本ページでは、認知症の新薬に関する記事をまとめております。以下をご覧いただき、知識を深めていただければ幸いです。
| No. | 発信部門 | 種別 | 発信日付 | レカネマブ | ドナネマブ | ページタイトル |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 1 | 研究所 | J-DEPP |
2026年5月26日 |
● | ● | 新しい治療薬と診断法![]() |
| 2 | 病院 | 病院レター | 2026年1月1日 | ● | ● | 認知症について最近の話題:抗体薬治療と認知症の新規リスク![]() |
| 3 | もの忘れセンター | お知らせ | 2025年3月31日 | ー | ● | ドナネマブ治療を希望される患者さんをご紹介いただく医療機関の皆様へ![]() |
| 4 | もの忘れセンター | お知らせ | 2025年3月31日 | ● | ● | アルツハイマー病の新しい治療薬(ドナネマブ)発売にあたって![]() |
| 5 | もの忘れセンター | お知らせ | 2024年2月1日 | ● | ー | レカネマブ治療を希望される患者さんをご紹介いただく医療機関の皆様へ![]() |
| 6 | もの忘れセンター | お知らせ | 2024年1月23日 | ● | ー | アルツハイマー型認知症の新薬(レカネマブ)発売にあたって![]() |
| 7 | 研究所 | 長寿健康ラボ | 2023年11月17日 | ● | ー | アルツハイマー病の新しい治療薬(前編)レカネマブについて![]() |
| 8 | 研究所 | 長寿健康ラボ | 2023年11月17日 | ● | ● | アルツハイマー病の新しい治療薬(中編)ドナネマブについて![]() |
| 9 | 研究所 | 長寿健康ラボ | 2023年11月17日 | ● | ● | アルツハイマー病の新しい治療薬(後編)今後の課題と展望![]() |
| No. | 発信部門 | 種別 | 発信日付 | アデュカヌマブ | ページタイトル |
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| 1 | 研究所 | 長寿健康ラボ | 2022年7月19日 | ● | 認知症の新しい治療薬アデュカヌマブについて(5)![]() |
| 2 | 研究所 | 長寿健康ラボ | 2022年7月19日 | ● | 認知症の新しい治療薬アデュカヌマブについて(4)![]() |
| 3 | 研究所 | 長寿健康ラボ | 2022年3月10日 | ● | 認知症の新しい治療薬アデュカヌマブについて(3)![]() |
| 4 | 研究所 | 長寿健康ラボ | 2022年2月2日 | ● | 認知症の新しい治療薬アデュカヌマブについて(2)![]() |
| 5 | 研究所 | 長寿健康ラボ | 2022年1月7日 | ● | 認知症の新しい治療薬アデュカヌマブについて(1)![]() |

アルツハイマー病では、「アミロイドβ」というたんぱく質が脳にたまることが、病気の発症に関係していると考えられています。抗アミロイドβ抗体療法は、脳にたまったアミロイドβを取り除くことで、アルツハイマー病の進行を遅らせることを目的とした治療です。現在、日本ではレカネマブとドナネマブが使用されています。
現在のところ、アルツハイマー病を完全に治したり、低下した認知機能を元の状態に戻したりする治療ではありません。抗アミロイドβ抗体療法は、アルツハイマー病による認知機能や日常生活機能の低下を遅らせることを目的としています。治療を受けても病気は少しずつ進行しますので、期待できる効果や副作用について医師から十分な説明を受けたうえで、治療を受けるかどうかを検討することが大切です。
いいえ。抗アミロイドβ抗体療法の対象となるのは、アルツハイマー病による軽度認知障害(MCI)または軽度の認知症の方です。認知症が進行している場合や、アルツハイマー病以外の病気が主な原因である場合などは、治療の対象にはなりません。また、症状の程度だけでなく、MRI検査の結果やほかの病気、使用している薬などを確認して、治療を安全に行うことができるかを総合的に判断します。
まず、診察や認知機能検査などによって、アルツハイマー病による軽度認知障害(MCI)または軽度の認知症であるかを調べます。さらに、アミロイドPET検査や脳脊髄液(髄液)検査などを行い、脳にアミロイドβがたまっていることを確認します。また、安全に治療できるかどうかを確認するため、治療を始める前にMRI検査を行います。
点滴による治療では、レカネマブは原則として2週間に1回、ドナネマブは原則として4週間に1回、医療機関で投与します。治療中は、症状や認知機能の状態を確認するとともに、副作用を早期に発見するため、定期的にMRI検査などを行います。
(※レカネマブには週1回の皮下注射製剤もあり、2026年11月に発売予定です。詳細は「レカネマブの皮下注射製剤について教えてください」をご参照ください)
特に注意が必要な副作⽤として、「ARIA(アリア)」と呼ばれる脳の画像上の変化があります。ARIAには、脳の⼀部にむくみが⽣じるもの(ARIA-E)や、脳に⼩さな出⾎などがみられるもの(ARIA-H)があります。ARIAが起こっても症状がないことがありますが、頭痛、めまい、吐き気、⾒え⽅の変化、意識がぼんやりする、けいれんなどの症状がみられることがあります。そのため、治療中には定期的にMRI検査を⾏います。治療中にいつもと違う症状がみられた場合には、速やかに治療を受けている医療機関に相談してください。
MRI検査の結果によっては、治療を受けられないことがあります。抗アミロイドβ抗体療法では、脳のむくみや出血などが起こることがあるため、治療を始める前にMRI検査を行います。脳の小さな出血(脳微小出血)の数や場所、過去の脳出血の有無などを確認し、安全に治療できるかを医師が判断します。
使用している薬の種類や病気の状態によって異なります。血液を固まりにくくする薬を使用している場合には、脳出血などの危険性を考慮して、治療が可能かどうかを慎重に判断する必要があります。現在使用している薬はすべて医師に伝えてください。また、自己判断で薬を中止しないでください。
まずは、かかりつけ医や認知症を専門とする医療機関に相談してください。抗アミロイドβ抗体療法を受けるためには、認知機能検査やMRI検査、脳にアミロイドβがたまっていることを確認する検査などが必要です。また、この治療は、安全に治療を行うための検査や副作用への対応ができる医療機関で行われます。治療を希望される場合には、かかりつけ医や認知症疾患医療センター、もの忘れ外来
などにご相談ください。
もの忘れなどの変化が気になる場合には、早めに医療機関に相談することが大切です。抗アミロイドβ抗体療法の対象となるのは、アルツハイマー病による軽度認知障害(MCI)または軽度の認知症の方です。認知症が進行すると、この治療の対象にならない場合があります。
一方、もの忘れの原因はアルツハイマー病だけではありません。「最近もの忘れが増えた」「同じことを何度も聞くようになった」「以前できていたことに時間がかかるようになった」などの変化が気になる場合には、治療を受けるかどうかにかかわらず、早めにかかりつけ医や専門医療機関に相談することをおすすめします。
2026年9月に、レカネマブの皮下注射製剤が日本で承認されました。専用のペン型注射器を使い、1週間に1回、2本の注射製剤を皮下に注射します。投与開始時は医療機関で注射します。医師が適切と判断し、患者さんやご家族・介護者が注射方法や注意点について指導を受け、確実に注射できることが確認された場合には、在宅で自己注射を行うことも可能となる予定です。皮下注射になっても、診察やMRI検査などを定期的に受ける必要があります。