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研究所の老化細胞研究プロジェクトチームは、東京医科歯科大学との共同研究により、糖尿病を発症する新たな仕組みを発見

2015年02月27日

本センター研究所の老化細胞研究プロジェクトチームは、東京医科歯科大学との共同研究により、糖尿病を発症する新たな仕組みを発見しました。

“ATM”と呼ばれるタンパク質は、傷ついたDNAを修復する働きを持っています。ATM遺伝子に異常があると、“毛細血管拡張性運動失調症”と呼ばれる難病を発症し、この患者の多くは糖尿病にもなることが知られていました。体内の血糖値は、脂肪細胞の働きによって保たれています。研究グループは今回、ATMが脂肪細胞の成熟に必須であることを発見しました。ATM遺伝子を操作して働かなくなるようにしたマウスは、脂肪細胞から分泌される血糖値を調節するホルモンに異常を来し、その結果糖尿病を発症することを見出しました。今回の研究成果は、糖尿病の新たな治療法の開発へとつながることが期待されます。

研究成果はCell Reports誌2月17日号に掲載され、2月26日付の日経産業新聞でも紹介されました。

(平成27年2月27日)