運転寿命延伸プロジェクト・コンソーシアム

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お知らせ

高齢者の自動車運転に関する論文が国際誌に掲載されました

2020.12.03

 本コンソーシアムの事務局である予防老年学研究部(以下:当研究部)による論文が国際誌に掲載されましたので、内容をご紹介いたします。

 

①タイトル:Car Accidents Associated with Physical Frailty and Cognitive Impairment.

 著者:Doi T, Ishii H, Tsutsumimoto K, Nakakubo S, Kurita S, Shimada H.

 雑誌名等:Gerontology. 2020 Oct 19:1-7. doi: 10.1159/000508823. 

 

 本論文では、当研究部の大規模コホートデータベースを用いて、自動車事故の経験に関連する要因を検討しました。その結果、フレイル(健康な状態から要介護へ移行する中間の段階)と遂行機能(認知機能の1つ)の低下が事故経験に関連することが示されました。本結果は、高齢ドライバーのリスク評価を実施するうえで、重要な知見であると考えられます。

 

論文リンク(Gerontologyのサイトに移動します)このリンクは別ウィンドウで開きます

 

 

②タイトル:Long-Term Effects of Driving Skill Training on Safe Driving in Older Adults with Mild Cognitive Impairment.

 著者:Ishii H, Doi T, Tsutsumimoto K, Nakakubo S, Kurita S, Shimada H.

 雑誌名等:Journal of the American Geriatrics Society. 2020 Nov 12. doi: 10.1111/jgs.16888.

 

 本論文では、以前に報告した当研究部のプログラムによる運転技能の向上効果が(詳細:「そもそも交通事故の原因は?高齢者の交通事故は予防できるのか?」このリンクは別ウィンドウで開きますを参照 )、長期的に保持されているかどうかを検討いたしました。その結果、プログラムの効果は1年後まで保持できていたことが示されました。本結果より、プログラムは運転技能の向上において、より有効であることが明らかになりました。

   また、論文の内容は、アメリカのHealth Newsにも取り上げられました。

 

論文のリンク(Journal of the American Geriatrics Societyのサイトに移動しますこのリンクは別ウィンドウで開きます

記事のリンク(Health Newsのサイトに移動しますこのリンクは別ウィンドウで開きます

 

 今後、現在進行中のプログラム効果検証やデータベースの解析などをさらに進めていき、高齢者が安全に運転することが可能な期間を延伸できるよう精進して参ります。

予防老化学研究部 国立長寿医療研究センター

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