーチン化して日常的に使用していること、それらを実現するための介護オペレーションに工夫が施されていることを確認しました。これらの結果は、ロボット介護機器の特徴に対する理解や習熟によって、活用場面を多様化できることを示唆しています。
 以上より、これらの装着型移乗支援ロボットを持続的に活用することにより、介護現場における喫緊の課題である腰痛に対するリスクを低減し、長期間にわたり安全かつ安心して働ける環境構築につながることが考えられます。さらに、これらの知見を基に、ロボット介護機器を導入しそれを活用した「よりよい介護」を実現するための有用な情報として展開できる可能性があります。


図1.A.マッスルスーツの使用例.B.HALの使用例.


図2.A.マッスルスーツ使用時の介護業務の分類と時間内訳.B.HAL使用時の介護業務の分類と時間内訳(発表論文より図番号を改変、日本語訳して転載)

本研究成果は2021年7月5日に「BMC Health Services Research」のオンライン版に掲載されました。本研究は、AMEDの研究助成を受けて行われました。

発表論文

Kenji Kato, Tatsuya Yoshimi, Shohei Tsuchimoto, Nobuaki Mizuguchi, Keita Aimoto, Naoki Itoh & Izumi Kondo
Identification of care tasks for the use of wearable transfer support robots – an observational study at nursing facilities using robots on a daily basis
BMC Health Services Research, volume 21, Article number: 652 (2021)

論文リンク

https://doi.org/10.1186/s12913-021-06639-2このリンクは別ウィンドウで開きます

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