初期臨床研修プログラム(2026年度)
1.理念
健康長寿社会の構築に貢献するという社会的役割を認識しつつ、頻度の多い負傷・疾病に適切に対応できる基本的な診療能力を有する医師を育成する。
2.基本方針
- 生涯を通じて常に学ぶ姿勢を保ち、プロフェッショナリズムとしての資質を養います。
- 他者への思いやり・優しさを心がけます。
- 診療、研究、教育に関する倫理的な問題を認識し、適切に行動できるように努めます。
- 地域医療に参画し、全人的医療を実践します。
- 医療チームの一員としての役割を理解し、多職種連携を図ります。
3.研修内容・特徴
日本で唯一の、高齢者医療に関する国立高度専門医療研究センターにおける研修として以下のような、当病院の特性を生かした工夫が凝らされている。
- 病院は現在、医療法許可病床数383床(稼働病床数345床)・常勤医師67名で運営しているが、研修医は各年次3名(令和9年度採用者からは5名)以下と少人数制であるため、質の高い充実した研修が可能である。
- 外来、病棟、手術室などでの日勤帯における研修はローテート時の指導医の監督下で行う。ただし、時間内救急においては救急当番医が、夜間・時間外救急医療研修においては当直医が、ローテート研修の指導責任者の代行として監督する。なお、各研修医には原則研修プログラム委員よりメンターが1名配置され、適時面談して研修状況を把握、精神面を含めた問題点、研修プログラムに関する要望、指導医評価などに関して研修プログラム委員会(必要時に産業医面談を推奨)で検討する。
- ローテート研修では、全診療科の協力体制のもとで実践される包括的・全人的医療を通じて、プライマリーケアに必要な幅広い技能の習得が可能である。
- 2年次の約4ヶ月にわたる選択研修では、臓器別の診療科専攻の他、総合的高齢者医療の専修に有利なコースの選択が可能である。
- 研修の中で、日本を代表する高齢者医療を体験することが出来る。
なお、研修の一部を以下の協力病院・施設において実施する。
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1.救急部門
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名古屋医療センター
知多半島総合医療センター
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2.精神科研修
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医療法人寿康会 大府病院
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3.産婦人科研修
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知多半島総合医療センター
産院いしがせの森
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4.小児科研修
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あいち小児保健医療総合センター
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5.保健・医療行政研修
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知多保健所
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6.地域医療研修
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村瀬医院
いきいき在宅クリニック
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7.へき地医療研修(地域医療研修)
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愛知厚生連知多厚生病院(篠島診療所・日間賀島診療所)
愛知県厚生連足助病院
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※一般外来は、原則として内科、外科、小児科、地域医療の並行研修として行う。
定員及び選考方法
- 定員:各年次5名(令和9年度募集より5名)
- 募集:公募(書類、小論文、面接等の審査のうえ決定する。)5月頃から募集開始
- 選考日:8月下旬頃
- 採用:マッチングにより採用を決定する。
処遇等
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身分
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国立研究開発法人職員(非常勤職員)
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勤務時間
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1週間の勤務時間31時間(各勤務日の勤務時間は勤務割で指定)(休憩時間1時間を含む。研修内容により勤務時間の延長あり)
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宿日直
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月3回程度
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給与
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基本給:時間給3,084円
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手当・宿日直手当:1回の勤務につき22,500円 ※日当直の場合は45,000円 その他、通勤手当、超過勤務手当
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総支給額:約581,000円(月額)、約6,977,000円(年額) ※通勤手当を除く諸手当を含んだ額。超過勤務手当は当センター研修医の平均的な超過勤務の状況に基づいて試算。
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保険
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共済組合(医療保険)、厚生年金保険、労災保険、雇用保険加入
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賠償保険
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医師賠償責任保険は各自で加入(任意)
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リース宿舎
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有
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研修医室
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有
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休暇
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1年次10日間、2年次11日間 ※採用日から使用可能
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外部の研修活動
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学会・研究会への参加可、費用負担 一部センターが負担 ※アルバイト診療等は禁止
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研修終了後の進路
当院にて引き続き3年間のレジデント研修を実施することが可能である。
研修指導責任者
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糖尿病・内分泌内科
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副院長
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浅原哲子
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血液内科
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血液内科部長
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勝見章
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老年内科
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老年内科部長
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佐竹昭介
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脳神経内科
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脳神経内科部長
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新畑豊
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消化器内科
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消化器内科部長
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京兼和宏
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呼吸器内科
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呼吸器内科医長
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楠瀬公章
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循環器内科
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循環器内科部長
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清水敦哉
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皮膚科
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副院長
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磯貝善蔵
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放射線科
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放射線診療部長
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加藤隆司
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リハビリテーション科
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副院長
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加賀谷斉
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消化器外科
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消化器外科医長
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鈴木優美
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整形外科
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整形外科部長
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酒井義人
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脳神経外科
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脳神経外科部長
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百田洋之
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泌尿器外科
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泌尿器外科部長
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野宮正範
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眼科
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眼科部長
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稲冨勉
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耳鼻いんこう科
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耳鼻いんこう科医師
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下野真理子
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麻酔科
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麻酔科医長
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小林信
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病理診断科
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病理科医長
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長谷川正規
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保健医療・行政
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村瀬医院 院長
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村瀬和敏
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地域医療
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いきいき在宅クリニック 院長
知多保健所 所長
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中島一光
坪井信二
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知多半島地域医療(へき地医療)
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知多厚生病院 院長
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髙橋佳嗣
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足助地域医療(へき地医療)
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足助病院 院長
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小林真哉
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産婦人科
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知多半島総合医療センター産婦人科統括部長
医療法人彗成会産院いしがせの森 院長
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諸井博明
佐藤匡昭
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救急医療
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名古屋医療センター 救急部長
知多半島総合医療センター救急科統括部長
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関幸雄
太平周作
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精神科
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医療法人寿康会 大府病院 院長
国立長寿医療研究センター 精神科部長
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岡田寿夫
安野史彦
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小児科
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あいち小児保健医療総合センター 総合診療科部長
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鈴木基正
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※精神科研修については、大府病院及び当センターにおいて実施する。
4.到達目標
医師は、病める人の尊厳を守り、医療の提供と公衆衛生の向上に寄与する職業の重大性を深く認識し、医師としての基本的価値観(プロフェッショナリズム)及び医師としての使命の遂行に必要な資質・能力を身に付けなくてはならない。医師としての基盤形成の段階にある研修医は、基本的価値観を自らのものとし、基本的診療業務ができるレベルの資質・能力を修得する。
A.医師としての基本的価値観(プロフェッショナリズム)
1.社会的使命と公衆衛生への寄与
社会的使命を自覚し、説明責任を果たしつつ、限りある資源や社会の変遷に配慮した公正な医療の提供及び公衆衛生の向上に努める。
2.利他的な態度
患者の苦痛や不安の軽減と福利の向上を最優先し、患者の価値観や自己決定権を尊重する。
3.人間性の尊重
患者や家族の多様な価値観、感情、知識に配慮し、尊敬の念と思いやりの心を持って接する。
4.自らを高める姿勢
自らの言動及び医療の内容を省察し、常に資質・能力の向上に努める。
B.資質・能力
1.医学・医療における倫理性診療、研究、教育に関する倫理的な問題を認識し、適切に行動する。
- 人間の尊厳を守り、生命の不可侵性を尊重する。
- 患者のプライバシーに配慮し、守秘義務を果たす。
- 倫理的ジレンマを認識し、相互尊重に基づき対応する。
- 利益相反を認識し、管理方針に準拠して対応する。
- 診療、研究、教育の透明性を確保し、不正行為の防止に努める。
2.医学知識と問題対応能力
最新の医学及び医療に関する知識を獲得し、自らが直面する診療上の問題について、科学的根拠に経験を加味して解決を図る。
- 頻度の高い症候について、適切な臨床推論のプロセスを経て、鑑別診断と初期対応を行う。
- 患者情報を収集し、最新の医学的知見に基づいて、患者の意向や生活の質に配慮した臨床決断を行う。
- 保健・医療・福祉の各側面に配慮した診療計画を立案し、実行する。
3.診療技能と患者ケア
臨床技能を磨き、患者の苦痛や不安、考え・意向に配慮した診療を行う。
- 患者の健康状態に関する情報を心理・社会的側面を含めて、効果的かつ安全に収集する。
- 患者の状態に合わせた最適な治療を安全に実施する。
- 診療内容とその根拠に関する医療記録や文書を適切かつ遅滞なく作成する。
4.コミュニケーション能力
患者の心理・社会的背景を踏まえて、患者や家族と良好な関係性を築く。
- 適切な言葉遣い、礼儀正しい態度、身だしなみで患者や家族・介護者に接する
- 患者や家族・介護者にとって必要な情報を整理し、分かりやすい言葉で説明して、患者の主体的な意思決定を支援する。
- 患者や家族・介護者のニーズを身体・心理・社会的側面から把握する。
5.チーム医療の実践
医療従事者をはじめ、患者や家族・介護者に関わる全ての人々の役割を理解し、連携を図る。
- 医療を提供する組織やチームの目的、チームの各構成員の役割を理解する。
- チームの各構成員と情報を共有し、連携を図る。
6.医療の質と安全の管理
患者にとって良質かつ安全な医療を提供し、医療従事者の安全性にも配慮する。
- 医療の質と患者安全の重要性を理解し、それらの評価・改善に努める。
- 日常業務の一環として、報告・連絡・相談を実践する。
- 医療事故等の予防と事後の対応を行う。
- 医療従事者の健康管理(予防接種や針刺し事故への対応を含む。)を理解し、自らの健康管理に努める。
7.社会における医療の実践
医療の持つ社会的側面の重要性を踏まえ、各種医療制度・システムを理解し、地域社会と国際社会に貢献する。
- 保健医療に関する法規・制度の目的と仕組みを理解する。
- 医療費の患者負担に配慮しつつ、健康保険、公費負担医療を適切に活用する。
- 地域の健康問題やニーズを把握し、必要な対策を提案する。
- 予防医療・保健・健康増進に努める。
- 地域包括ケアシステムを理解し、その推進に貢献する。
- 災害や感染症パンデミックなどの非日常的な医療需要に備える。
- 高齢者・障がい者・児童などへの虐待を疑った時に、対応する手順を理解し実践できる。
8.科学的探究
医学及び医療における科学的アプローチを理解し、学術活動を通じて、医学及び医療の発展に寄与する。
- 医療上の疑問点を研究課題に変換する。
- 科学的研究方法を理解し、活用する。
- 臨床研究や治験の意義を理解し、協力する。
9.生涯にわたって共に学ぶ姿勢
医療の質の向上のために省察し、他の医師・医療者と共に研鑽しながら、後進の育成にも携わり、生涯にわたって自律的に学び続ける。
- 急速に変化・発展する医学知識・技術の吸収に努める。
- 同僚、後輩、医師以外の医療職と互いに教え、学びあう。
- 国内外の政策や医学及び医療の最新動向(薬剤耐性菌やゲノム医療等を含む。)を把握する。
C.基本的診療業務
コンサルテーションや医療連携が可能な状況下で、以下の各領域において、単独で診療ができる。
1.一般外来診療
頻度の高い症候・病態について、適切な臨床推論プロセスを経て診断・治療を行い、主な慢性疾患については継続診療ができる。
2.病棟診療
急性期の患者を含む入院患者について、入院診療計画を作成し、患者の一般的・全身的な診療とケアを行い、地域連携に配慮した退院調整ができる。
3.初期救急対応
緊急性の高い病態を有する患者の状態や緊急度を速やかに把握・診断し、必要時には応急処置や院内外の専門部門と連携ができる。
4.地域医療
地域医療の特性及び地域包括ケアの概念と枠組みを理解し、医療・介護・保健・福祉に関わる種々の施設や組織と連携できる。
経験すべき症候
外来又は病棟において、下記の症候を呈する患者について、病歴、身体所見、簡単な検査所見に基づく臨床推論と、病態を考慮した初期対応を行う。
ショック、体重減少・るい痩、発疹、黄疸、発熱、もの忘れ、頭痛、めまい、意識障害・失神、けいれん発作、視力障害、胸痛、心停止、呼吸困難、吐血・喀血、下血・血便、嘔気・嘔吐、腹痛、便通異常(下痢・便秘)、熱傷・外傷、腰・背部痛、関節痛、運動麻痺・筋力低下、排尿障害(尿失禁・排尿困難)、興奮・せん妄、抑うつ、成長・発達の障害、妊娠・出産、終末期の症候(29症候)
経験すべき疾病・病態
外来又は病棟において、下記の疾病・病態を有する患者の診療にあたる。
脳血管障害、認知症、急性冠症候群、心不全、大動脈瘤、高血圧、肺がん、肺炎、急性上気道炎、気管支喘息、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、急性胃腸炎、胃がん、消化性潰瘍、肝炎・肝硬変、胆石症、大腸がん、腎盂腎炎、尿路結石、腎不全、高エネルギー外傷・骨折、糖尿病、脂質異常症、うつ病、統合失調症、依存症(ニコチン・アルコール・薬物・病的賭博)(26疾病・病態)
- ※経験すべき症候及び経験すべき疾病・病態の研修を行ったことの確認は、日常業務において作成する病歴要約に基づくこととし、病歴、身体所見、検査所見、アセスメント、プラン(診断、治療、教育)、考察等を含むこと。
- ※「経験すべき疾病・病態」の中の少なくとも1症例は、外科手術に至った症例を選択し、病歴要約には必ず手術要約を含めること。
5.実務研修の方略
研修期間
研修期間は原則として2年間以上とする。
救急部門、精神科、産婦人科、小児科、地域医療の研修の一全部又は一部は協力型病院・協力施設において実施する。
臨床研修を行う分野・診療科(必須分野)
- 内科、外科、小児科、産婦人科、精神科、救急、地域医療を必修分野とする。また、一般外来での研修を含めること。
分野での研修期間(必須分野)
- 原則として、内科24週以上、外科8週以上、救急12週以上、小児科、産婦人科、精神科、麻酔科及び地域医療それぞれ4週以上の研修を行う。なお、救急の12週のうち4週は麻酔科の研修をもって充てる。※本院プログラムにおいては、週単位での研修を実施する。
- 原則として、各分野は一定のまとまった期間に研修(ブロック研修)を行うことを基本とする。選択研修は研修医の要望を確認し、極力希望に沿った選択科での研修を行う。
- 内科については、入院患者の一般的・全身的な診療とケア、及び一般診療で頻繁に関わる症候や内科的疾患に対応するために、幅広い内科的疾患に対する診療を行う病棟研修を行う。
- 外科については、一般診療において頻繁に関わる外科的疾患への対応、基本的な外科手技の習得、周術期の全身管理などに対応するために、幅広い外科的疾患に対する診療を行う病棟研修を行う。また、指導医の同席の下での乳腺診療についても学習する。外科の症例検討会では、手術症例に対しての病理検討会が行われるので病理研修も同時に行う。
- 小児科については、小児の心理・社会的側面に配慮しつつ、新生児期から思春期までの各発達段階に応じた総合的な診療を行うために、幅広い小児科疾患に対する診療を行う病棟研修を行う。
- 産婦人科については、妊娠・出産、産科疾患や婦人科疾患、思春期や更年期における医学的対応などを含む一般診療において頻繁に遭遇する女性の健康問題への対応等を習得するために、幅広い産婦人科領域に対する診療を行う病棟研修を行う。
- 精神科については、精神保健・医療を必要とする患者とその家族に対して、全人的に対応するために、精神科専門外来又は精神科リエゾンチームでの研修を含むこと。なお、急性期入院患者の診療を行うことが望ましい。
- 救急については、頻度の高い症候と疾患、緊急性の高い病態に対する初期救急対応の研修を行う。病態の全身的な評価を速やかに行い、救急処置を含めた適切な検査、治療を引き続き行うことができることを目標とする。特に、一見、軽症に見える重症症例を決して見逃さない観察眼、集中力を養う事は必須である。ローテート先のプログラムにもよるが、原則週に1回程度、時間内救急の当番医の指導のもとに救急患者の初期治療にあたるとともに、入院適応の判断に関しても学習する。
- 一般外来での研修については、ブロック研修もしくは内科・外科・小児科・地域医療での並行研修により4週以上の研修を行う。また、症候・病態について適切な臨床推論プロセスを経て解決に導き、頻度の高い慢性疾患の継続診療を行うために、特定の症候や疾病に偏ることなく、原則として初診患者の診療及び慢性疾患患者の継続診療を含む研修を行う。一般外来研修においては、他の必修分野等との同時研修を行うことも可能である。
- へき地医療については、原則として、2年次に行う。また、へき地・離島の医療機関、許可病床数が200床未満の病院又は診療所を適宜選択して研修を行う。さらに研修内容としては以下が含まれる。
1)一般外来での研修と在宅医療の研修を行う。
2)病棟研修を行う場合は慢性期・回復期病棟・地域包括ケア病棟での研修を行う。
3)医療・介護・保健・福祉に係わる種々の施設や組織との連携を含む、地域包括ケアの実際について学ぶ。
- 保健・医療行政及び地域医療の研修については、原則として、2年次に行う。研修施設としては、保健所、近隣の診療所で研修を行う。
- 全研修期間を通じて、感染対策(院内感染や性感染症等)、予防医療(予防接種等)、虐待への対応、社会復帰支援、緩和ケア、アドバンス・ケア・プランニング(ACP)、臨床病理検討会(CPC)、患者接遇等、基本的な診療において必要な分野・領域等に関する研修を行う。(ICLSなどの院外講習会をはじめとする通知するセミナー及び研修会等に参加すること)また、推奨する項目として、他職種チーム(感染対策、栄養サポート、認知症ケア、排泄ケア、ポリファーマシー、ロコモフレイル等)の活動に参加することや、児童・思春期精神科領域(発達障害等)、薬剤耐性菌、ゲノム医療等、社会的要請の強い分野・領域等に関する研修に参加することができる。また、第三診療棟2階の研修室において自己学習が可能である。
※研修開始時のオリエンテーションにおいて、研修時期と研修方法について研修医に提示する。
- 医療の質と安全の管理
以下の講習会/オリエンテーションに参加する。
- 個人情報保護 情報セキュリティ研修
- 感染防止対策 標準予防策、針刺し対策
- 医療事故防止対策 インシデントレポート入力の方法
- 防災対策 災害時(火災時・震災時)の対応
- 服務規程、倫理規程
- 臨床研究・研究倫理、ヘルシンキ宣言など含む
医療安全講習会に参加する。(年に2回開催、虐待への対応の講演が1回あり)
セーフティレポートを1ヶ月に1件以上作成し、臨床研修プログラム委員会で共有する。
病院主催の災害訓練・防災訓練に参加する。
シミュレーター研修を行い、安全に治療手技を行えるようにする。
院内若手研修セミナーに参加し、情報の更新と対応の確認を行う。
職員オリエンテーション「防災対策 災害時(火災時・震災時)の対応」で災害時等の非日常的な医療需要について学ぶ。
- 医学・医療における倫理性診療、研究、教育に関する倫理的な問題の認識、医学知識と問題対応能力
以下の院内若手研修セミナーに参加する。
- 末梢点滴確保・動脈血ガス 基本手技の習得
- カルテ記載 接遇 インシデントレポート
- 胸痛 Killer Disease
- 呼吸苦・急性腹症
- BLS
- 神経救急
- 医療安全
- 緩和ケア
- 感染対策 針刺しの対応等
- 医療安全・倫理
- 保健医療
- プロフェッショナリズム
- 社会における医療の実践
院内若手研修セミナー「医療安全・倫理」「プロフェッショナリズム」で、医の倫理、医師のプロフェッショナリズムについて学ぶ。
院内若手研修セミナー「保険」で、保険診療・医療保険、公費負担医療について学ぶ。
医療安全講習会において「虐待への対応」で虐待への対応について学ぶ。
小児科ローテーション時に児童虐待の現状と、対応に関して学ぶ。
職員オリエンテーション「防災対策 災害時(火災時・震災時)の対応」で災害時等の非日常的な医療需要について学ぶ。
- 科学的探究
研修オリエンテーション「診療研究・研修倫理」に参加する。
ローテーション診療科の研究会、学会に参加する。
剖検には原則立ち会い、CPCでその症例に関して発表し討論する。
医局会勉強会(つるかめセミナー)で自分が経験した症例に関して発表を行い、討論する。
NCGGサマーリサーチセミナーに参加し討論する。
自分が経験した症例の症例報告を作成し、日本内科学会地方会などの学術集会で発表する。
当センターの特色として、次の研究会、学会への参加を推奨・サポートする。日本老年医学会学術集会、アジア・オセアニア国際老年学会議、老年医学会主催 老年医学サマーセミナー、サマーリサーチセミナー
- 医療連携・地域医療
地域からの意見を受けるために救急隊へのアンケートを年1回程度行う。
結果を研修医にフィードバックし、検討する。
必須項目
上記「4.到達目標」内の29症候と26疾病・病態は、2年間の研修期間中に全て経験するよう求められている必須項目となる。
- ※経験すべき症候(29症候)及び経験すべき疾病・病態(26疾病・病態)の研修を行ったことの確認は、病歴要約をEPOC2に提出し指導からの承認を得ることで行われる。要約には病歴、身体所見、検査所見、アセスメント、プラン(診断、治療、教育)、考察等を含むこと。
- ※病歴要約に記載された患者氏名、患者ID 番号等は同定不可能とした上で記録に残す。
- ※経験すべき疾病・病態の中の少なくとも1症例は、外科手術に至った症例を選択し、病歴要約には必ず手術要約を含めることが必要。
- ※「体重減少・るい痩」、「高エネルギー外傷・骨折」など、「・」で結ばれている症候はどちらかを経験すればよい。また、依存症(ニコチン・アルコール・薬物・病的賭博)に関しては、ニコチン・アルコール・薬物・病的賭博のいずれかの患者を経験することとし、経験できなかった疾病については座学で代替することが望ましい。
経験すべき診察法・検査・手技等
研修期間全体を通じて経験し、診療能力の向上に努める。
- 医療面接
患者・家族との信頼関係を構築し、診断・治療に必要な情報が得られるような医療面接を実施するために、
1)医療面接におけるコミュニケーションの持つ意義を理解し、コミュニケーションスキルを身に付け、患者の解釈モデル、受診動機、受療行動を把握できる。
2)患者の病歴(主訴、現病歴、既往歴、家族歴、生活・職業歴、系統的レビュー)の聴取と記録ができる。
3)患者・家族への適切な指示、指導ができる。
- 身体診察
病態の正確な把握ができるよう、全身にわたる身体診察を系統的に実施し、記載するために、
1)全身の観察(バイタルサインと精神状態の把握、皮膚や表在リンパ節の診察を含む。)ができ、記載できる。
2)頭頸部の診察(眼瞼・結膜、眼底、外耳道、鼻腔口腔、咽頭の観察、甲状腺の触診を含む。)ができ、記載できる。
3)胸部の診察(乳房の診察を含む。)ができ、記載できる。
4)腹部の診察(直腸診を含む。)ができ、記載できる。
5)泌尿・生殖器の診察(産婦人科的診察を含む。)ができ、記載できる。
6)骨・関節・筋肉系の診察ができ、記載できる。
7)神経学的診察ができ、記載できる。
8)小児の診察(生理的所見と病的所見の鑑別を含む。)ができ、記載できる。
9)精神面の診察ができ、記載できる。
※特に、3)、4)については、指導医あるいは女性看護師等の立ち合いのもとに行うこととする。
- 臨床推論
病歴情報と身体所見に基づいて、行うべき検査や治療を決定する。患者への身体的負担、緊急度、医療機器の整備状況、患者の意向や費用等、多くの要因を総合して理解し、また、検査や治療の実施にあたって必須となるインフォームドコンセントを受ける手順を身に付ける。
- 臨床手技
基本的手技の適応を決定し、実施するために、
1)気道確保を実施できる。
2)人工呼吸を実施できる。(バッグ・バルブ・マスクによる徒手換気を含む。)
3)胸骨圧迫を実施できる。
4)圧迫止血法を実施できる。
5)包帯法を実施できる。
6)採血法(静脈血、動脈血)を実施できる。
7)注射法(皮内、皮下、筋肉、点滴、静脈確保、中心静脈確保)を実施できる。
8)腰椎穿刺を実施できる。
9)穿刺法(胸腔、腹腔)を実施できる。
10)導尿法を実施できる。
11)ドレーン・チューブ類の管理ができる。
12)胃管の挿入と管理ができる。
13)局所麻酔法を実施できる。
14)創部消毒とガーゼ交換を実施できる。
15)簡単な切開・排膿を実施できる。
16)皮膚縫合法を実施できる。
17)軽度の外傷・熱傷の処置を実施できる。
18)気管挿管を実施できる。
19)中心静脈確保につき学習する。
20)除細動等の臨床手技を実施できる。
21)超音波検査が実施できる。
- 検査手技
1)輸血療法を学習するとともに血液型判定・交差適合試験を実施できる。
2)動脈血ガス分析(動脈採血を含む)を実施できる。
3)心電図(12誘導)を実施できる。
4)超音波検査等を実施できる。
- 地域包括ケア・社会的視点
症候や疾病・病態の中には、その頻度の高さや社会への人的・経済的負担の大きさから、社会的な視点から理解し対応することがますます重要になってきているものが少なくない。例えば、もの忘れ、けいれん発作、心停止、腰・背部痛、抑うつ、妊娠・出産、脳血管障害、認知症、心不全、高血圧、肺炎、慢性閉塞性肺疾患、腎不全、糖尿病、うつ病、統合失調症、依存症などについては、患者個人への対応とともに、社会的な枠組みでの治療や予防の重要性を理解する。
- 診療録
チーム医療や法規との関連で重要な医療記録を適切に作成し、管理するために、自ら行った経験があること、また、指導医の監督下に適切な指示出しがができること。
1)診療録(退院時サマリーを含む。)は速やかに記載し(原則、退院後1週間以内)、指導医あるには上級医の指導を受ける。また、POS(Problem Oriented System)に従って記載し、管理する。なお、退院時要約を症候および疾病・病態の研修を行ったことの確認に用いる場合であって考察の記載欄がない場合は、別途、考察を記載した文書を作成する。
2)処方箋、指示箋を作成し、管理できる。
3)診断書、種々の証明書および、臨終立ち会いの際には死亡診断書、死体検案書を作成し、管理できる。
4)他科へのコンサルテーション、紹介状と、紹介状への返信を作成でき、それを管理できる。
5)クリニカルパスに関して学習して使用、管理ができる。
6)指導医の病状説明あるいは剖検説明の際の患者および家族面談時に立ち会いインフォームドコンセント、セカンドオピニオンの保証を学習するとともに内容をカルテ記載する。
6.到達目標の達成度評価
研修医が到達目標を達成しているかどうかは、各分野・診療科のローテーション終了時に、原則的に行動目標に書かれた項目の達成度で判定する。この結果を基に医師及び医師以外の医療職が、厚生労働省が定める「研修医評価票I、II、III」を用いてEPOC2および研修プログラム委員会での検討により研修管理委員会で評価する。医師以外の医療職には、看護師を含むことが望ましい。
上記評価の結果を踏まえて、少なくとも年2回、プログラム責任者が研修医に対して形成的評価(フィードバック)を行う。
2年間の研修終了時に、研修管理委員会において、研修医評価票I、II、IIIを勘案して作成される「臨床研修の目標の達成度判定票」を用いて、到達目標の達成状況について評価する。
7.研修修了基準
長寿医療研究センター卒後臨床研修プログラムで、医師法16条の2第1項に規定する臨床研修に関する省令の「臨床研修の到達目標、方略及び評価(別添)」に基づき、臨床研修修了認定の基準・評価を下記のとおりとする。
- 研修期間
研修期間の間に、以下に定める休止期間の上限を減じた日数以上の研修を実施しなければ修了と認めない。
(ア)休止の理由
研修休止の理由として認めるものは、傷病、妊娠、出産、育児その他正当な理由(研修プログラムで定められた年次休暇を含む)である。
(イ)必要履修期間等についての基準
研修期間を通じた休止期間の上限は90日(長寿医療研究センターにおいて定める休日は含めない。)とする。
各研修分野に求められている必要履修期間を満たしていない場合は、休日・夜間の当直又は選択科目の期間の利用等により、各研修分野の必要履修期間を満たすようにすること。
(ウ)休止期間の上限を超える場合の取扱い
研修期間終了時に研修休止期間が90日を超える場合には未修了とする。
- 研修科目
内科24週以上、経験すべき疾患を考慮し選択すること。
救急を12週(うち4週は麻酔科の研修を充てる)選択すること。
外科8週選択すること。
小児科、産婦人科、精神科を各4週以上、麻酔科を4週以上選択すること。
地域医療を4週以上研修すること。
一般外来を4週以上研修すること。
※内科…代謝内科、血液内科、老年内科、脳神経内科、消化器内科、呼吸器内科、循環器内科
※選択…皮膚科、放射線科、リハビリテーション科、整形外科、脳神経外科、泌尿器科、眼科、耳鼻いんこう科、病理診断科
- 経験すべき症候・疾病・病態
定められた55項目をすべて経験し、EPOC2により指導医の承認を受けていること。
- 臨床医としての適性評価
研修管理委員会が、当該研修医の医師としての適性(安全な医療および法令・規則の遵守ができること)をも考慮して研修終了と認定されること。
- CPCおよび病理解剖への参加
院内で開催されるCPCには、原則として参加すること。
なんらかの理由でCPCに参加できなかった場合は、後日参加できなかった旨を記載した報告書類を提出すること。
2年間の研修中に病理解剖に2回以上参加すること。
- 修了認定について
研修管理委員会は、研修医の研修修了の際、臨床研修に関する当該研修医の評価(「臨床研修修了認定基準項目」が達成されていることを確認するとともに、「臨床研修の目標の達成度判定票」の各項目がすべて「既達」になっている確認の上、総合判定を行い、その結果を病院長に対して報告する。病院長は、研修管理委員会の評価に基づき、修了認定された当該研修医に対して、必要事項を記載した臨床研修修了証を発行する。評価の結果、当該研修医が研修を修了していないと認められる場合は、速やかに当該研修医に対して、理由を付してその旨を文書で通知する。また、研修管理委員会の承認のもと、研修プログラム委員会は追加が必要とされる研修内容・日程案を研修医に提案する。
8.図書・インターネットの利用について
- 図書室について
図書の購入・保管・閲覧・貸し出し等の業務的な規約・検討については図書委員会が管轄するものとする。(長寿医療研究センター図書委員会規程に準ずる)
- 文献複写について
複写費用については正規職員の医師と同様とする。
- インターネットについて
病院内の指定されたパソコンよりUpToDate等アクセス可能となっている。閲覧後はログアウトすること。
9.当センターの研修医プログラムの特徴

1年目は、院内必修分野優先の研修プログラム。
2年目は、院外必修分野優先の研修プログラム。自由な選択科をローテーションで選択。
院内研修の特徴
科を超えた横断的研修
- ロコモフレイルカンファ
- ポリファーマシーカンファ
- もの忘れセンター研修
- つるかめセミナー
院外研修の特徴
1年目:
精神科:大府病院2週間
2年目:
- 救急:名古屋医療センター or 知多半島総合医療センター6から8週間(8週間に満たない日数は当センター時間内救急で研修を実施)
- 産婦人科:知多半島総合医療センター and 産院いしがせの森4週間
- 小児科:あいち小児保健医療総合センター4週間
- 地域連携研修:近隣の開業医2週間
- へき地医療:篠島、日間賀島 or 足助病院2週間
初期研修後に専攻医としての研修が可能である。
