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病院について

病院長ご挨拶

国立長寿医療研究センターのホームページをご覧いただきまして、ありがとうございます。

 本センターは、平成16年3月に国立療養所中部病院を母体に開設され、平成22年4月から独立行政法人に組織換えし、平成27年4月から現在の国立研究開発法人国立長寿医療研究センターとなりました。国から長寿医療の研究を委託されている唯一の施設です。

 組織が変わりましても、病院の目指すところ、基本方針に揺らぎはなく、私どもの病院では、国立長寿医療研究センターの理念と研究成果の知識を臨床的に活かした医療を具体的に患者さんの医療サービスに提供することを使命としています。

 長寿医療といっても分かりにくいかもしれませんので、少し説明させていただきます。健康な成人であれば、心と体の自立は、当たり前のように備わっています。しかし、年齢とともに、もの忘れしやすい、動くのがおっくうになる、腰や膝が痛い、転びやすくなる、足がむくみやすい、眠れない、息切れする、動悸がする、ふらつきやすい、めまいがする、しびれる、見にくくなる、聞こえにくくなる、飲み込みにくくなる、排泄しにくくなる、最近痩せてきたなど、いろいろな自覚症状が、ゆっくりですが徐々に進行して、日常的に不自由なく、自立した生活ができる状態を維持できなくなります。長寿医療とは、科学に裏打ちされた知識と技術によって、そのような高齢者の心と体の自立の低下を防ぎ、改善する医療で、患者さんの健康長寿を守ることを目的としています。

 そのためには、まず、命を守るという当たり前の医療、すなわち、各診療科が担当する臓器別の医療を標準以上のレベルで行っていますが、同時に、上述したような高齢者特有の症状に対して、何が原因か、どの程度重症化などの診断を行い、それに基づいた適切な治療や予防策などを行うことで健康長寿を守るお手伝いをしています。

 もの忘れなら、認知症がご心配と思いますが、当院の世界最大規模のもの忘れセンターでは、ごく軽いもの忘れが、このまま進まないか、予防はどうするのかといったご心配に、最先端の機器による認知症診断を行い、家族教室で生活指導を行います。少し進んだ認知症も、穏やかな生活ができるよう、生活の工夫と、それを手助けするお薬の組み合わせを考えます。ご家庭だけで解決できない問題でも、介護保険によるデイケアや在宅系のサービスの特徴をお伝えし、安心の一助とします。

 また、運動器障害で移動機能が低下するロコモティブシンドローム、あるいは、加齢とともに心身の活力が低下し、生活機能障害などの危険性が高くなるフレイルという、超高齢社会に大きな意義を持つ病態に対して、ロコモフレイル外来などの取り組みを開始しています。

 そのほかのいろいろな症状にも、その要因に合わせて22の診療科で連携を取りながら適切な診断と治療を行って対応しています。いろいろ心配ごとが多いがどこに最初にかかっていいか分からない方は「高齢者総合外来」があります。

 さらに、長年の懸案でありました病院外来棟の新築工事がいよいよ始まります。一般外来だけでなく、手術、臨床検査、放射線診療、栄養、リハビリテーションとロコモフレイルセンター、感覚器センターなど、長寿医療の研究成果を踏まえた新しい機能が付加される予定です。工事の期間中はいろいろなご迷惑をお掛けすると思いますが、何とぞ、ご理解とご支援を賜りますようお願いいたします。

 当院は、日頃の皆様方からの「こんな治療があればいいのに」といったご意見を参考にさせていただきながら、全職員が協力し、患者さんやご家族とチームを組んで治療にあたり、一層の発展を目指したいと思います。

 

国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター

病院長 原田敦