血糖管理が不十分であると、血管へのダメージが蓄積し、脳梗塞や心筋梗塞などの血管の病気につながることが知られています。また、認知機能や身体機能の低下に関係することが分かってきており、適切に管理していくことが大切です。
血糖値を下げる治療は、ときに「低血糖」につながってしまうことがあります。高血糖だけではなく、低血糖も望ましくないため、低血糖にはならない範囲で血糖を下げることが大切です。
この外来では、持続グルコースモニタリングやインスリンポンプを用いて、適切な血糖の範囲内になる時間(Time in Range, TIR)をのばすことを目指します。受診された方すべてに、インスリンポンプを始めるわけではないので、ご安心ください。
1日24時間を通して血糖値に極めて近い値(グルコース値)を手軽に測定できるため、就寝中をはじめとして、自身で気づくことができない低血糖や高血糖を発見するきっかけになります。
インスリン注射を行っている方が対象になりますが、インスリン注射を行っていない方でも、血糖変動が大きい場合、保険の適応になります。
一日のグルコース値のながれを把握することは、より良い血糖管理につながると考えています。関心がある方は、水曜日午後の担当医にご相談ください。
インスリンを1日に1~4回自己注射する代わりに、スマートフォンくらいの大きさの機器にインスリンを詰め、そこから細い管(カニューレ)を通して、皮下にインスリンを持続的に注入します。
1型糖尿病で、インスリン頻回注射では血糖変動が大きい、あるいは血糖管理が不十分な方が対象になります。機器(デバイス)の扱いに慣れる必要があるため、原則として入院して始めます。看護師、薬剤師、管理栄養士、臨床検査技師、理学療法士からなる糖尿病療養チームが「個々の患者さんの事情に配慮した診療」を支援します。
治療の強化だけではなく、内服薬の見直し、内服回数の低減、注射回数の削減、インスリンからの離脱、の相談も承っております。
TEL:0562-46-2547(月曜日~金曜日の午後1時~午後4時まで)
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