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食事のむせや飲み込みが悪い(嚥下障害といいます)ため、時間がかかると食事介護時間が1時間以上にもなりほんとうに大変です。
むせない食形態で済ます。(少なくとも一食出来れば二食 ゼリー食、形態保存型嚥下障害食など多様なものが利用可能です)
嚥下障害にいい薬に変更してもらいましょう。血圧の薬、脳の循環を良くする薬、パーキンソン病の薬、漢方薬など多くの薬に効能が示されています。
デイサービスなどを利用して、食事介護負担から一時でも開放されましょう。
服薬介護の短縮にはまず、服薬数を優先順位をつけて減らすようかかりつけ医に相談しましょう。
かかりつけ医では難しい場合は近くの老年病専門医
を検索して下さい。口の中で溶ける薬(口腔崩壊錠)が助けになる場合があります。
あります。毎日の食事に気配りすることで、治療への参加もできるのです。
一般的に認知症では次第に痩せてきます。
独居の場合古い、賞味期限切れのものを食べて、消化不良、ひどい時は下痢をしていることもあります。冷蔵庫チェックをしましょう。
食生活で、同じ物を好んで、栄養分が偏っている場合もあります。
認知症の進行予防に「地中海食」「和食」が見直されています。魚、野菜など満遍なく、多種類を少しづつ食べる工夫をしてあげてください。
ワイン、お茶、チョコレートなどポリフェノールの多い食品は、動脈硬化にいいとされています。脳の血管にもいい働きが期待されます。
高血圧は、認知症の進行予防には大敵です。適度な塩分にしましょう。控えすぎは食欲低下になるため、食欲がないときには家族と同じ味付けで十分です。
ある程度はあげて下さい。食べ過ぎないよう、小分けに何度もあげる方法でも構いません。
脳で利用できるエネルギーは、ブドウ糖だけで、炭水化物、砂糖、果物などを十分取る必要があります。
特に甘いモノを好むのは、頭の前の方が縮む認知症 (前頭側頭葉型認知症といいます)によく見られる症状です。
甘納豆を一袋、大福を10個食べるなどの場合は、問題です。
甚だしい場合は、薬物療法が必要な場合もあります。
抗けいれん剤や抗精神病薬の効果も報告されています。
認知症が進行したりすると水分などはむせるようになります。
体重が減少したり、肺炎を起こしやすくなります。
嚥下障害がある時にはアマンタジンが有効であるといわれています。
また嚥下障害がひどい場合にはとろみをつけたり、ソフト食を提供したりします。
薬や点滴は可能な限り、減らしたほうがいいでしょう。
またどうしても経口摂取が困難な場合には、経鼻栄養や胃ろう栄養を行います。胃ろうを増設する場合には本人の希望をきいたり、推測して慎重に判断します。
口から食事をとれない場合は様々な原因がありますが、認知症の末期ではよくみかけることがあります。
少しの点滴を行い、静かに在宅なり、施設や病院で看取りをすることが良い方法と思います。その際には看護師や医師の協力が必要です。しかし中には胃ろう栄養や、中心静脈栄養をして延命を図ることもできます。
ただ延命を行うにしても、基本は本人の意思を推測して、本人の希望に基づいて支援できることが一番よい方法です。
認知症の進行期では食欲が低下し、口から食べなくなることは、しばしばあります。
認知症でなくても、終末期を迎え食べれなくなった時、胃ろうを作るかどうかは問題です。日本老年学会では、口から食事が食べれないかを適切に評価したうえで、胃ろうを導入しない・中止することも治療の選択肢であることを提唱しています。
認知症ではご本人の判断能力が明確でないのでさらに複雑です。ご本人の人生にとって最善を達成するという考え方で、判断することが重要です。
85歳では半数は時々漏らします。
誰でも普通にあることです
夕食後の水分はほどほどに
安心パンツは、皆していることです
急に漏らした場合は、尿路感染かもしれません(泌尿器科)
認知症が進んでくるとあるときから漏らします
がっかりしない(がっかりしますが)、慌てない(びっくりするとおもいますが)、大声を出さない(出したくなりますが)
本人が一番傷ついています。オネショを咎められた子供と同じ気持ちです
お薬のせいかもしれません
下痢でなければあげてください。
高齢者の三人に一人、認知症もほぼ同率で便秘があります。
便秘は、食欲低下、うつ、誤嚥性肺炎の原因にもなります。
下剤は、下痢を起こしにくい塩類下剤(カマ、マグミットなど)からはじめ、生薬系アローゼン、潤腸湯)ですめば下痢までいたることは少ないですが、刺激性下剤(プルセニド、センナシド)などは、量の調節も重要です。
下痢の時は、上手に「偽薬(ビタミン剤、整腸剤など)」を「少し弱い薬ですがいいそうよ」などといってあげてください。
排尿行動は、尿意があってから用を足すまで数々の作業からなります。認知症が進行すると尿意を感じたけれどトイレの場所パンツを下す動作が分からなかったりします。その為失禁してしまうことがあります。また歩行で間に合わず失禁してしまうこともあります。トイレの場所が分からなかったら大きく記載したり、トイレ動作が分からなかったら付き添い、声かけや介助が必要かもしれません。 またご本人さんの排尿がある時間を数日記録して、排尿ペースを知りその時間帯に声をかけてはいかがでしょうか。トイレの声掛けのタイミングが違うと私たちも尿が出ないのと一緒で、ご本人さんも拒否されたのではないでしょうか。タイミングよくトイレへ誘導するのはとても難しいと思いますが、何度か声をかけると「トイレ行こうかな」と思われるかもしれません。 その方の尿が出る時の行動を注意深く観察してみて下さい。例えばトイレへ行く前は落ち着きがない。ズボンのすそに手をやっているなどご本人さんからのサインがあるかもしれません。そして、もし間に合わなかった時ご本人さんはとても落ち込み、自信を無くされることがあります。大丈夫だと声をかけご本人さんの気持ちに寄り添ってください。
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排泄のトラブルは、認知症の中でも、介護負担度が高くなる症状です。 パーキンソン症状、レビー小体型認知症という病気や症状に限らず、認知症では中核症状の失行や実行機能障害などで自分の排泄した後の処理をどうしたらいいのか分からなくなることがあります。トラブルというのは、弄便のことでしょうか。弄便は、「自分で何とかしないと」という気持ちの表れでもあり、かえって刺激すると本人のプライドを傷つけるばかりでなく、介護負担にも影響します。 便が出るときのサインを早めに見つけましょう。落ち着かなくなる。無言になる。急に早口になる。なんでもいいのです。便が出るときに何か本人が発していないか。確認してください。また、習慣になっているのなら、何時ごろに便が出ているのか確認してください。パターンを知ると弄便となる前に処理が可能になります。「便がしたい」と言える、伝えられる環境にあるか。ということも重要です。プライドを傷つけずに、家族は本人のことを心配している。と伝え、毎日出ているのかお腹は張っていないか、便秘になりやすい薬、下痢になりやすい薬、日頃の食事の中で便に影響を及ぼすものがないか、便秘が病気に影響することを説明して本人に分かってもらい、関わってみてください。プライベートなところを覗くため、そのための配慮を怠らずに行えば問題はないでしょう。
入浴を嫌になる理由は、浴室が寒い、滑るから怖い、裸になるから恥ずかしい、服を脱ぐのが面倒、体の調子が悪いなど、様々あります。まずは、なぜお風呂を嫌がられているのか理由を聞いてみましょう。そしてその理由一つ一つに対処できるよう関わってはいかがでしょうか。 また認知症の方ははっきり何がおこったか覚えていないことがありますが、ここへ来たらなんだか嫌なことがあったなあ、ここで気持ち良いことがあったなど感情面は記憶に残りやすいです。なので、お風呂を無理に入れてもらうことで嫌なことが記憶に残り、お風呂嫌いになることもあります。どうしても嫌がられる場合はすぐに引き下がり、時間を置いて何度が誘ってみるとお風呂へ行かれる時があります。またご本人さんの好きなことや楽しいと思っていることがあるときに誘うと気分がのって「今日は行こうかな」と言われることもあります。 どうしても介助する側はきれいにしたいと焦って誘ってしまいますが、ご本人さんのペースでリラックスして「あー気持ちよかったなー」と思えるようにかかわってはいかがでしょうか。
どうして嫌なのか、患者さまの気持ちを聞いてみることをお勧めします。例えば自分の家で入ってきたから、熱があるから一日くらい入らなくても家で入ればよいと思っていることもあります。今は入りたくない、入る支度ができない、着替えがない等色々な気持があります。ここは病院で入院していて心配しなくても大丈夫なことを話し一緒にふろの用意をするようにしましょう。(パジャマはどれにする、どのシャツを着ますか)浴室に誘導して湯の熱さ、ぬるめが良いのか聞いてコミュニケーションをとってみましょう。
また、シャンプーも過去の嫌な思い(目に入って痛かった、耳に水が入った)から拒否されているのかもしれません。話を聞き水が入らないように目を閉じて耳をふさいでもらうように声かけして、かゆいところがないか聞き進めていくといいかと思います。もし、どうしても嫌だと言われたら無理に入浴を勧めず、少し時間をずらしてまた誘ってみるのも方法です。または、人を変えて勧めてみることで、本人の気分も変わって入っていただけることもあります。
ご本人にできないからといって介助者が全てを手伝ってしまうということは、その方の能力を奪ってしまうことにもなりかねません。そのため、まずは手伝う前にご本人がどこまでならご本人でやれそうなのかをその都度見極めてみて下さい。動作の前にこれからすることを教えてあげたり、お手本を見せてあげると、もしかするとできることがあるかもしれません。背中や足の下の方は洗えなくてもお腹や腕はご本人で洗えるかもしれません。みなさん年齢を重ねていくと、体は硬くなっていきやすく、一つ一つの生活動作も行っていかなければ忘れていく一方です。できる限りご本人さんがご自身で行えるものは行ってもらいましょう。そうすることで、生きがいや自尊心にも繋がるかもしれません。それでもできなかった部分に関しては手伝ってあげましょう。
もちろん、できないことを無理強いしてやってもらおうとすると、逆にその方のプライドを傷つけてしまったり、不快な気持ちを持たせてしまうため、ご本人さんのその時の気分や能力に応じて対応して下さい。 また、体を見せることで羞恥心が伴いやすいものなので、関係性や性別に応じて、入浴サービスを利用して行ってもらうのも一つの手段だと思います。 ご本人さんの不快感や嫌悪感が強い場合、介護負担が大きい場合は無理をして毎日行う必要もないと思います。高齢者ですと皮膚が乾燥しがちだという側面もありますので、最低週1から2回入浴を行えれば良しとしましょう。
無理やり飲ませる必要はありません。お薬は、
本人が必要と認識して飲む。
本人の判断は出来ないが、本人にとって飲む利益が圧倒的に大きい(飲まないと重病に、飲まないと痛むなど)。
飲む利益は、数年後に明らかな差となって現れる場合は今後どのくらい、家族の顔がわかり、最低限の食事や排泄の行為ができるかといった観点からも判断すべきです。この場合、この種の薬は、飲む必要は必ずしもありません。
お薬以外の方法で、症状をゆるやかに出来る方法について医師に聞いておいて下さい。 もし、良い助言が得られないときは、ライフサイエンス社から出版されている下記の本が参考になります。
話して下さい
お薬の期限は、室温でも一年は大丈夫です。次回の処方から調整してもらいましょう。
のみ忘れ原因で、特定の薬だけ多く余っていますか?もしそうなら、一日3回の薬ですか? 昼の飲みわすれは大変多いものです。
一つだけの薬なら、その薬が合わないことがありませんか?そうなら、先生にすぐ話して下さい。
多くの薬が、程度の差こそあれ、まんべんなく余っている場合服薬管理はご自身でしていますか?そうなら、飲み忘れを防ぐ工夫#はしていますか?#一包化、お薬カレンダー、お薬ボックスなど。
飲み忘れを防ぐ工夫をしていても、余っている場合は認知症のためと思われます。服薬を促し、飲み終わるのを確認することが必要です
このような服薬支援が出来ない場合はお薬の回数を一日一回とする。デイサービスで服薬をしてもらう。
以上が全く不可能なら、薬の中止も考慮しなくてはいけません
飲むのを中止して、処方した医師に状態をしっかり伝えてください。
それでも処方して飲むように指示された場合は、別のお医者さんに変えるほうが無難です。
別の薬を処方された場合は、一日試して同じ症状が出たら中止し、伝えてください。
さらに薬を変更された場合は、効能書きで副作用のチェックをします。同じ症状の副作用の可能性があれば別のお医者さんに変えるほうが無難です。
お薬以外の対処方法をしっかり聞きましょう。家族の対処方法、音楽、散歩や医療以外のサービス(認知症短期集中リハビリテーションやデイサービス)利用も有効なことがあります。
早く寝て深夜起きるのは「不眠」ではなく生活時間が、他の人とずれているだけです。
深夜起きても、無害なら 薬をやめ元通りにする。
入浴時間を就寝前にする、夕食を8時以降にするなど時相をずらした生活に変えてみて下さい。
興味のあることを、夜すすめる。
以上でも睡眠時間が短い(5時間未満)の場合には短期型睡眠薬(マイスリー、レンドルミン)や抑肝散、メラトニン製剤の処方について先生に相談下さい。
アルツハイマー型認知症の治療薬として、アセチルコリンエステラーゼ阻害薬(塩酸ドネペジル、ガランタミン、リバスチグミン)とNMDA受容体拮抗薬(メマンチン)を使用することができます。いずれのお薬もアルツハイマー型認知症を元通りに治したり、進行を完全に止めることはできず、進行をゆっくりにする効果があります。
どんなお薬にも副作用が出る可能性はありますので、これらの薬を飲めない人もいます。薬を飲めない場合であっても医療機関には通院し、生活上のアドバイスを受けたり、介護保険サービスを利用するなどして少しでも症状の進行を防ぎ、これまでの生活を維持することが重要です。
認知症の患者さんの場合、早い段階から薬の管理ができなくなることが知られています。そのため、患者さん一人で管理をするのは難しいことが多く、ご家族や周りの方の協力が必要です。まず、どのようにしたら管理ができるかを一緒に考えてあげてください。 例えば、薬の時間だよと声をかければ内服できる方もみえますし、カレンダーに日付ごとに薬を貼ったり、お薬の保管ケースを利用したりする等すれば管理できる方もみえます。どのような方法が良いか、一度薬剤師にご相談されるのもいいですね。一人暮らし等で薬の管理が難しい場合は、介護保険のサービスを利用するのも一つの方法です。薬剤師の訪問や、ヘルパーによる内服確認、デイサービス利用時の内服等患者さんの生活に合った方法を考えましょう。また、朝昼夕など1日に複数回内服していて管理が難しいようであれば、1日1回に処方をまとめられないか主治医に相談してみるのも良いでしょう。
本人なりの飲みたくない理由があるかもしれません。どうして嫌なのか、苦いから、大きくて飲みにくい、たくさんあるから、病気ではないから必要ないと思っている、等色々考えられます。今、気分が悪いから、胸がむしゃくしゃしている等、話を聞いてみると答えてくれる場合もあります。また、無理に勧めるのではなく、話を聞き気持をほぐした時に大切な薬なので飲んでほしいと勧めると飲めるときもあります。 内服しにくい場合は、錠剤から粉薬に変更したりゼリーと一緒に内服できることもある。主治医と相談して薬を見直してもらったり、貼り薬に変更してもらったりする方法もあります。どうしても拒否される時は無理強いせず、時間をおき少したってから勧めると内服できるときもあります。
以下のリンクをご覧ください。
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いやがるものは強制しないでください。
認知症の初期症状の他、うつ傾向などの心配があります もう一度、その趣味を活かす環境づくりをしましょう。
原因を少し調べましょう。 もともと好きだった番組も見ないのか、見るチャンスを気遣っているかも注意しましょう。
無理強いはよくありませんが、杖を使わないで転倒した危険性は十分本人に知っていただき、判断してもらいましょう。
工夫して、買物を手伝わせて下さい。
一方的にやめさせることはよくありません。 ご本人の行動パターンが決まっているのであれば、予測しやすいため、無理に止めさせなくてもいいかと思います。無理強いすることがかえって逆効果になりかねません。 コンビニの方に、事情を説明し、どのように対応してほしいかなど伝えるなど協力を要請しておくといいでしょう。最近では、認知症を理解し、地域で支える取り組みに参加している企業などが増えてきていますので協力が得られやすくなってきています。協力が得られない場合は、お住まいの地域の包括支援センターに相談してみましょう。
ご家族で思い出作りの旅行、それはとても素敵なことですね。意味がないということはありません。とても意味のあることです。旅行の行き先を決め、旅行先での観光めぐりやご当地のおいしいものは何かと調べながら話し合われ、一緒に計画することで、認知症のご本人にとっては認知機能の活性化が図れます。
また、実際の旅行中に楽しい時間を過ごす、そのこと自体が、認知機能に良い影響を与えご本人の安定につながると言えます。そして、旅行から帰ってきた後、写真やパンフレットを見ながら振り返ることもあるでしょう。それは過去と今とをつなぐことができ、記憶が薄らいでいることを不安に感じているご本人にとって、過去と今とが確かにつながっていることを感じ、楽しかった時間が蘇るとともに快適な気分になれることもあります。
旅行に出かける、ということは、旅行中だけではなく、旅行の前にも後にも認知機能に影響する良いことがあると言えます。思い出づくりの旅行で時間を共になさって、ご家族のライフヒストリーに刻まれることは、旅行後のケアの側面でも価値のあることになっていくと思います。
アルツハイマー病の発症前には、エピソード記憶(体験した出来事の記憶のこと、その時の時間や場所、感情なども含まれる)、注意分割(複数のことを同時に実行すること)、計画力(思考力)の低下が現れることがあると言われています。そのため、それらの機能の低下を防ぐ活動を、習慣的に行っていくことが認知症予防として大切であると言われています。
そこで地域の高齢者の方々を対象に、運動教室と知的活動教室を合わせたプログラムを実施し、認知機能の変化を見た研究があります。知的活動教室の内容というのは、新しいレシピを考えて料理を作る料理教室や、旅行計画を行い旅行する教室というものでした。そのプラグラムを実施すると、参加者の実施後の認知機能に有意に改善が見られたという報告があります。
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認知症の人に非薬物的にアプローチし、認知機能の維持改善に働きかけるセラピーの一つとして、回想法があります。回想法は情動機能の回復や意欲の向上、非言語的表現(表情など)の豊かさの増加、他者への関心の増大などの効果があると言われています。認知症となった当事者が、“認知症になると、だんだんと過去の事実や未来のことがおぼろげになり、今を過ごすことに精一杯になる。そばに私のことをよく理解してくれる良きパートナーがいれば、認知症があっても私は私らしくいられるということを知ってほしい”と、自らの病いの経験について語りました。認知症の人とともに、過去の思い出を回想して語らうことは、過去と今をつなぎ、その人とともに未来を創造することにもつながっていくかもしれません。
まずは、なぜご本人がデイサービスに行くことを嫌がっているかの理由を考えて本人に直接理由を聞いてみましょう。嫌がる理由には、
などがあります。 デイサービスを探す際に、ケアマネージャーに頼り切らず、ご家族自ら幾つかの施設を見学し、本人の性格や趣味等に合った、雰囲気やプログラムのある施設を探していくとよいでしょう。また、拒否が強いようでしたら、利用時しばらくは、施設の環境になじめるよう配慮していくとよいかと思います。
認知症のご本人をお一人で車で待たせておくことについては、今後は避けたほうがよいでしょう。
車内は狭い密室です。少し外に出てみようという気持ちがご本人にもわいてくることは、自然なことです。そうした自然に感じる思い(意思)を、理性を働かせ状況に合ったように振る舞う、行動するということが難しくなってくるということが、認知症という病気による変化です。
お一人で車外に出た後の行動によっては、ご本人が思わぬ事故や行方不明になってしまうことがあるかもしれません。また、こちらに合わせて待っているように指示しても記憶しておけなかったり、ご本人にとっては指示の内容よりも、指示されたということに対する不快感が残って、説得すると興奮したりして、お互いに悪循環なやりとりとなることでしょう。そして、もしご本人が車を運転する事態につながっていくと、様々なトラブルの発生や取り返しのつかない事故が発生してしまうかもしれません。
なぜ、ご本人がお一人で車の中で待つことが必要という状況が生じているのか、ご質問の内容だけではよくわかりません。介護者の方に必要な支援があるということではないかと推察いたしますので、現在困っていることを、ケア提供者や専門家にご相談してみてはいかがでしょうか。
国立長寿医療研究センターの長寿政策科学研究部より、「認知症高齢者の自動車運転を考える家族介護者のための支援マニュアル」というパンフレットが研究の成果によって作成されました。その中で、認知症の人の自動車運転は、法律上望ましいことではないとされています。ご本人にとっても、介護を行っているご家族やケア提供者などあらゆる方々にとっても、不利益を被ることがないように、認知症の人を支援していく必要があります。
前頭葉に問題がある患者さんによくみられます。 やめさせるかは、認知症の程度、注意力の程度によります。
深刻な問題です。
他に趣味がない場合も多く、「免許再認定を助けてください」と頼まれたこともあります(無理ですが)。
穏やかにする薬を一時的に処方して、時間をかせぐ方法もあります。
介護認定をうけ、デイケアなどで気分転換をしてしのげる可能性もあります(可能性は高くありません)。
運動系の気分転換が一番と思います、工夫をお願いします。
認知症のある人や疑いのある人は運転をしてはいけません。一般的には物忘れがあるだけでなく、生活に支障がでて認知症と診断される段階までは運転は可能ですが、認知症があると事故をおこしやすくなります。実際には、本人が運転したいという意思が強く、軽度認知症でも運転されることがありますが危険です。
平成14年6月1日より、道路交通法が一部変更になりました。自動車の安全な運転に支障を及ぼすおそれがある、一定の病気にかかっている方等の場合には、試験に合格しても免許の拒否や保留が、免許を取得している方には、取消しや停止がなされることとなりました。この一定の病気の中に「認知症」も含まれています。
「認知症」の疑いがあるとされる方、もしくは「認知症」と診断された方の運転免許は、当人もしくは、家族等の申請により、適性検査の実施や診断書の提出を行い、取消し又は経過をみるために停止処分となることがあります。
「認知症」と診断されていたにも関わらず、運転免許の取消し又は停止の申請を行わないだけで、処罰の対象となることはありません。しかし、万が一事故などを引き起こしてしまった場合、申請していなかったことが問われることがあります。
認知症になると近くで面倒をみてくれる人に頼るようになり、子供が親に「だだをこねる」ように、もっとも良く見てくれる人に当たります。従前の性格や思いを、コントロールしたり建前上我慢していた脳の部分の働きが弱くなるため、「積年の恨みが爆発する」ケースもあります。ケアが誤解を解く手助けになるといいですね。
認知症を見ているご家族の平均年齢は高く持病を抱えているかたも少なくありません。
ほとんどのかたは軽いうつ傾向です。プロの看護者でも、認知症担当看護師の「うつ」の率は20%と通常の2倍にあたります。「燃え尽き感」「疲弊感」「絶望感」「希死願望」など介護疲れが昂じると誰でもおきることです。ひとりで抱え込まず、なんでも気楽にご相談下さい。それだけで、いまより悪くなることはありません。
しかたのないことです。
同じ話を何度も繰り返すのですが、どう対処したらいいですか?の問いに、看護の教科書には 「なんども聞いたわよ、同じ話ばっかりしないで!」「あーあ、認知症が進んだのかしら、先生にいい薬を出してもらわないと」などと聞こえよがしに言うなど論外で「はじめて聞くように拝聴しましょう。」「決して否定せず、受け入れる態度で」などと書いてありますが、現実とかけ離れています。
介護疲れが昂じると誰でもおきることです。暴力になる前に、ショートステイや訪問看護師にまかせて外出するなど少しでも離れることが大切です。離れて、介護者の心身の健康を少しでも取り戻すことをレスパイトといいます。
同じ話を繰り返す認知症女性(本人)と介護者(嫁)の実際の場面と本心。おとうさんは、隣の加藤さんの猫がゴミを漁っていやだといつもいっていた。

毎日、24時間本当に介護は大変だと思います。介護者は身体的、精神的に健康状態に注意する必要があります。
ご本人の毎日の生活の中でもともとあった言い合いはかえって刺激があってよいとは思いますが、脅迫となってしまう、手が出てしまう。といったことでは、ご本人の症状に大きな影響を及ぼします。介護者のストレスのため、ご本人の症状が悪化し、薬を増量ということは本末転倒です。しかし、どちらが先かということも重要です。
ご本人のここ最近の認知症の症状はどうでしょうか?悪くなっていないでしょうか?そういったことが、介護する側の原因になっていることもあります。分からない方は専門の方へ相談してください。もしも、患者自身の症状悪化がある場合は早めに病院へ受診されることをお勧めします。全身状態を調べ、身体に不調がないか、調べてもらってください。
介護者のストレスの場合は、やはり一度その場から離れることが良いでしょう。怒りを鎮められる距離を測ってください。少し離れて客観的に自分と本人を見つめられる距離を時々とられるようにすると良いと思います。自分の時間が少ないせいもあるのではないでしょうか、これまで出来ていたのだから、これからもできる。と思っている介護の方が多いと思います。すべてではないですが、認知症は進行します。介護者も介護力は変化します。一人では認知症ケアはできません。ご本人と穏やかな時を過ごせるように上手にサービスを利用してください。
認知症があると、生活の些細なことでも、だんだんとどのように行えばいいのかわからなくなって、混乱することがあります。
認知症の人は「できないから手伝って」というように、はっきりとした言葉でおっしゃることはほとんどないと考えたほうがよいです。だんだんとできなくなっていくことについては、自覚してもうまく言えないために、不安が高まっていると言われています。
日常生活の動作やごく簡単なことが、ご家族の方々にとっては、(普通に)できること、と思っていても、実はご本人にはだんだんと難しく、できなくなってきているのかもしれませんね。 “できないから手伝って”ということを、嫁のあなたに頼るという行動によって表していると受け止めていくと、ご質問いただいたような、立場の違いということではなく、ご本人にとってあなたは“一番頼りにしている人・大事な人”という、メッセージが暗に込められているとも言えます。
少しだけ認知症の人の見方や発想を転換して、頼ってくるという事実を振り返ってみてはいかがでしょうか。頼りになさる内容によって、ご本人にとって難しいところはそっと手伝ったり、ご本人が自立してできるように事前の準備や先回りを行って、動作がゆっくりであってもできることを見届けていくという対応がよい場合もあります(例えば、洋服の着替えを身に付けていく順に置くなど)。
介護をする中で罪悪感を抱かない方はいないでしょう。
介護者は自分の時間がほしい、一人になりたい。と思うことすら罪悪感を抱くことがあります。何かしら、介護者は罪悪感を日々抱きながらケアをしていることがあるのではないでしょうか。
ここ最近特に罪悪感を抱くことが多いなど自分で感じることがあれば、少し距離を取らなければならない信号だと思って良いと思います。自分が良い状態で関わるのは認知症の方へも良い状態で過ごす環境をつくれる状態だと思いますので、悪い状態と思う時には、かかわりは少なく、短めに、そして他者に任せることも時には必要です。
離れることも認知症を持つ方のことを思っての行動ということを理解して下さい。 そして、自分の時間がある時に大いに満喫していますか?時間が少ない。発散の度合いも少し少ないせいもあるのではないでしょうか、自分が休める時には大いに休み、いろいろなことを忘れて、満足できるように工夫して休日をお過ごしください。
新しいことをするのも、お友達と過ごされるのも、いろいろです。認知症の方も楽しんで人生を送ることもできますが、介護者の方もまた楽しんで生活する必要があるということをお忘れにならずに介護をしていくことが必要です。「自分がやらなくては」とか「自分しかいない」と思わず、一人では認知症ケアはできませんのでご本人と穏やかな時を過ごせるように上手にサービスを利用してください。また、時には愚痴を言う、ご相談できる窓口をつくっていくことが必要です。