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倫理・利益相反委員会受付番号No.23TB40

「冠動脈中等度狭窄病変評価における定量的血流量比の特性についての検討(倫理・利益相反委員会受付番号No.23TB40)」人を対象とする生命科学・医学系研究実施についてのお知らせ

 国立長寿医療研究センター先端医療開発推進センターでは、岡崎市民病院と共同で、下記の人を対象とする生命科学・医学系研究を実施しております。
 本研究は、通常の診療で得られた情報(電子カルテなど)から必要な情報を取り出し、まとめることによって行われるものです。
 このような研究は、厚生労働省・文部科学省・経済産業省の「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」の規定により、対象となる患者さんのお一人ずつから直接ご同意をいただかずに実施することができますが、研究内容の情報を公開することが必要とされています。このお知らせをもって研究内容の情報公開とさせていただきますので、ご理解いただけますようお願いいたします。
 本研究に関するお問い合わせなどがございましたら、下記の「本研究に関するお問い合わせ先」までご連絡いただけますようお願いいたします。

2024年2月6日

1.研究課題名

「冠動脈中等度狭窄病変評価における定量的血流量比の特性についての検討」
(倫理・利益相反委員会受付番号No.23TB40)

本研究課題については、国立長寿医療研究センター倫理・利益相反委員会による倫理審査を経て、国立長寿医療研究センター理事長の実施許可を受けております。

2.研究責任者

国立長寿医療研究センター 先端医療開発推進センター 臨床研究支援主任 田中誠也

3.研究の背景

心臓に栄養を送っている血管(冠動脈)の治療において、血管が詰まり十分な血液が送られない状態(機能的虚血)になっていないかの評価は重要であり、診療ガイドラインでも推奨されています。しかし、従来の機能的虚血の評価方法は血流の圧を測定するための針金を冠動脈へ挿入し、専用の薬剤を使用するため「不整脈や冠動脈穿孔などの合併症のリスクと機能的虚血評価をする利益」を天秤にかけて検査を行う必要があり、狭窄がそれほど細くない病変(中等度狭窄)においては積極的に施行されていません。しかし、これまでの研究で冠動脈の前下行枝においては、中等度狭窄であっても本当は虚血に陥っている(機能的虚血がある)症例が、1/3程度存在していることが報告されています。近年は従来のような圧を測定する針金や薬剤を使用しなくても、冠動脈造影画像をコンピュータ処理することで、機能的虚血評価を行える定量的血流量比が臨床で使用可能となっています。もし、冠動脈の前下行枝においては中等度狭窄における定量的血流量比の特徴が明らかになれば、より簡単に侵襲を少なく評価できる可能性があります。

4.研究の目的

中等度の狭窄がある冠動脈の血流の状態(定量的血流量比)の特徴を調査します。

5.研究の方法

対象となる患者さん

2018年1月1日~2023年12月31日までの期間に、岡崎市民病院で冠動脈造影検査を受けられた患者さん

研究期間

2024年2月6日 ~ 2026年3月31日

利用する検体、カルテ情報

研究対象者について、下記の診療情報を診療録から取得する。
1.臨床所見(年齢、性別、身長、体重、病歴に関する情報等)
2.冠動脈造影検査結果および冠動脈造影画像

これらの情報の使用開始予定日

2024年2月中旬

6.研究組織

この研究は、多施設との共同研究で行われます。研究で得られた情報は、共同研究機関内で利用されることがあります。情報は、電子データとしてファイルにパスワードロックをかけた状態でメールやクラウドサービスを用いて提供されます。

研究代表者

岡崎市民病院 医療技術局 臨床工学室 中谷友樹

その他の共同研究機関

国立研究開発法人 国立長寿医療研究センター

研究責任者

先端医療開発推進センター 臨床研究支援主任 田中誠也

7.研究についての情報公開

この研究の計画書や研究の方法に関する資料をご覧いただくことや、文書でお渡しすることができます。希望される方は、以下の「本研究に関するお問い合わせ先」へご連絡ください。なお、この研究に参加している他の方の個人情報や、研究の知的財産等は、お答えできない内容もありますのでご了承ください。

8.個人情報の取扱い

研究に利用する検体や情報には個人情報が含まれますが、岡崎市民病院から国立長寿医療研究センターに提供する場合には、お名前、住所など、個人を直ちに判別できる情報は削除し、研究用の番号をつけます。また、研究用の番号とあなたの名前を結び付ける対応表を岡崎市民病院の研究責任者が作成し、研究参加への同意の取り消し、診療情報との照合などの目的に使用します。対応表は、研究責任者が責任をもって適切に管理いたします。
検体や情報は、岡崎市民病院の研究責任者および情報の提供先である国立長寿医療研究センター研究責任者田中誠也が責任をもって適切に管理いたします。研究成果は学会で発表されますが、その際も個人を直ちに判別できるような情報は利用しません。

本研究に関するお問い合わせ先

国立研究開発法人国立長寿医療研究センター
 先端医療開発推進センター 臨床研究支援主任 田中誠也

〒474-8511 愛知県大府市森岡町七丁目430番地

電話:0562-46-2311(代表)