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ホーム > 研究の推進 > 人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針に基づく研究実施の情報公開 > 倫理・利益相反委員会受付番号No.23TB34

倫理・利益相反委員会受付番号No.23TB34

「一般社団法人日本脳神経外科学会データベース研究事業(Japan Neurosurgical Database:JND)(倫理・利益相反委員会受付番号No.23TB34)」人を対象とする生命科学・医学系研究実施についてのお知らせ

 国立長寿医療研究センター脳神経外科部では、下記の人を対象とする生命科学・医学系研究を実施しております。
 本研究は、通常の診療で得られた情報(電子カルテなど)から必要な情報を取り出し、まとめることによって行われるものです。
 このような研究は、厚生労働省・文部科学省・経済産業省の「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」の規定により、対象となる患者さんのお一人ずつから直接ご同意をいただかずに実施することができますが、研究内容の情報を公開することが必要とされています。このお知らせをもって研究内容の情報公開とさせていただきますので、ご理解いただけますようお願いいたします。
 本研究に関するお問い合わせなどがございましたら、下記の「本研究に関するお問い合わせ先」までご連絡いただけますようお願いいたします。

 2023年12月20日

1.研究課題名

「一般社団法人日本脳神経外科学会データベース研究事業(Japan Neurosurgical Database:JND)」
(倫理・利益相反委員会受付番号No.23TB34)

本研究課題については、国立長寿医療研究センター倫理・利益相反委員会による倫理審査を経て、国立長寿医療研究センター理事長の実施許可を受けております。

2.研究機関の名称および研究責任者の氏名(部署名)

  • 国立長寿医療研究センター脳神経外科部 部長 百田洋之
  • 一般社団法人日本脳神経外科学会 理事長 齊藤延人

3.研究分担者名(部署名)

  • 国立長寿医療研究センター脳神経外科部 医師 齋藤剛

4.本研究の意義、目的

本研究の目的は、日本脳神経外科学会の会員や専門医が所属する、日本全国の脳神経外科施設における手術を含む医療情報を登録し、集計・分析することで医療の質の向上に役立て、患者さんに最善の医療を提供することを目指すことです。日本の脳神経外科医療の実態を「見える化」し、明らかとなった課題に対して実際のデータに基づく改善策の検討や、施設、地域や全国単位での医療の水準を明らかにし、比較することなどが可能となります。
また分析結果から、より正確に手術や治療にともなう危険が明らかとなり、担当医は患者さんやご家族とともに、治療に伴う危険と利益を共有した上で、治療方針を決定することができます。全国の脳神経外科医療の実態を俯瞰した視点で検証することで、全国の患者さんが安心して手術・治療を受けられるようにするため、より良い脳神経外科専門医制度のあり方を検証するための基礎資料ともなります。

5.本研究に使用する情報

  1. 施設情報
  2. 患者情報:生年月(生年月まで必須)、年齢、性別、登録の拒否申請、患者居住地の郵便番号(上3桁のみ)、発症日、発症前mRankin scale
  3. 主治医情報
  4. 入院情報:入院年月日、入院経路、予定入院/緊急入院、救急搬送の有無、入院時Glasgow Coma Scale(GCS) ※神経外傷のみ
  5. 退院情報:退院年月日、在院日数、退院先、退院時mRankin Scale、退院時Glasgow Outcome Scale (GOS) ※神経外傷のみ
  6. 診療目的:診断検査、教育入院、内科治療、手術、化学療法、放射線治療、リハビリテーション、終末期管理、その他の脳腫瘍補助療法
  7. 診断検査:CT、MRI、脳波、核医学、高次脳機能検査、脊髄造影、カテーテル血管撮影/読影、その他
  8. 内科治療:抗血小板療法、抗凝固療法、脳保護療法、抗浮腫療法、けいれん てんかん 薬物療法、頭痛 薬物療法、モニタリング下の神経集中治療、感染症治療、その他
  9. 化学療法
  10. 放射線治療:定位放射線治療、定位放射線治療以外
  11. 手術:大分類(脳血管障害、脳腫瘍、頭部外傷、水頭症/奇形、脊髄/脊椎/末梢神経、機能的脳神経外科、脳症/感染症/炎症性疾患/その他(大分類ごとに、主病名、発症形式、術式を登録))、主病名、発症形式/受傷機転(頭部外傷のみ)/基礎疾患(水頭症/奇形のみ)/病変高位(脊髄/脊椎/末梢神経のみ)、術式
  12. 手術情報:手術日、手術時年齢、術式分類、術者、指導的助手、開頭術者、助手、見学、麻酔法、手術回数

上記の情報については、2023年12月20日から、利用・提供予定です。

情報の提供を行う機関

全国の日本脳神経外科学会 専門研修プログラム基幹施設、連携施設、関連施設として登録された脳神経外科施設(およそ1,200施設)、その他脳神経外科専門医の所属する施設(およそ800施設)

情報の提供先機関の研究責任者氏名

一般社団法人日本脳神経外科学会 理事長 齊藤延人

6.本研究の方法

本研究は、日本脳神経外科学会が主導する国内の多施設共同研究であり、当院脳神経外科に入院し、治療や手術を受けられた患者さん全てを対象とさせていただく予定です。本研究は2018年より開始されており、すでに約220万件強の患者さん情報が登録されております。今後、新たに日本全国で年間約60万件の患者さん情報の登録を予定しており、具体的な研究登録項目は以下にお示ししますが、個人を特定される情報は含みません。これまでの診療で診療録(カルテ)に記録されている年齢や入退院日、診療内容、手術の方法などの情報を取得して行う研究です。特に対象となる皆さんに、新たにご負担いただくことはありません。
提供いただいた情報は、医師により全国から専用のインターネット登録システムを介して1つのデータベースに集められ、電子データのみで業務委託先と共有し、解析を行います。研究対象者の皆さんのお名前等が、業務委託先や他機関に伝わることはありません。

7.研究期間

2023年12月20日 ~ 2028年9月30日

8.対象となる患者さん・研究対象者として選定された理由

2023年10月1日~2028年9月30日の間に当院脳神経外科に入院された方

9.研究対象者に生じる負担並びに予測されるリスクおよび利益

既存の診療情報の利用のみであり、プライバシーの保護についても十分に配慮されるため、新たに発生する不利益並びに危険性は想定されません。また、対象者個人に対する直接の利益も想定されません。

10.研究実施について同意しないことおよび同意を撤回することの自由について

ご自身の診療情報が、本研究に利用されることにご同意いただけない場合には、研究に利用する情報からあなたにかかる情報を削除いたしますので、下部に記載されているお問い合わせ先へ、退院後3カ月以内にご連絡いただけますようお願いいたします。研究期間の途中であっても構いません。また、情報の削除依頼をしたことにより、不利益な取扱いを受けることはございません。ただし、ご連絡をいただいた時点で、研究結果が学会や論文等ですでに公開されている場合などには解析結果を削除できないことがあります。

11.本研究に関する情報公開の方法

この掲示により、本研究に関する情報公開といたします。研究結果の公開については、学会発表や学術雑誌にて行う予定でおります。

12.研究計画書等の閲覧について

他の研究対象者等の個人情報等の保護および本研究の独創性の確保に支障がない範囲内で、研究計画書および研究の方法に関する資料を閲覧することができます。閲覧を希望される場合には、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。

13.個人情報等の取扱い

この研究に関わって収集される情報は、外部に漏えいすることのないよう、慎重に取り扱う必要があります。
個人情報と研究用IDを結びつける(対応表を作成する)場合、取得した情報は、氏名・患者ID等の個人情報を削り、代わりに新しく研究用の符号をつけ、どなたのものか分からないようにします。加工した情報は、日本脳神経外科学会と契約した委託先企業が管理するインターネットサーバーに送られ解析・保存されます。ただし、必要な場合には、当脳神経外科部においてこの符号を元の氏名等に戻す操作を行うこともできます。
また、研究成果は学会発表や論文として公表されますが、その際にも患者さんを特定できるような内容を含むことはございません。

14.試料・情報の保管および廃棄の方法

取得した情報は厳重な管理のもと、研究期間終了(論文発表)後10年間保存されます。保管期間終了後には、データ記録媒体から復元できない形で削除することで廃棄します。なお研究データを統計データとしてまとめたものについては、お問い合わせがあれば開示いたしますので下記までご連絡ください。
また、これらの情報は保管期間中に、この研究以外の研究に使用される可能性もあります。その場合には改めて倫理委員会の承認を受け、あなたの同意を得るか、または情報公開により研究対象者となることを拒否する機会を設けます。

15.研究の資金源等、研究機関の研究に係る利益相反および個人の収益等、研究者等の研究に係る利益相反に関する状況

この研究は、国立長寿医療研究センター理事長の許可を受けて実施するものです。この研究に関する費用は、日本脳神経外科学会の事業費から支出されています。本研究に関して、開示すべき利益相反関係はありません。あなたへの謝金もございません。

16.研究対象者等およびその関係者からの相談等への対応

研究に対するお問い合わせがございましたら、下記のお問い合わせ先まで御連絡ください。研究責任者が対応いたします。

本研究に関するお問い合わせ先

国立研究開発法人国立長寿医療研究センター

 脳神経外科部 部長 百田洋之

〒474-8511 愛知県大府市森岡町七丁目430番地

電話:0562-46-2311(代表)