よくある質問
認知症の症状について
加齢に伴う生理的な「もの忘れ」では、体験した出来事の一部を忘れますが、手がかりがあれば思い出せることが多いです。
一方、認知症による「もの忘れ」では、体験した出来事そのものを忘れ、手がかりがあっても思い出せないことが特徴です。また、加齢に伴う生理的な「もの忘れ」では、もの忘れを自覚していることが多いのに対し、認知症による「もの忘れ」では、自覚が乏しいことが多いとされています。
MCI(Mild Cognitive Impairment:軽度認知障害)とは、認知機能が正常な状態と認知症の中間の状態です。もの忘れなどの認知機能の低下がみられますが、日常生活には大きな支障がない場合が多いとされています。放っておくと認知症に進行することがありますが、適切な対応を行うことで認知機能が正常な状態に戻る可能性もあります。
認知症では、意欲の低下、性格の変化、不安、焦燥、妄想などの症状がみられることがあります。一方で、気分の落ち込みやイライラの背景には、高齢者うつ病など認知症以外の原因がある場合もあります。
こうした変化が続く場合や、日常生活に支障が出ている場合は、早めに医療機関に相談しましょう。
治療や検査について
認知症かどうかを調べたいときは、もの忘れ外来のある病院・クリニックや、脳神経内科、精神科、老年内科などの受診を検討しましょう。
受診にあたっては、まずは、かかりつけ医に相談し、必要に応じて紹介状を書いてもらってから受診すると安心です。かかりつけ医がない場合は、もの忘れ外来のある医療機関のほか、認知症疾患医療センターや地域包括支援センターに相談することもできます。
医療機関では、質問や簡単な課題を通して記憶力や注意力などを調べる神経心理学的検査を行います。
また、CTやMRIなどの脳画像検査により、脳の萎縮や脳梗塞の有無などを確認することもあります。
さらに、近年では、大学病院などでバイオマーカー検査を行うこともあります。
治療は、お薬を使う治療と、お薬を使わない治療(運動、認知機能トレーニング、栄養改善など)を組み合わせながら、患者さん一人ひとりの症状や生活の状況に応じて進めていきます。
はじめて医療機関を受診する際は、次のものをご持参ください。
(1)マイナンバーカード(マイナ保険証)または健康保険証、各種医療証
(2)お薬手帳(ない場合は、現在服用しているお薬の内容がわかるもの)
(3)かかりつけ医または他の医療機関からの紹介状(ある場合)
(4)各種検査結果
できれば、ご家族の方とご一緒に受診してください。また、医療機関によっては事前予約が必要な場合があります。
受診前に受診先の医療機関などに確認しておくと安心です。
近年では、アルツハイマー病による軽度認知障害(MCI)や早期の認知症の方を対象に、アルツハイマー病の一因とされる脳内のアミロイドβを取り除き、病気の進行を遅らせることが期待される抗アミロイドβ抗体薬による治療も行われています。これらの治療薬を使用するには、治療の対象になる条件を満たしているかどうかを確認するための検査と、医師による判断が必要です。
サポートについて
地域包括支援センターでは、ご家族のみでの相談も可能です。また、認知症の診断を受ける前の段階でも相談できます。保健師、社会福祉士、ケアマネジャーなどの専門職が配置されており、相談内容に応じて担当者が対応します。
まずは、お住まいの市町村窓口や地域包括支援センターに行ってみましょう。
そこで認知症カフェ、本人ミーティング、家族会などを紹介してもらえます。
認知症カフェ:MCIの方とご家族が、専門家を交えて悩みや不安を共有し話し合ったり、さまざまな情報交換を行っています。
家族会:MCIや認知症の方を介護されている方が集い、MICや認知症、介護に関する知識を学びます。また、お互いの経験を伝え、介護の情報交換などを行います。

認知症についての冊子・ホームページ
国立長寿医療研究センターが提供している認知症に関する情報や資料を掲載しております。
※ご利用の環境により、PDFファイルの表示にお時間がかかる場合がございます。あらかじめご了承ください。








