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ホーム > 研究の推進 > 人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針に基づく研究実施の情報公開 > 倫理・利益相反委員会受付番号No.23TB19

倫理・利益相反委員会受付番号No.23TB19

「在宅酸素療法導入患者の退院後1年間における再入院の実態および再入院に関連する因子の検討(倫理・利益相反委員会受付番号No.23TB19)」人を対象とする生命科学・医学系研究実施についてのお知らせ

 国立長寿医療研究センター先端医療開発推進センターでは、岡崎市民病院と共同で、下記の人を対象とする生命科学・医学系研究を実施しております。
 本研究は、通常の診療で得られた情報(電子カルテなど)から必要な情報を取り出し、まとめることによって行われるものです。
 このような研究は、厚生労働省・文部科学省・経済産業省の「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」の規定により、対象となる患者さんのお一人ずつから直接ご同意をいただかずに実施することができますが、研究内容の情報を公開することが必要とされています。このお知らせをもって研究内容の情報公開とさせていただきますので、ご理解いただけますようお願いいたします。
 本研究に関するお問い合わせなどがございましたら、下記の「本研究に関するお問い合わせ先」までご連絡いただけますようお願いいたします。

 

 2023年9月11日

1.研究課題名

「在宅酸素療法導入患者の退院後1年間における再入院の実態および再入院に関連する因子の検討」
(倫理・利益相反委員会受付番号No.23TB19)

本研究課題については、国立長寿医療研究センター理事長の実施許可を受けております。

2.研究責任者

国立長寿医療研究センター 先端医療開発推進センター 臨床研究支援主任 田中誠也

3.研究の背景

わが国の人口の高齢化に伴い、在宅酸素療法(Home Oxygen Therapy:以下、HOT)導入患者は近年増加傾向にあり、2020 年時点で約 18万人と推定されています。HOT 導入患者は感染を切っ掛けに症状が悪化し再入院を繰り返すことが多く、その際に日常生活動作(Activities of Daily Living:以下、ADL)が低下することを経験します。そのため、HOT 導入患者における再入院の予防は 、ADL 維持において重要な課題です。HOTを導入している患者さんの再入院の実態や、再入院に関わる要因についてはわかっていないことが多いのが現状です。そこで、今回私たちは、診療情報を用いて、HOTを導入した患者の再入院の実態と、再入院に関わる要因について検討したいと考えています。これらが明らかになることで、HOT導入患者における再入院予防に向けた取り組みに必要な知見が得られると考えています。

4.研究の目的

HOT導入患者の退院後1年間における再入院の実態と、再入院に関連する要因を明らかにすること。

5.研究の方法

対象となる患者さん

2021年1月1日から2022 年12月31日までに岡崎市民病院の呼吸器内科病棟に入院された方のうち、入院中に作業療法が処方され、かつ、退院時にHOTの適応となった方

研究期間

2023年9月11日 ~ 2026年3 月31 日

利用するカルテ情報

背景情報

年齢、性別、身長、体重、BMI、現病歴、既往歴、合併症、治療歴、介護保険、入院前居住環境、入院前日常生活動作(ADL)

入院中関連情報

入院原因疾患、在院日数、入院中ADL(Barthel Index※1)、使用酸素量、血液検査(CRP、アルブミン値)、血液ガスデータ(PaO2、PaCO2)、心エコー検査所見(推定肺動脈圧)、スパイロメーター(肺活量、1秒率)、転帰(退院先)

HOT関連情報

HOT使用期間、使用酸素量

再入院関連情報

再入院の有無、退院から再入院までの日数、再入院在院日数、再入院の原因疾患、転帰(退院先)

研究代表者

  • 岡崎市民病院 医療技術局 リハビリテーション室 正作業療法士 伊藤義記

6.研究実施について同意しないことおよび同意を撤回することの自由について

本研究の対象となる患者さんのうち、収集した情報が本研究に利用されることにご同意いただけない場合には、研究に使用する情報からあなたにかかる情報を削除いたしますので、お問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。研究期間の途中であっても構いません。また、情報の削除依頼をしたことにより、不利益を被ることはございません。ただし、ご連絡をいただいた時点で、研究結果が学会や論文等で既に公開されている場合などには、解析結果を削除できないことがあります。

7.研究についての情報公開

この研究の計画書や研究の方法に関する資料をご覧いただくことや、文章でお渡しすることができます。希望される方は、以下の「本研究に関するお問い合わせ先」へご連絡下さい。なお、この研究に参加しているほかの方の個人情報や、研究の知的財産等は、お答えできない内容もありますのでご了承ください。

8.個人情報の取扱い

研究に利用する情報には個人情報が含まれますが、岡崎市民病院から国立長寿医療研究センターに提出する場合には、お名前、住所など、個人を直ちに判別できるような情報は削除し、研究用の番号をつけます。また、研究用の番号とあなたの番号を結びつける対応表を岡崎市民病院の研究代表者が作成し、研究参加への同意の取り消し、診療情報との照合などの目的に使用します。対応表は、研究に携わらない第三者が適切に管理し、岡崎市民病院外には提出いたしません。なお、岡崎市民病院と国立長寿医療研究センターの間でのデータの授受は、パスワードロックをかけセキュリティ対策を行った状態で、メールまたはクラウドサービスを用いて行います。情報は、岡崎市民病院の研究代表者および情報の提供先である、国立長寿医療研究センター研究責任者田中誠也が責任をもって適切に管理いたします。研究成果は学会や学術雑誌で発表されますが、その際も、個人を直ちに判別できるような情報は利用しません。

本研究に関するお問い合わせ先

国立研究開発法人国立長寿医療研究センター
 先端医療開発推進センター 臨床研究支援部 田中誠也

〒474-8511 愛知県大府市森岡町七丁目430番地

電話:0562-46-2311(代表)