ホーム > 病院 > もの忘れセンター > ニュース&トピックス > レカネマブ治療を希望される患者さんをご紹介いただく医療機関の皆様へ
平素より当院の診療にご協力いただきまして誠にありがとうございます。
新しいアルツハイマー病治療薬のレカネマブ(レケンビ®)による治療を目的としてご紹介いただく場合には以下の点にご留意いたければ幸いに存じます。
レカネマブ(レケンビ®)による治療の対象は「アルツハイマー病による軽度認知障害または軽度の認知症」に限定されています。具体的にはMMSE(簡易認知機能評価尺度)22点以上、CDR(認知症の重症度評価尺度)0.5または1の方が対象となります。CDR 0.5または1の状態とは認知機能障害はあるが日常生活は自立している、あるいは服薬管理や金銭管理等の障害はあっても身の回りのことは自立している状態がひとつの目安となります。
当院もの忘れ外来受診後、神経心理検査、頭部MRI、脳血流シンチグラフィー、アミロイドPET等を行い、安全かつ効果的に治療を行えるか否かを評価します。
レカネマブ(レケンビ®)による治療の適応とはならないと判断された場合は、他の治療を提案させていただきます。
患者さんの紹介につきましては、従来通り、もの忘れ外来初診予約あるいは地域医療連携枠にてお願い申し上げます。なお、当院は紹介受診重点医療機関に指定されており、診療情報提供書なしでの初診患者さんには選定療養費として7,700円を申し受けることとなっています。レカネマブ(レケンビ®)の使用の際には、抗血小板薬や抗凝固薬の服用の有無、脳梗塞や脳出血、心房細動などの不整脈の既往などが重要な情報となりますので、診療情報の提供につきましても何卒よろしくお願い申し上げます。
病院長