もの忘れセンターは、もの忘れ外来と入院病棟からなる認知症の専門医療センターです。毎年1,000名前後の方が新たにもの忘れ外来を受診され、診療を受けられています。また、毎年300-400名の認知症の方が身体合併症や認知症の行動・心理症状の治療のために新たに入院されています。認知症のご本人やご家族が安心して暮らし続けられるよう、より良く、より新しい医療を追求し、提供したいと考えております。
もの忘れセンターでは、老年内科・脳神経内科・精神科・リハビリテーション科等の認知症専門医や認知症の診療経験が豊富な医師がそれぞれの強みを生かし、また連携して診療に当たっています。更に、認知症支援の経験と知識を持った看護師、薬剤師、心理士、精神保健福祉士、療法士、クラーク等が協力して、多職種チームで診療と支援を行っています。
国立長寿医療研究センターでは、通常の認知症診療に加えて、新薬の臨床試験、身体-脳賦活リハビリテーション、本人・家族に対する診断後支援、予防プログラム、近隣地域の認知症支援体制構築への協力、愛知県や国の認知症施策への協力、医師や看護師、行政職等の専門職への認知症に関する研修といった様々な活動を行っています。
国立長寿医療研究センターは医療機関であると同時に研究機関でもあり、もの忘れセンターは他の部門と連携して、より良い認知症の医療やケア、予防の方法を常に追求しており、有効性が証明されれば、その方法を全国、そして世界に広める使命があります。これらの研究は認知症のご本人やご家族のご協力なくしては成し得ることができません。ご理解とご協力を何卒よろしくお願い申し上げます。
国立長寿医療研究センター もの忘れセンター長
武田章敬
一日でも長く在宅で穏やかに暮らすため認知症に対する患者・家族の希望を叶える
認知症疾患センターのモデルとなります