循環器内科は動脈硬化、心臓疾患、肥満などを治療の対象とする診療科です。2024年4月からは不整脈に対するカテーテルアブレーションの手術件数を増やしております。また、同じく2024年から肥満に対する治療にも取り組んでいます。
循環器内科部門では2大生活習慣病(高血圧・脂質異常症)、および心血管疾患(心筋梗塞・狭心症)・心不全・末梢動脈疾患・心臓弁膜症・不整脈・肥満などを診療専門領域としています。
4名の循環器専門医が、外来診療と入院診療に携わっています。なおご高齢の方へ配慮し、できる限り身体へ負担の少ない検査や処置を選択し提案するよう心掛けています。
心臓超音波検査、運動負荷心電図(簡易法・呼気ガス分析法)、24時間心電図、24時間血圧計、冠動脈CT、心筋シンチグラフィー、心臓カテーテル検査 など。
心筋梗塞・狭心症・末梢動脈疾患に対するカテーテル治療、不整脈に対するカテーテルアブレーション、ペースメーカー植え込み治療、虚血性心疾患や心不全に対する心臓リハビリテーション治療 など。
高血圧や脂質異常症は2大生活習慣病と呼ばれています。これらは中年期から発症しはじめますが、この段階で治療せずに放置すれば、老年期以後に生命を脅かす脳心血管病(心筋梗塞、脳梗塞、心不全)を発症する危険性が著しく高まります。さらに近年、これらすべての病気が、老年期の自立した生活を困難とするフレイルや認知症、あるいは老年期ポリファーマシーに関与していることが明らかとされつつあります。このような状況を鑑みて、診療を受ける方の年齢と機能障害を重視した診療を、当循環器内科部門では下記の通りに実施しています。
心不全は、加齢に伴って、だれにでも出現する病気です。当施設では、このような高齢期の心不全に対して、「リハビリテーション科」とも連携して、積極的に心臓リハビリテーションを実施しています。当施設の心臓リハビリテーションは、入院中のみならず退院後も継続でき、そのメニューも、個人個人に適した有酸素運動、筋肉トレーニングを実施しています。そのほか、多数の藥剤服用による副作用を減らすことを目的とした「ポリファーマシーチーム」との連携を積極的に行なって、高齢期の心不全に対処しています。
国立長寿医療研究センターはセンターの理念に従い、年齢だけを理由に治療を行わないということは絶対にしません。「もしかして不整脈かも?」と感じている方、これまで治療を受けてきたけれど症状が改善しない方、カテーテルアブレーションについて詳しく知りたい方は、まずはかかりつけの先生から紹介状を作成していただき、循環器内科外来を受診ください。地域の皆様の心臓の健康を守るために、私たちは一人一人に合わせた適切な医療を提供してまいります。紹介状をお持ちであれば午前11時までに循環器内科受診の受付を済ませていただけましたら予約なしでも診療いたします。
当院では、肥満でお悩みの患者さんに対し、新しい肥満治療薬の処方を行っております。これらの薬剤は、新しいタイプのお薬で、食欲を抑え、体重減少をサポートすることが期待されています。しかし、これらの薬剤は、すべての医療機関で処方できるわけではありません。そこで当院では、地域のかかりつけ医の先生方と連携し、患者さんが安心して治療を受けられる体制を整えております。「最近、体重が気になる…」「健康診断で肥満を指摘された…」という方はかかりつけ医の先生からの連携を通してぜひお気軽に当院にご相談ください。
かかりつけ医の先生には、これまで通り、高血圧・脂質異常症・糖尿病など、現在服用されているお薬の処方を継続していただきます。当院では、肥満治療薬の処方と、肥満に関連する合併症である狭心症や心房細動のリスクを早期に発見するためのスクリーニング検査を行います。当院ではかかりつけ医を作ることを推奨しており、かかりつけ医の先生が処方している薬はあえて当院では処方しません。このような連携により、患者さんは以下のメリットが得られます。
わたしたちは、月に1回、第2週木曜日14時30分から約1時間、オレンジルームで、看護師、管理栄養士、理学・作業療法士とともにハート教室を開いています。心臓の疾患は、病気を知ること、適切な栄養を取ること、服薬を守ること、運動することが、非常に大事です。手術後、患者さんとその家族が生き生きとした日常を送るには、活動を高めるための工夫が必要です。高齢な患者さんほど、家族のサポートが大事になりますので、ご家族の参加も推奨しております。入院患者を中心に、退院後も外来における心リハ(一般的には4か月間、それ以上は主治医が必要と判断すれば延長する場合もある)も積極的に参加を勧めております。ハート教室や外来心リハを行いたい方は、一度循環器内科の医師にご相談ください。
高齢化の進展に伴い、我が国ではフレイルや認知症に罹患する方が、著しく増加しています。以前から当循環器内科部門では、このような老年疾患と循環器疾患の関連性を中心に研究を進めています。得られた結果を踏まえたよりよい医療の提供を、当部門の主要な診療目標の一つとして掲げています。
月曜日 | 火曜日 | 水曜日 | 木曜日 | 金曜日 | |
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循環器内科(初診) | 平敷 |
上原 吉田 |
山名 |
小久保 |
吉田 |
循環器内科(予約再診) | 清水 | 小久保 | 清水 | 上原 |
清水 平敷 |
氏名 |
清水敦哉(しみず あつや) |
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職名 |
循環器内科部長 |
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所属学会 資格等 |
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氏名 |
小久保学(こくぼ まなぶ) |
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職名 |
医療安全推進部長 |
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所属学会 資格等 |
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氏名 |
平敷安希博(ひらしき あきひろ) |
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職名 |
循環器内科医長 |
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所属学会 資格等 |
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氏名 |
上原敬尋(かみはら たかひろ) |
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職名 |
集中医療科医長 循環器内科医師 |
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所属学会 資格等 |
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氏名 |
吉田達矢(よしだ たつや) |
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職名 |
循環器内科医師 |
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所属学会 資格等 |
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