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水ぶくれの原因は~

皮膚はもっとも外側に存在して、われわれの体を護っている大きな臓器です。それ故に様々な原因で病気になりやすく、病気の種類が桁外れに多くなります。その中で、びっくりしやすい皮膚の症状である「水ぶくれ」についてQ&A方式で取り上げてみました。

Q:水ぶくれの原因は何でしょうか?

A:いろいろあります。

多くの皮膚病がひどくなると水ぶくれになります。
頻度が高いものとしては、

があります。

また、頻度は低いのですが、

などの慢性で治りにくい皮膚の病気があります。時に、湿疹、水虫、薬疹なども水ぶくれになります。

図に示すように、浅い水ぶくれ(帯状疱疹、湿疹など)は小さくて破れやすく、やや深い水ぶくれ(類天疱瘡、虫刺症)は少し大きめで破れにくい傾向があります。皮膚科ではまず、水ぶくれの性質を詳細に診察して、診断と治療をおこなっています。

水ぶくれの説明図です

Q:水ぶくれの応急処置は?水ぶくれはつぶしたほうがいいのでしょうか?

A:大きな水ぶくれ(2センチぐらいより大きいもの)はつぶしたほうが痛みは和らぎます。

つぶす時には水ぶくれの蓋の部分をどうするか判断しています。原因にもよりますが、一般に1~2日であれば無理につぶさすに保護をおこなって、医療機関を受診するほうがよいと思います。時に外力で破れてしまうことがありますが、水ぶくれの蓋の部分はとらずに、ガーゼなどで保護をしてそのまま受診してください。

Q:水ぶくれの内容物は何でしょうか?

A:透明な水ぶくれは血液の中の赤い成分(赤血球)を含まない血漿(けっしょう)成分に似ています。

Q:水ぶくれが赤黒かったり、黄色だったりします。これは何でしょうか?

水ぶくれの中に赤血球(血液の赤い部分)を含む血ぶくれ(血疱ともいいます)になったり、膿を含んで黄色くみえるもの(膿疱)になったりします。このような症状も水ぶくれになる病気でみられます。

Q:水ぶくれは痕(あと)が残りますか?

A:浅い水ぶくれでは、あとは残りませんが、深い水ぶくれでは、あとが残ります。皮膚科で診断がつけば、おおよその見込みをお話しできます。

Q:水ぶくれで受診した時の診察や検査は何がありますか。

A:まず問診をおこないます。次に視診と触診を(みて触って診察)をおこない、いくつかの病気を挙げます。ここまでの診察でおよそ80%は診断がつきます。場合によっては水ぶくれの原因となる細胞をみるための組織検査を局所麻酔でおこないます。また、特殊な血液検査が必要なことがあります。時に、水ぶくれの内容物を用いた細菌やウイルス、真菌(かび)の検査が必要なことがあります。

Q:手術が必要な水ぶくれはありますか?

A:やけど(熱傷)による場合で、水ぶくれの下の部分の皮膚が深く焼けている場合は手術が必要なことが多いです。焦げてしまった組織をとって、他の正常な部位の皮膚を採って病気の部位に植える手術が必要となることがあり(植皮術と呼びます)、当院でおこなっています。やけどで水ぶくれがあっても、下の部分の皮膚が焼けていない場合は水ぶくれの蓋を残して処置すると痛みが和らいでいきます。

Q:水ぶくれの範囲が大きくなるとどうなりますか?

A:水ぶくれになると、皮膚の体を護る働きが失われて、体から水分、栄養分が多量に漏れたり、体温調節ができず震えをおこしたり、水ぶくれから感染をおこしたります。広範囲の水ぶくれは原因が何であれ、全身症状を伴って時に命にかかわります。早急に病院の皮膚科を受診したほうがよいでしょう。

Q:水ぶくれが皮膚にたくさんできて、類天疱瘡(るいてんぽうそう)といわれました。どんな病気でしょうか?

A:自分の皮膚の組織成分に対する抗体(自己抗体)ができてしまい、体中に次々と水ぶくれができる病気です。自己免疫性水疱症(じこめんえきせいすいほうしょう)に分類されている病気で、しばしば重症になって入院治療が必要になります。つぶれにくい大きく膨らんだ水ぶくれがいろんな部位にでき、痛みや痒みをともないます。また、大きな範囲になると様々な全身的な症状がでてきます。通常は全身的なステロイド治療等の炎症や免疫を抑える治療をおこないつつ、また水ぶくれの痛みを緩和して皮膚からの感染を予防する処置をおこないます。高齢者に多くみられるため、当院でよく治療をおこなっている病気です。

Q:少し前から皮膚に水ぶくれができて、その部分が痛いのですが?

A:帯状疱疹(たいじょうほうしん)という病気の可能性があると思います。帯状疱疹は水痘・帯状疱疹ウイルスが再活性化(何年か後に暴れだすこと)によって発症します。つまり、小さい頃(幼児期から小児期)に水ぼうそうになった時のウイルスが体の中に潜んでいて、何十年も経った後に再度、暴れだして発症します。症状の重症度はピンからキリまでで、気づかないぐらいの軽症の場合から、非常に重症まで様々です。できるだけ早く診断して、治療を開始することで、ひどくなることを防ぐことができます。疑った場合には早めに皮膚科を受診してください。

皮膚科 磯貝善蔵