臨床研究の流れ
この臨床研究は国立長寿医療研究センター病院で行います。ただし、患者さんに移植するための細胞加工は、愛知学院大学歯学部細胞加工施設内で国立長寿医療研究センターのスタッフが行います。
臨床研究参加のお申し込み、詳細説明や同意取得、適格性の検査、実際の治療等も国立長寿医療研究センター病院で実施します。参加期間は約9ヶ月です(約12回)。
患者さんのスケジュール

臨床研究のスケジュール
- 1. 国立長寿医療研究センター病院にて実施の詳細説明、同意取得
- この臨床研究についての詳細を説明し、患者さんから、臨床研究参加についての同意を得ます。
- 2. メディカルチェック
- この臨床研究参加へ参加していただけるかどうか、メディカルチェックをします。
- 3. 登録
- この臨床研究参加へ登録していただき、臨床研究が開始されます。
- 4. 血清採取
- 登録から4週間以内、不用歯を抜歯する14日前までに、患者さんの歯髄幹細胞を増やすための血清を採取します。
- 5. 不要歯採取
- 不要な歯(親知らずまたは矯正のための抜歯予定歯)を抜歯します。
この歯の神経(歯髄組織)から幹細胞を採取し、愛知学院の細胞加工施設に安全に輸送して約6週間培養をして増やします。
- 6. 抜髄
- 歯髄炎と診断された歯の神経を取り、神経のあった管(歯髄腔)と呼ばれる空間をきれいな状態にします。
- 7. 移植
- 愛知学院大学の細胞加工施設で増やした歯髄幹細胞を、歯髄炎の治療で神経を取った歯に移植します。
この日は患者さんが安全に移植が済んだことを確認するために、全身の健康状態の検査もします。
- 8. 移植後検査・最終補綴セット
- 移植後は定期的に検査をし観察をします。
もちろん歯だけではなく、患者さんの健康状態が安定しているか確認します。
移植後の検査は、移植後1週目、2週目、4週目、12週目、24週目にさせていただきます。
検査終了後、最終的に白いかぶせものを入れます。