1. トップページ >
  2. 研究内容

認知症におけるアミノ酸代謝異常、及びアミロイドの体内動態の解析

研究課題名

「半導体イオンセンサを用いたアルツハイマー病早期診断システムの開発」

「ヒト脳由来細胞を用いたアミロイドの体内動態の解析」

「アミロイドの蓄積を阻害する食品の開発」

目的

アルツハイマー病に代表されるヒト脳内の蛋白質やアミノ酸代謝異常については、その発症機構が詳しくわかっていないのが現状である。

1.尿や血漿中に存在するアミロイド断片、タウ断片の微量検出装置の開発。

2.ヒト脳に蓄積するアミロイドの由来を明らかにする。

3.トリプトファン代謝異常の病態解析。

4.認知症に効くと言われる食品の評価

概要

 尿や血漿中に存在するアミロイドの種類と量に関しては、これまで正確に計測ができる装 置・システムが存在しませんでした。精密に測定できることで、各種疾患の早期発見、あるいは治療効果を正確に知ることができます。このような装置を開発す ることが重要だと考えています。本研究は、愛知県の「知の拠点」超早期診断技術開発プロジェクトの一環として行っています。

 脳に蓄積するアミロイドの由来を培養細胞を用いて検証しています。代謝レベルでその由来が分かれば、治療の標的が明らかになります。

 アルツハイマー病脳では必須アミノ酸のトリプトファンの代謝異常が生じていることを明らかにしました。その原因を探ることで新しい治療法の開発を行いま す。

 ところで、毎日摂る食品の中にも認知症に効くと言われるものがありますが、その効果は人それぞれであり、また実際に治療効果については不明なものが多い のが現状です。当研究室では、抗酸化作用をもつと言われる食品に注目し、その効果を調べるために老齢マウスを用いて実験を行っています。
trypto.jpg