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外来診療・時間外診療・救急外来 電話:0562-46-2311

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リハビリテーション科専攻医 研修プログラム

リハビリテーション科専攻医を目指す医師へ

当センターのリハビリテーション科専門医制度におけるリハビリテーション科専攻医の定員は最大8名で、3年間の研修期間を予定しています。専攻医の募集に当り、以下にリハビリテーション科の専攻医の研修内容を記載しました。奮って応募いただけるようにお願いします。

1.国立長寿医療研究センターリハビリテーション科専門研修プログラムについて

リハビリテーション科専門研修プログラムは、2017年度から始まる新専門医制度のもとでリハビリテーション科専門医になるために編纂された研修プログラムです。日本専門医機構の指導の下、日本リハビリテーション医学会が中心となりリハビリテーション科専門研修カリキュラムが策定され、さまざまな病院群で個別の専門研修プログラムが作られています。

全国で多数のプログラムが策定される中で、国立長寿医療研究センターリハビリテーション科専門研修プログラムは今後ますますさかんになる高齢者医療を集中的に学びながら、同時に多くのリハビリテーション症例を経験することができる、全国でも唯一無二の専門研修プログラムを提供します。リハビリテーションの専門医とは、病気や外傷、加齢なとによって生じる障害を予防、診断、治療し、機能の回復並びに活動性の向上や社会参加に向けて治療を行う医師です。本プログラムでは、当センターのみならず、多くの連携施設と密に連絡を取り合い、地域医療の中で求められる標準的なリハビリテーション医療の知識・技術を提供できる医師を養成するための工夫を行っています。

2.国立長寿医療研究センターリハビリテーション科専門研修プログラムのメリット

1) リハビリテーション科医師が多い

国立長寿医療研究センターはリハビリテーション科医師が8名在籍しています。これだけのリハビリテーション科医師数を1つの病院で持つ研修施設は全国の大学での研修プログラムを含めても数少ないです。リハビリテーション科においても各専門領域があり、1人の医師がすべての最新知識や医療をカバーすることは困難です。多彩な専門領域を持つ多くのリハビリテーション科医師が在籍することで、各分野の最先端の医療が学べます。また、専門医取得に必要な学会発表や症例レポート作成、勉強等の指導やサポートも充実しています。さらに、医師数が多いことから有給休暇等も取りやすく、厚生労働省直轄の病院であることから、過重労働にならないように残業時間も厳格に管理されています。

2) 国立長寿医療研究センターを中心とする研修

研修中に各病院を転々とするのではなく、国立長寿医療研究センターを中心とした研修を行います。リハビリテーション科として回復期リハビリテーション病棟(50床)の主治医を受け持つことで、リハビリテーション科専門医として必要な多くのことを学べます。また、他科入院中患者の急性期リハビリテーションや地域包括ケア病棟入院中の患者も担当しますので、急性期から終末期まで、地域で医療・介護・福祉に関与し、継続的に診療していくためのシステムを学ぶ事ができます。もちろん、連携する他病院で学ぶこともでき、他病院での研修先とその時期は希望により相談して決めますが、これまでの当センターの専攻医は、リハビリテーション科医師としてある程度の技術を身に着けた上で、3年目に他院での研修を希望することが多かったです。

3) 希望に応じた多彩な研修内容

当センターは国内に6つある国立高度専門医療センター(ナショナルセンター:NC)の1つであり、政策医療の牽引車としての役割が与えられています。したがって、研修の中では、与えられた医療を学ぶだけでなく、国の施策に鑑み、我が国の新たな医療政策、治療方針を作り出して行く現場に立ち会うことができます。リハビリテーション科は当センター内センターである摂食嚥下・排泄センター、健康長寿支援ロボットセンター、もの忘れセンター、ロコモ・フレイルセンターとの関わりも深く、希望があればこれらのセンターで行われる国内外の最先端の医療に触れることができます。さらに国立の研究所が併設され、リハビリテーション工学に加えて、医療、福祉に関連する様々な最先端の研究を、当科と共同して進めることが可能です。一方、もっぱらリハビリテーション科での臨床研修に専念したいとの希望を持つ専攻医も在籍していて、そのような研修ももちろん可能であり、各専攻医の希望に応じた多彩な研修に対応しています。

3.研修の実際

当センターリハビリテーション科医師の出身大学は様々であり、他診療科の医師とも良好な関係を結んでおり、高度な専門性を有しながらも、相談しやすい環境で最先端の医療について学ぶことができます。

国立長寿医療研究センター専門研修プログラムでは、基幹施設である当センターと連携施設の病院群で行われ、(1)脳血管障害、外傷性脳損傷など 、(2)脊髄損傷、脊髄疾患 、(3)骨関節疾患、骨折、(4)小児疾患、(5)神経筋疾患、(6)切断、(7)内部障害、(8)その他(廃用症候群、がん、疼痛性疾患など)の8領域にわたり研修を行います。これらの分野で、他の専門領域の医療スタッフと適切に連携し、リハビリテーションのチームリーダーとして主導していく役割を担えるよう、研修を進めます。

国立長寿医療研究センターリハビリテーション科専門研修プログラムの施設群を構成する連携病院は以下の通りです。以下の病院は診療実績基準を満たしております。

主な連携施設

専門研修施設群の地理的範囲

国立長寿医療研究センターリハビリテーション科専門研修プログラムの専門研修施設群の中心は愛知県にありますが、長野県、三重県での地域医療の研修が可能です。このため、施設群の中には、近隣県における地域リハビリテーションの中核病院が含まれています。

4.研修修了後の進路

3年間の研修を修了後、常勤医となってさらに一緒に働いてくれることを期待していますが、大学院進学や国内外への留学もご紹介できます。一部の大学では社会人大学院生として当センターで働きながら、学位取得を目指すことも可能です。また、リハビリテーション科専門医として当センター以外での勤務を希望する場合も、希望の勤務形態や勤務地に応じて紹介可能な病院が多数あります。

国立長寿医療研究センターの施設概要

当院は、長寿医療を扱う国立高度専門医療研究センター(National Center)として,2004年3月に開設されました。2012年4月に回復期リハビリテーション病棟が開棟し、病院理念である「高齢者の心と体の自立を促進し、健康長寿社会の構築に貢献する」ことを目指しています。

2015年8月には健康長寿支援ロボットセンターがオープンし、最先端のテクノロジーをいち早く取り入れ、高度先駆的医療、ならびに新しい機能回復医療を実践しています。加えて、そのような機器の充実のみならず、併存疾患、患者背景、社会生活、家族の生活まで考慮した包括的医療を大切にしています。

当院では、基本領域診療科に加え、高齢者総合診療科や認知症医療を専門に扱う「もの忘れセンター」、生活に必須の食べることと排泄を扱う摂食嚥下・排泄センター、高齢者に多いロコモティブシンドロームやフレイルに特化したロコモ・フレイルセンターなどを有しています。当院における専門研修では、今後ますます拍車のかかる高齢社会において、避けることのできない知識や技量の習得が可能なことが大きな特徴となっています。

研修の特徴

1.多種領域のリハビリテーションに関する研修が可能

2023年度のリハビリテーション科年間新患者数は3049名です。内訳は、運動器疾患・骨折が56%、内部障害が22%、脳血管障害などが13%、がんなどが5%、神経筋疾患その他が1%です。

リハビリテーション科年間新患者数(2023年度)

当院では、リハビリテーション科の他に循環器科、呼吸器科、消化器科、脳神経内科、代謝内科、精神科、外科、整形外科、脳神経外科、泌尿器外科、血管外科、耳鼻咽喉科、眼科などの専門外来を有し、専門性の高い外来•入院医療が実施されています。これらの原疾患の治療と並行して、われわれは、機能回復や在宅復帰に向けた積極的なリハビリテーションを提供しています。カンファレンス、症例相談などを通じて、専門医取得に必要な領域の疾患・障害に対するアプローチの方法を知るとともに、多職種によるチーム医療についても研修ができます

2.高齢者医療に関する専門的な研修が可能

今後の医療•福祉を考える上では、本邦での急速な高齢化に伴い、高齢者に特異的な疾患について学ぶことや、高齢者の身体的•精神的特徴を知ることは非常に重要です。当院では、通常の診療科に加え、もの忘れ疾患センター、摂食嚥下・排泄センター、ロコモ・フレイルセンターなどを有し、日本の高齢者医療をリードする存在として、高度な医療を提供するとともに、最先端の研究を実施しています。また回復期リハビリテーション病棟においては、通常のリハビリテーション診療に加え、高齢者における疾患からの回復過程を学ぶとともに、高齢者を取り巻く社会背景についても学ぶことができます。

3.地域医療におけるリーダー養成

高齢者の在宅復帰にあたっては、地域の医師や、介護•福祉スタッフとの協力が不可欠です。当院では、回復期リハビリテーション病棟を退院する患者に対して、家屋訪問調査や退院前カンファレンスを実施し、状況に応じて訪問リハビリテーションを提供しています。これらの過程の中で、入院中から、医療と福祉の連携について深く学ぶことが可能です。退院後も担当医として、ケアプランについてケアマネージャーや家族と検討したり、在宅生活の問題点について解決方法を検討したり、あるいは、地域の在宅医療医と連携したりと、地域医療のリーダーとしての研修を積むことが可能です。

4.指導医6名が連携してバックアップ

当院ではリハビリテーション科の医師として8名(+研究所等に2名)が勤務しており、そのうち指導医が6名と指導体勢は非常に充実しています.通常のリハビリテーションはもちろんのこと、整形外科疾患に伴う疼痛、摂食嚥下障害、高次脳機能障害、ロボットテクノロジー、認知症診療、ロコモ・フレイル予防、高齢者総合医療などに精通しており、各リハビリテーションの専門家のもと、他の病院にはない多彩な高度専門医療について学び、研究を行うことが可能です。

リハビリテーション科週間予定

  月曜日 火曜日 水曜日 木曜日 金曜日
8時20分〜8時35分
医局カンファレンス
8時35分〜8時45分
病棟全体ミーティング
8時40分〜9時20分
病棟症例カンファレンス
9時20分〜12時00分
病棟業務・外来
11時00分〜12時00分
脳・身体賦活リハビリテーション
13時00分〜15時00分
入院コンサルト患者診察
14時00分〜15時00分
病棟カンファレンス
14時00分〜15時30分
嚥下内視鏡回診
15時00分〜16時00分
嚥下造影検査・嚥下内視鏡検査
15時30分〜16時30分
装具診・ブレースクリニック
16時30分〜17時30分
嚥下造影カンファレンス
17時00分〜18時30分
医局症例カンファレンス・勉強会
17時30分〜18時30分
もの忘れセンターカンファレンス

リハビリテーション科施設概要と診療実績についてご説明します。 リハビリテーション医(指導医)は8(6)名、病床数(回復期)は383(50)床、入院患者コンサルト数は週あたり25例、外来数は日あたり65例です。 以下は、週あたりの特殊外来の内訳です。痙縮治療は4例、訪問リハビリテーションは42例、認知症リハビリテーションは70例、摂食嚥下障害は30例です。 以下は、スタッフ数です。理学療法士77名、作業療法士43名、言語聴覚士20名、社会福祉士2名、管理栄養士1名です。 以下は、診療領域の内訳です。脳血管障害・外傷性脳損傷などは303例、外傷性脊髄損傷は8例、運動器疾患・骨折は1654例、小児疾患は3例、神経筋疾患は98例、切断は1例、内部障害は590例、その他(廃用症候群,がん,疼痛性疾患など)は242例 です。 以下は、検査の内訳です。	電気生理学的診断は25例、言語機能の評価は852例、認知症・高次脳機能の評価は368例、摂食・嚥下の評価は412例、排尿の評価は10例、理学療法 は75,026件、作業療法は45,240件、言語聴覚療法は24,549件、義肢は4例、装具・杖・車椅子などは320例、訓練・福祉機器は14例、摂食嚥下訓練は250例、ブロック療法は151例です。  続いて、半年間の専攻医の研修内容と経験予定症例数についてご説明します。 専攻医数は2名、担当コンサルト新患数は週あたり20例、担当外来数は週あたり5例です。 以下は、週あたりの特殊外来の内訳です。痙縮治療は1例、訪問リハビリテーションは3例、認知症リハビリテーションは10例、摂食嚥下障害は10例です。 以下は、診療領域の内訳です。脳血管障害・外傷性脳損傷などは30例、外傷性脊髄損傷は10例、運動器疾患・骨折は30例、小児疾患は1例、神経筋疾患は10例、切断は1例、内部障害は20例、その他(廃用症候群,がん,疼痛性疾患など)は5例です。 以下は、検査の内訳です。電気生理学的診断は3例、言語機能の評価は20例、認知症・高次脳機能の評価は30例、摂食・嚥下の評価は100例、排尿の評価は2例、理学療法は100例、作業療法は100例、言語聴覚療法は60例、義肢は1例、装具・杖・車椅子などは50例、訓練・福祉機器は5例、摂食嚥下訓練は40例、ブロック療法は5例です。国立長寿医療研究センターリハビリテーション科専門研修プログラム統括責任者 

加賀谷斉

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募集に関する問合せ先

〒474-8511 愛知県大府市森岡町7丁目430番地 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター総務部人事課

  • TEL:0562-46-2311(内線2155)
  • FAX:0562-48-2373

研修内容に関する問合せ先

〒474-8511 愛知県大府市森岡町7丁目430番地 国立研究開発法人国立長寿医療研究センター病院 病院長 近藤和泉(プログラム統括責任者)

  • TEL:0562-46-2311 (内線7170)
  • FAX:0562-48-2373
  • e-mail:ik7710@ncgg.go.jp