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外来診療・時間外診療・救急外来 電話:0562-46-2311

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循環器内科

診療内容

循環器内科は動脈硬化、心臓疾患、肥満などを治療の対象とする診療科です。2024年4月からは不整脈に対するカテーテルアブレーションの手術件数を増やしております。また、同じく2024年から肥満に対する治療にも取り組んでいます。

対象疾患

循環器内科部門では2大生活習慣病(高血圧・脂質異常症)、および心血管疾患(心筋梗塞・狭心症)・心不全・末梢動脈疾患・心臓弁膜症・不整脈・肥満などを診療専門領域としています。

診療内容

4名の循環器専門医が、外来診療と入院診療に携わっています。なおご高齢の方へ配慮し、できる限り身体へ負担の少ない検査や処置を選択し提案するよう心掛けています。

  1. 外来診療(初診・平日の月曜日から金曜日・受付:8時30分から11時00分、再診・平日の月曜日から金曜日・要予約)
  2. 入院診療
  3. 当施設で実施している検査と治療内容について

検査内容

心臓超音波検査、運動負荷心電図(簡易法・呼気ガス分析法)、24時間心電図、24時間血圧計、冠動脈CT、心筋シンチグラフィー、心臓カテーテル検査 など。

治療内容

心筋梗塞・狭心症・末梢動脈疾患に対するカテーテル治療、不整脈に対するカテーテルアブレーション、ペースメーカー植え込み治療、虚血性心疾患や心不全に対する心臓リハビリテーション治療 など。

当科の特徴

高血圧や脂質異常症は2大生活習慣病と呼ばれています。これらは中年期から発症しはじめますが、この段階で治療せずに放置すれば、老年期以後に生命を脅かす脳心血管病(心筋梗塞、脳梗塞、心不全)を発症する危険性が著しく高まります。さらに近年、これらすべての病気が、老年期の自立した生活を困難とするフレイルや認知症、あるいは老年期ポリファーマシーに関与していることが明らかとされつつあります。このような状況を鑑みて、診療を受ける方の年齢と機能障害を重視した診療を、当循環器内科部門では下記の通りに実施しています。

  1. 75歳未満でお元気な方:循環器学会・動脈硬化学会・高血圧学会など、我が国の循環器系主要学会策定の治療ガイドラインに則った医療をご提供しています。
  2. 75歳以上あるいは65歳以上で高度機能障害のある方:主要学会により策定された治療ガイドラインを考慮しつつ、フレイルや認知症に対する影響についても考慮された老年医学会による最新のガイドラインに則った医療をご提供しています。

特徴1:高齢期の心不全に、チーム医療の実践で積極的に取り組んでいます

心不全は、加齢に伴って、だれにでも出現する病気です。当施設では、このような高齢期の心不全に対して、「リハビリテーション科」とも連携して、積極的に心臓リハビリテーションを実施しています。当施設の心臓リハビリテーションは、入院中のみならず退院後も継続でき、そのメニューも、個人個人に適した有酸素運動、筋肉トレーニングを実施しています。そのほか、多数の藥剤服用による副作用を減らすことを目的とした「ポリファーマシーチーム」との連携を積極的に行なって、高齢期の心不全に対処しています。

特徴2:年齢をやらない理由にしないカテーテルアブレーションに積極的に取り組んでいます

国立長寿医療研究センターはセンターの理念に従い、年齢だけを理由に治療を行わないということは絶対にしません。「もしかして不整脈かも?」と感じている方、これまで治療を受けてきたけれど症状が改善しない方、カテーテルアブレーションについて詳しく知りたい方は、まずはかかりつけの先生から紹介状を作成していただき、循環器内科外来を受診ください。地域の皆様の心臓の健康を守るために、私たちは一人一人に合わせた適切な医療を提供してまいります。紹介状をお持ちであれば午前11時までに循環器内科受診の受付を済ませていただけましたら予約なしでも診療いたします。

当院での受診の流れ

  1. まずは患者様はかかりつけの先生から当院に紹介状の作成を依頼するようお願いします。かかりつけの先生から予約をとっていただいても構いませんが、循環器外来に11時までに紹介状をもって来院していただければ予約なしで診察いたします(早めの時間にお越しいただけますとスムーズです)。
  2. 担当医がカテーテルアブレーションを含めた治療選択肢を考慮するのに必要な検査を患者様と相談しながら予定します。
  3. 検査結果を見ながら、カテーテルアブレーションを選択肢に含めた治療方針を相談します。
  4. かかりつけの先生にもしっかりと情報提供を行いますので、今まで通り、安心してかかりつけ医の先生に治療を続けてもらいながら、カテーテルアブレーションやその後の定期検査のみ当院で行うことができます。

特徴3:「循環器疾患になる前に」をモットーに肥満治療に積極的に取り組んでいます

当院では、肥満でお悩みの患者さんに対し、新しい肥満治療薬の処方を行っております。これらの薬剤は、新しいタイプのお薬で、食欲を抑え、体重減少をサポートすることが期待されています。しかし、これらの薬剤は、すべての医療機関で処方できるわけではありません。そこで当院では、地域のかかりつけ医の先生方と連携し、患者さんが安心して治療を受けられる体制を整えております。「最近、体重が気になる…」「健康診断で肥満を指摘された…」という方はかかりつけ医の先生からの連携を通してぜひお気軽に当院にご相談ください。

具体的な連携のしくみ

かかりつけ医の先生には、これまで通り、高血圧・脂質異常症・糖尿病など、現在服用されているお薬の処方を継続していただきます。当院では、肥満治療薬の処方と、肥満に関連する合併症である狭心症や心房細動のリスクを早期に発見するためのスクリーニング検査を行います。当院ではかかりつけ医を作ることを推奨しており、かかりつけ医の先生が処方している薬はあえて当院では処方しません。このような連携により、患者さんは以下のメリットが得られます。

  1. 今まで通り、安心してかかりつけ医の先生のところで相談・治療を続けられます。
  2. 新しい肥満治療薬による、より専門的な治療を受けることができます。
  3. 心臓の病気のリスクを早期に把握し、適切な対策をとることができます。

当院での受診の流れ

  1. まずは患者様はかかりつけの先生から当院に紹介状の作成を依頼するようお願いします。かかりつけの先生から予約をとっていただいても構いませんし、循環器外来に11時までに紹介状をもって来院していただければ予約なしで診察いたします。
  2. 医師が、患者さんの状態や既往歴などを詳しくお伺いし、肥満治療薬の処方が適切かどうかを判断いたします。
  3. 処方が決定した場合は、用法・用量、注意点などを詳しくご説明いたします。
  4. 必要に応じて、狭心症や心房細動のスクリーニング検査(心電図など)を行います。

ハート教室の取り組み

わたしたちは、月に1回、第2週木曜日14時30分から約1時間、オレンジルームで、看護師、管理栄養士、理学・作業療法士とともにハート教室を開いています。心臓の疾患は、病気を知ること、適切な栄養を取ること、服薬を守ること、運動することが、非常に大事です。手術後、患者さんとその家族が生き生きとした日常を送るには、活動を高めるための工夫が必要です。高齢な患者さんほど、家族のサポートが大事になりますので、ご家族の参加も推奨しております。入院患者を中心に、退院後も外来における心リハ(一般的には4か月間、それ以上は主治医が必要と判断すれば延長する場合もある)も積極的に参加を勧めております。ハート教室や外来心リハを行いたい方は、一度循環器内科の医師にご相談ください。

長寿医療との関連

高齢化の進展に伴い、我が国ではフレイルや認知症に罹患する方が、著しく増加しています。以前から当循環器内科部門では、このような老年疾患と循環器疾患の関連性を中心に研究を進めています。得られた結果を踏まえたよりよい医療の提供を、当部門の主要な診療目標の一つとして掲げています。

 

外来担当医表

  月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
循環器内科(初診) 平敷

上原

吉田

山名

小久保

吉田
循環器内科(予約再診) 清水 小久保 清水 上原

清水

平敷

担当医

氏名

清水敦哉(しみず あつや)

職名

循環器内科部長

所属学会
資格等
  • 博士(医学)

  • 臨床研修指導医講習会修了

  • 日本内科学会/認定医・ 指導医

  • 日本循環器学会/循環器専門医・指導医・FJCS(上級会員)

  • 日本循環器学会/東海支部評議員、日本老年医学会/代議員、日本心臓リハビリテーション学会、日本動脈硬化学会、日本不整脈心電学会

氏名

小久保学(こくぼ まなぶ)

職名

医療安全推進部長

所属学会
資格等
  • 博士(医学)

  • 日本内科学会/総合内科専門医

  • 日本循環器学会/循環器専門医

  • 日本動脈硬化学会/評議員

氏名

平敷安希博(ひらしき あきひろ)

職名

循環器内科医長

所属学会
資格等
  • 博士(医学)

  • 臨床研修指導医講習会修了

  • 日本内科学会/総合内科専門医・ 指導医・東海支部評議員・JMECCインストラクター

  • 日本循環器学会/循環器専門医・指導医、日本老年医学会/老年科専門医・指導医

  • 日本動脈硬化学会/動脈硬化専門医、日本心臓リハビリテーション学会 /評議員・東海支部幹事・認定医・指導士、日本心臓病学会/代議員・FJCC(日本心臓病学会上級臨床医)、日本心不全学会/代議員・基本的緩和ケアトレーニングHEPT修了、日本サルコペニア・フレイル学会/評議員、日本心血管インターベンション学会/認定医、日本肺高血圧・肺循環学会、日本不整脈心電学会、Japan Endovascular Treatment Conference (JET)、AHA、ACC、ESC、日本医師会認定産業医、臨床研修プログラム責任者養成講習会修了

氏名

上原敬尋(かみはら たかひろ)

職名

集中医療科医長

循環器内科医師

所属学会
資格等
  • 博士(医学)

  • 臨床研修指導医講習会修了

  • 日本内科学会/総合内科専門医・指導医

  • 日本循環器学会/循環器専門医・指導医

  • 日本不整脈心電学会/不整脈専門医、日本医師会認定産業医、日本老年医学会、日本動脈硬化学会、日本心臓リハビリテーション学会、日本心不全学会、がん診療に携わる医師に対する緩和ケア研修会修了

氏名

吉田達矢(よしだ たつや)

職名

循環器内科医師

所属学会
資格等
  • 日本内科学会/総合内科専門医・指導医

  • 日本循環器学会/循環器専門医

  • 日本心血管インターべーション治療学会/認定医、日本医師会/認定産業医