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足の腫れ・むくみの原因は?

足の腫れ、むくみはよく見られる症状です。その原因はさまざまであり、いくつかの要素が関係していることも多いのです。また中には重大な疾患が隠れている場合もあります。それらの原因を順番にみていきましょう。

足の腫れむくみの原因としては全身性の原因と局所的な原因に分けられます。まずは全身性の原因についてみていきます。

A. 全身性の原因

全身性の浮腫をきたすため手や背中などもむくむことがあります。しかし足は体のもっとも下にありますので、症状が出やすいのです。多くは両方の足に押すとへこんで戻らないようなむくみの症状が出ます。

  1. 心不全、心負荷

心臓の働きが弱ると血管内に余分な水分が溜まってきます。その水分が血管の外にしみだしてむくみの原因となります。息切れなどの症状を伴うこともあります。胸部レントゲンや心臓の超音波検査などで診断します。血液検査のBNPという検査も指標となります。利尿剤が有効なことが多いです。ある程度重症の場合は循環器内科に紹介しています。

  1. 腎不全

腎臓の働きが低下して余分な水分や塩分を排泄できなくなることにより、心不全と同様に余分な水分が溜まってきます。また大量に尿タンパクが出ると血液中のタンパクが減ってしまい、これもむくみの原因となります。検尿、血液検査で診断します。塩分やたんぱく質の制限が必要となります。利尿剤はかえって腎機能を悪化させる可能性もあります。ある程度重症の場合は腎臓内科に紹介しています。

  1. 低栄養

何らかの原因で食事が十分にとれない場合、または腸や腎臓からタンパクがもれてしまう病気では血中のアルブミン値が低下します。すると膠質浸透圧が下がり血管の外に水分が漏れやすくなります。検査では血液中のタンパクやアルブミン、コレステロールが低下します。栄養管理が重要になってきます。

  1. 薬剤性

薬の中にはその副作用でむくみが生じるものがあります。代表的なものは副腎皮質ステロイド、非ステロイド抗炎症剤、カルシウム拮抗剤(高血圧の薬)、ピオグリタゾン(高糖尿病薬)などです。薬を変更することによって症状が改善する場合があります。

  1. その他

腹水が溜まるような肝不全や甲状腺機能低下、副腎皮質ホルモンの異常症などの内分泌疾患、関節リウマチなどのアレルギー疾患などでも浮腫がみられる場合があります。

B.局所的な原因

足に腫れる原因がある場合です。片方の足の場合が多いですが、両足が腫れることもあります。赤く腫れたり、熱を持ったり、痛みを伴うこともあります。

  1. 下肢静脈瘤

下肢静脈瘤は足の静脈がこぶのように膨らむ病気で見ればすぐにわかります。静脈の弁の働きが壊れて血液が逆流することが原因です。足がだるいとか重い、つりやすいなどの症状があります。治療はストッキングと手術ですが、以前に比べ傷口が小さく体の負担が小さい血管内手術が行われるようになっています。

  1. 深部静脈血栓症

足の静脈が血栓でつまってしまう病気です。片方の足全体が急に赤く腫れます。病気やけがで寝ている時や長時間乗り物に乗っている時などに起きやすいといわれています。血栓が足の静脈から飛んで肺の血管につまる肺塞栓症(一般にはエコノミー症候群とよばれています)の原因となる可能性があり、その場合命にかかわることもあります。治療は血液を固まりにくくする薬を使います。

  1. リンパ浮腫

リンパの流れが悪く足が腫れる病気です。生まれつきリンパ管の発達が悪い1次性リンパ浮腫と手術や放射線治療によりおこる2次性リンパ浮腫があります。片方の足の場合が多いですが両足のこともあります。次第に皮膚が固くなり象皮病といわれる状態になります。ストッキング着用やマッサージが治療の中心ですが手術が行われる場合もあります。

  1. 蜂窩織炎

細菌が足に入ることにより炎症を起こし腫れた状態です。けがや巻き爪、水虫などから菌が入る場合もあります。赤く腫れ熱を持ち痛みを伴います。治療は抗生物質を使用します。切開して膿を出してやる必要がある場合もあります。

  1. 皮膚病変

湿疹や皮膚炎、虫刺され、しもやけなどの皮膚の疾患に伴い足が腫れる場合もあります。皮膚科に紹介します。

  1. 腫瘍

腹部や骨盤内の腫瘍により静脈やリンパの流れが妨げられることにより足が腫れることもあります。通常片方の足が腫れます。CT検査などで診断します。

  1. 筋内血種

急に痛みを伴って足が腫れた場合、筋肉内に出血している可能性があります。超音波検査で診断し、必要であれば針で溜まった血液を吸引します。

  1. 体位によるもの

横になって寝ることができず24時間座っている方はどうしても足が腫れてしまいます。

C.明らかな原因の特定できない足のむくみ

検査をしても明らかな原因の特定できないことがあります。足の腫れむくみ外来を受診された方を調査したところ3人に2人はこれまで示したような明らかな原因を認めませんでした。たとえば健常者でも長時間立っていたり、飛行機に乗った後は足がむくみます。特に高齢の方ではむくみやすくなります。あまり歩かずに日中座りっぱなしの生活をしているご高齢の方では足のむくみはよく見られます。また体重が増えたり、水分を取りすぎたりすることもよくありません。

対処方法は?

軽いむくみであれば、特に何もしなくてもかまいません。歩くなど足の運動をすると足の静脈の血液が筋ポンプ作用で心臓に送り返されるため、静脈の血液が溜まりにくくなりむくみにくくなります。むくみの強いときは足に枕をかって心臓より高く上げて休むとむくみが引きやすくなります。1日中座っている方は、日中でも横になって足を上げる時間を作り、ついでに足の運動をするとよいでしょう。圧迫ストッキングを着用する方法もあります。また体重の多い方は減量も効果があります。塩分、水分の取りすぎにも注意しましょう。

それでも気になる場合は?

足の腫れやむくみは比較的よくみられる症状ですが、どうしても気になる場合は、医療機関に相談しましょう。その場合、どの科にかかればよいか迷われることがあると思います。実際足の腫れやむくみはいろいろな疾患が原因となります。たとえば心不全、腎不全、低栄養、深部静脈血栓症、静脈瘤、リンパ浮腫、感染などです。
またご高齢の方ではこのような明らかな原因がなくとも足がむくむことは珍しくありません。特に一日中車いすに座りきりの方などではよくみられます。
このような方を総合的に診断、治療するのが当センターの「足の腫れ、むくみ外来」です。
足の腫れ、むくみでお困りの方はご相談ください。

当センターの受診をご希望の方は、下記の「外来診療予約センター」へお問い合わせください。

外来診療予約センター

TEL:0562-46-2547
月曜日~金曜日の午後1時~午後4時まで