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長寿NSTニュースレターVol.5
2010年9月
前号のトピックスでも少し触れましたが、本年４月の診療報酬改定によりチーム医療の重要性も評価されてNST活動の位置づけは制度的にも認められています。本来、栄養管理はあらゆる疾患に対する医療の基盤であり、患者さんのQOLや予後に大きな影響を与えます。栄養不良は、創傷治癒の遅延、感染、電解質異常、呼吸機能異常をきたし、各種治療効果の低下、免疫機能の低下、身体機能の低下に関連します。合併症も増加し、在院日数の延長、予期しない再入院などがみられ医療費の増加も招きます。しかし、日常の臨床では患者さんの栄養状態の細かな変化に気づかないことや、異常と分っていても適切な管理ができていないことが多々みられます。当センターでは、８月１日から電子カルテが導入となり、NSTも介入依頼方法など少し変わっています。電子カルテの導入により、患者さんの栄養管理患者一覧も参照できるようになっています。重度の低栄養状態に陥る前に積極的にNSTの介入依頼をしてください。それでは、電子カルテでのNST介入依頼の流れや栄養管理患者一覧、SGAの機能を簡単に説明します。
患者カルテを開き、
どちらかの方法で依頼します。画面に必要情報を入力し、確定、オーダ発行をお願します。ここからは、NST事務局が従来通り連絡対応いたしますので、積極的に依頼してください。
栄養管理患者一覧は、医師別・看護師別・病棟別などの条件で設定し抽出が可能です。栄養管理患者一覧には、SGAの評価、栄養管理計画書の評価内容・回数など明記されています。栄養状態評価がＢ・Ｃランクの患者様はぜひ、NST依頼をご検討ください。Ｄランクに評価された患者さまは、NSTに依頼されても短期間での大きな改善は非常に難しくなります。
入力項目は患者プロファイル・看護プロファイルと連動しており、それらの中のリスクを自動的に点数化し、それを元に栄養状態を判定するシステムになっています（過栄養を含む５段階）。SGAで入力した情報は、逆に各プロファイルに反映されます。電子カルテのお気入り設定枠にぜひ、NST依頼と栄養管理患者一覧も設定していただきチーム医療に積極的に参加してください。
各施設において患者管理の質向上を目指し、NST稼働施設が急増しています。また、それと同時に静脈栄養・経腸栄養を用いた臨床栄養学に関する知識・技能の向上を目指したコメディカルに対しての認定取得を目指す方も多くなっています。コメディカルの方で、この認定制度にご興味のある方は、NST事務局（栄養管理部）
までお問い合わせください。
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