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もの忘れセンター

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認知症の人および家族向けクリニカルサービスのご紹介

【認知症家族介護者向け 学び × 交流 × 支え合いの場:家族教室】

§1.私たちの取り組みと歩み

11年のあゆみ 家族教室修了者数:328名(2011年から2020年3月現在) 第1段階:活動形態の模索、参加者ニーズ探索 第2段階:MCI・軽度認知症の人と家族向け教室(もの忘れ教室) 第3段階:認知症の人の家族向け教室(試行的) 第4段階:認知症の人の家族向け教室(RCT) 第5段階:プログラム企画・運営者人材育成、改訂:認知症の人と家族合同セッションプログラム開発

【出典】鳥羽研二(監修),櫻井孝,清家理(編著).「認知症介護教室」企画・運営ガイドブック.中央法規, 東京, p11, 2018を改編

§2.家族教室について

1)家族教室とは

 

認知症の人に対応されている介護者や御家族の方々が、学びあい、教えあい、支えあいをしながら、交流をする場です。

政策上の位置づけ(認知症施策推進大綱, 2019年06月18日)【基本的な考え方】 認知症の人や家族の視点を重視 共生:尊厳と希望をもって認知症とともに生きる、認知症があってもなくても同じ社会でともに生きる 予防:認知症になるのを遅らせる、認知症になっても進行を緩やかにする 1.普及啓発・本人発信支援 2.予防 3.医療・ケア・介護サービス・介護者への支援:家族教室や家族同士のピア活動、正しく認知症の人を理解し、適切に対応することによるBPSDの発症の予防、重症化の緩和、心理的負担の軽減 4.認知症バリアフリーの推進・若年性認知症の人への支援・社会参加支援 5.研究開発・産業促進・国際展開

2)教室プログラムの概要(2019年度版)

詳細情報

1:医学(相互交流)  1.認知症の理解 2.認知機能と生活能力の低下 3.認知症の適切な対応 4.認知症ケアと介護者負担の軽減 2:ケア(相互交流) 1.認知症をもつ人の思いと介護者の思い 2.認知症の人を中心としたケア 3.認知症の人の思いに寄り添った関わり方 3:心理(相互交流、Group Work) 1.ストレスとは 2.ストレス解消方法1:コミュニケーションスキル習得 3.ストレス解消方法2:感情反応のクセとエゴグラム  4:ケア(Group Work , Group Discussion) 1.認知症をもつ人を理解するために 2.認知症をもつ人の言葉・行動の理由を考える 3.ひもときシート(2.の演習) 5:福祉(Group Discussion) 1.介護状況のふりかえりと社会資源の活用状況 2.介護状況が一目でわかる方法 3.介護状況を周囲に上手く伝える方法 6:福祉・ケア(相互交流、Group Discussion) 1.介護地図の作成方法から活用まで 茶話会(8月・3月)(相互交流)交流(介護の悩みや経験の共有)、介護相談

 

3)参加者の声

2019年度の実績

  1. 医学
    意見交換後、すっきりした気分になった。
  2. ケア
    認知症の人の気持ちも少し理解できた。違う人と交流、色々なパターンあると知った。
  3. 心理学
    自分の性格を知ることができ、介護に活かせそう。
    現状の私たちの状況にマッチしているので、内容を直ぐに取り入れたい。
  4. ケア
    事例で話が進むのが分かりやすく、明日からも頑張れそうな気がする。
  5. 福祉
    他の人の介護の様子が分かり共感できたり、参考になった。
    何でもさらけ出せる気がして心がほぐれる。ほっとできるラッキーな時間。
  6. 福祉・ケア
    回を重ねる毎気持ち軽くなり、勉強になった。たくさんの情報得られ、有意義だった。

今までの参加者の声


【家族教室に参加された人の声】 ・介護の苦しみは自分だけではないことが改めて分かった ・孤独でないとわかり、救われます・少し知識を持っただけでこんなにも父の状態がよくなりビックリ! ・「無理してつぶれないでね」という思いが家族教室では強く感じられた ・客観的に介護を見つめられた ・相手の気持ちを受け入れ、寄り添おうと思うようになれた ・本で得た知識とは違う受け入れができるようになった ・海馬が萎縮してもふつうに生活できるのなら心配ないことが分かって安心 ・要介護者と急きょ同居となり、家族教室の学びを十分活用できた ・自分の気持ちをリセットでき、明るい気持ちになれた ・認知症にかかっても、気持ち(感情)は変わらないことが分かった ・自分自身のこと、介護のことを見直すヒントをもらえた ・介護介護と気を張っていたのが楽ちんになれた ・ちょっとした頼み事のできる人やサービスは、力になると分かった ・少し柔軟な考え方、行動ができるような気がする ・学んだことを思い出し、悩んでいる人には声をかけたい ・私の不安が消えたら、夫も笑顔で毎日過ごせています ・こころに余裕ができて自分のことを考えられるようになった ・家族の笑顔が増えた ・参加者の方から聞く症状や対応、気持ちに共感できることが多かった ・認知症の知識のない人にも、理解してもらえる機会を増やすことに協力、参加したい ・支援者の範囲が広がって気持ちが軽くなった ・認知症をもつ人と介護者という関係の前に、姑と嫁の関係を大事にしようと思う ・先の見通しが得られて感謝! ・今までの抗議を糧に同居介護を乗り切りたい ・家族教室が息抜きの場になった ・明日は我が身という気持ちで介護していきたい ・もし病気になったとしても明るい認知症でありたい ・家族で情報を共有し、問題が起きたときは、話し合いながら前に進んでいきたい ・認知症の介護、対応方法(解決方法)などの知識を得ることができた ・不安が少しずつ解消された ・子どもたちにも認知症について知らせておきたい

4)教室の様子

教室の様子

教室の様子

教室の様子

教室の様子

 

§3.茶話会について

1)茶話会とは

家族教室を修了されたご家族様をメインに、家族介護者の方々が一堂に集まり、語り合う会集まりです。
家族同士で、介護での困りごとや、心配事など介護体験を語り合い、日頃の悩みを分かち合う場です。

2)茶話会の様子  

茶話会の様子

茶話会の様子

茶話会の様子

茶話会の様子

 

3)今後の開催予定

ホームページおよび国立長寿医療研究センターもの忘れセンター掲示板にて、ご案内予定です。

§4.新しい挑戦:2020年度 新設教室(軽度認知障害・認知症を有する人と御家族向け)

約11年にわたり、家族教室を開催してきました。その間、一度は「認知症の人と御家族」を対象とした教室(もの忘れ教室)を開催したこともありました。【詳細:§1参照】
しかし、短期間かつ限定的な内容のプログラムであったため、様々な課題が残りました。一方、家族教室の参加者から、「認知症の人と一緒に参加できたら、早く帰らないといけないと焦らなくていいのに」「参加は楽しいけど、認知症の人が気になって仕方がない・・・」といった声を多くいただき、認知症の人と御家族が一緒に参加できるプログラムを開催する必要性を痛感致しました。
そのため2020年度より、試行的に新しいプログラムを開催する運びになり、鋭意準備中です。新しいプログラム名は、「Petit茶論」。軽度認知障害(MCI)・認知症を有する人と御家族が一緒に参加できる形式を予定しています。現在準備中ですが、少しだけ概要をお見せ致します。

ポスター

§5.その他の活動

今まで実施してきた認知症の人、家族向け支援(もの忘れ教室、家族教室)について、私たちは実践のみならず、研究と社会発信を続けてきました。ここでは、一部をご紹介します。

『認知症なんでも相談室』(メジカルビュー社)このリンクは別ウィンドウで開きます

患者さんとご家族から学ぶ 認知症何でも相談室

認知症の予防・診断前~エンドオブライフケアまで、医学領域からケア領域に至る様々な疑問に多職種が分かりやすく解説しているQ&A集です。

 

 

『「認知症介護教室」企画・運営ガイドブック』(中央法規)このリンクは別ウィンドウで開きます

「認知症介護教室」企画・運営ガイドブック

認知症カフェ、介護教室、介護サロンなど、地域で認知症の人や介護者が集う場を企画する人向けのノウハウ本です。
しかし、認知症の人や介護者が抱きやすい悩みや疑問に対し、どのように対応していくことが望ましいのかについても随所で言及しています。認知症領域に興味関心がある方、介護に関わっておられる方にもぜひ、読んでいただければ…の一冊です。