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高齢者のための在宅活動ガイドを作成 -外出自粛による不活発予防に向けて-

国立長寿医療研究センターロゴマーク金城大学ロゴマーク

2020年5月27日
国立研究開発法人国立長寿医療研究センター
金城大学

国立長寿医療研究センターの荒井秀典理事長、同リハビリテーション科部の大沢愛子医長、金城大学の前島伸一郎学長らの共同研究グループは、新型コロナウイルス感染症による外出自粛により、生活が不活発になって、心身機能が低下する高齢者が増えることを懸念し、このような状況においても、できるだけ健康な生活が送れるよう在宅活動ガイド 2020(Home Exercise Program for Older People 2020 : HEPOP 2020)を発刊しました。このガイドは、気づかないうちに心身の機能が衰えないよう、個々の機能に応じて自宅で実践して頂ける運動や活動のメニューをわかりやすく紹介しています。また、同時に適切な栄養の摂り方についても解説しています。

本研究は、できるだけたくさんの高齢者に実践していただこうと、5000部のパンフレットを準備しました。また、国立長寿医療研究センターのHPより、無料でダウンロードができます。

 

背景

ふだん、私たちは外出したり人と会ったりする中で自然と体や頭を動かしており、それが心身機能の維持につながっていますが、昨今の感染症の流行やその他の事情で、外出や社会交流を減らさざるを得ない時もあります。3密(密閉・密集・密接)を避けることは命を守るためにたいへん重要ですが、外出を控え、社会とのつながりが絶たれる状況が長期的に続けば、心身に様々な悪影響を及ぼす危険性が高くなります。特に高齢の方にとっては、些細なストレスが大きな健康状態の悪化につながる「フレイル」の進行が懸念されます。フレイルは“加齢に伴う予備能力低下のため、ストレスに対する回復力が低下した状態”を指し、身体的問題、精神・心理的問題、社会的問題など多面的な問題を抱えやすく、放置すると容易に介護が必要な状態に至ります(図1)。また、長期間の活動自粛や社会生活の制限は、フレイルの進行だけでなく、認知症や生活習慣病などを悪化させる可能性もあります。

この<国立長寿医療研究センター在宅活動ガイド HEPOP 2020 一般高齢者向け基本運動・ 活動編> このリンクは別ウィンドウで開きますは、外出を自粛したり社会活動を制限されたりしている方が、ご自宅にいる間に心身の機能が弱ってしまわないように、安全に適切な活動が行えるよう支援することを目的に作成されたガイドです。様々な種類の運動や活動を提示するだけでなく、HEPOPフローチャート(図2)を用いて、どのようなメニューを行うことがより適切であるかを判別できます。本ガイドを利用することで、皆様の心身機能が維持され、安心安全な暮らしを続けていただくための一助となりましたら幸いです。

フレイルの概念図

図1 フレイルの概念図

HEPOPフローチャート

図2 HEPOPフローチャート

 

 

方法

HEPOPフローチャートでは、矢印の流れに沿って、適した運動・活動パック(適正パック)を見つけます。適正パックは心身の状態によって変わる可能性があるため、1ヶ月に1回程度、または心身の状態が変化した時にフローチャート式質問に答えなおし、より適していると考えられる運動や活動を選んでいただきます。パックの運動・活動メニューに進む前には、「利用時の注意点と利用方法」や「運動強度」などを確認し、その時の心身状態に最も適した運動や活動を選択していただきます。

各種運動・活動パックは以下の中から選びます。

  1. バランス向上パック
  2. 体力向上パック
  3. 摂食嚥下改善パック
  4. 栄養改善パック
  5. 不活発予防パック
  6. コグニパック

*コグニパックは、もの忘れが少し気になる方や心の働きの低下を心配される方に運動と認知機能を同時に使う課題を紹介し、頭と体を共に活性化することを目指す運動・活動パックです。

共同研究グループ

NCGG-HEPOP 作成委員会

国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター

大沢愛子(委員長)、近藤和泉、佐竹昭介、川嶋修司、尾崎健一、島田裕之、木下かほり、伊藤直樹、谷本正智、植田郁恵、川村皓生、牧賢一郎、神谷正樹、鈴村彰太、村田璃聖、和田真弓、鷲見幸彦、荒井秀典

金城大学

前島伸一郎


国立長寿医療研究センター 在宅活動ガイド2020 一般高齢者向け基本運動・活動編に関するお問い合わせは、以下のメールアドレスにお願いします。

お問い合わせ先

国立長寿医療研究センター リハビリテーション科代表

Email: rehab@ncgg.go.jp

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