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ホーム > 研究の推進 > 人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針に基づく研究実施の情報公開 > 倫理・利益相反委員会受付番号No.21TB25-2

倫理・利益相反委員会受付番号No.21TB25-2

「「リハビリテーション中にできる日常生活動作」と「病棟でしている日常生活動作」の乖離に関連する要因の検討(倫理・利益相反委員会受付番号No.21TB25-2)」人を対象とする生命科学・医学系研究実施についてのお知らせ

 国立長寿医療研究センター 先端医療開発推進センターでは岡崎市民病院と共同で、下記の人を対象とする生命科学・医学系研究を実施しております。
 本研究は、通常の診療で得られた情報(電子カルテなど)から必要な情報を取り出し、まとめることによって行われるものです。
 このような研究は、厚生労働省・文部科学省・経済産業省の「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」の規定により、対象となる患者さんのお一人ずつから直接ご同意をいただかずに実施することができますが、研究内容の情報を公開することが必要とされています。このお知らせをもって研究内容の情報公開とさせていただきますので、ご理解いただけますようお願いいたします。
 本研究に関するお問い合わせなどがございましたら、下記の「本研究に関するお問い合わせ先」までご連絡いただけますようお願いいたします。

 2023年8月9日

1.研究課題名

「「リハビリテーション中にできる日常生活動作」と「病棟でしている日常生活動作」の乖離に関連する要因の検討」
(倫理・利益相反委員会受付番号No.21TB25-2)

本研究課題については、国立長寿医療研究センター倫理・利益相反委員会による倫理審査を経て、国立長寿医療研究センター理事長の実施許可を受けております。

2.研究機関の名称および研究責任者の氏名(部署名)

国立長寿医療研究センター 先端医療開発推進センター 臨床研究支援主任 田中誠也

3.研究の背景

岡崎市民病院6階南病棟において多職種間での脳卒中患者のリハビリテーション(以下、リハビリ)介入目標共有に重点が置かれるようになり、令和2年度より「リハビリ看護計画書」の運用が開始することとなった。それにより、臨床の中で目標共有が可能となったが、リハビリ中にできる日常生活動作(以下、「できるADL」)と、病棟でしている日常生活動作(以下、「しているADL」)に乖離が生じている患者が、少なからず存在することが課題として挙げられた。「できるADL」と「しているADL」の差異について、回復期病院入院患者を対象とした報告は散見されるが、急性期病院入院患者を対象にした報告は少なく不明な点が多い。本研究では岡崎市民病院における脳卒中連携パス使用者に対して、「できるADL」と「しているADL」に乖離がない患者とある患者で、入院時・入院中・退院時の背景情報や身体機能検査、認知機能検査等で、どのような要因に違いがみられるか調査する。本研究で「できるADL」と「しているADL」の乖離に関連する要因が明らかとなれば、今後の臨床場面での「できるADL」と「しているADL」の乖離の改善・予防さらには、「しているADL」の向上に繋がると考える。

4.本研究の目的

脳卒中患者における、リハビリ時には実施可能な「できるADL」と、実際に病棟で行っている「しているADL」の乖離に関連する要因について、診療情報を用いて調査する。

5.研究の方法

対象となる患者さん

2019年4月1日から2021年3月31日の2年間において、脳血管疾患にて岡崎市民病院に入院し、リハビリを実施しかつ脳卒中連携パスを使用した患者

研究期間

2021年8月2日 ~ 2025年3月31日

利用するカルテ情報

  • 背景情報:年齢、性別、身長、体重、診断名、脳血管疾患の病巣、現病歴、既往歴、併存疾患、服薬情報、入院前日常生活動作(以下、ADL)、神経学的所見、ADLに関する診療記録、リハビリに関する診療記録、歩行様式、入院期間、アルブミン
  • ADL:機能的自立度評価法(以下、FIM)
  • 身体機能検査:脳卒中機能評価法(以下、SIAS)、Brunnstrom Recovery Stage(以下、BRS)、modified Rankin Scale(以下、mRS)、National Institutes of Health Stroke Scale(以下、NIHSS)
  • 認知機能検査:改訂長谷川式認知症スケール(以下、HDS-R)、Mini Mental State Examination(以下、MMSE)

この研究は、多施設との共同研究で行われます。研究で得られた情報は、共同研究機関内で利用されることがあります。共同研究機関との情報共有はメールもしくはクラウドサービスを用いて行います。

代表研究者

岡崎市民病院 医療技術局 リハビリテーション室 正作業療法士 横山勝哉

6.研究実施について同意しないことおよび同意を撤回することの自由について

ご自身の情報が、本研究に利用されることにご同意いただけない場合には、研究に使用する情報からあなたにかかる情報を削除いたしますので、お問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。研究期間の途中であっても構いません。また、情報の削除依頼をしたことにより、不利益を被ることはございません。ただし、ご連絡をいただいた時点で、研究結果が学会や論文等ですでに公開されている場合などには、解析結果を削除できないことがあります。

7.研究についての情報公開

この研究の計画書や研究の方法に関する資料をご覧いただくことや、文章でお渡しすることができます。希望される方は、以下の「本研究に関するお問い合わせ先」へご連絡下さい。なお、この研究に参加しているほかの方の個人情報や、研究の知的財産等は、お答えできない内容もありますのでご了承ください。

8.個人情報の取扱い

研究に利用する情報には個人情報が含まれますが、岡崎市民病院から国立長寿医療研究センターに提供する場合には、お名前、住所など、個人を直ちに判別できるような情報は削除して、研究用の番号をつけます。また、研究用の番号とあなたを特定可能な情報を結びつける対応表を岡崎市民病院の研究代表者が作成し、研究参加への同意の取り消し、診療情報との照合などの目的に使用します。対応表は、研究に携わらない第三者が適切に管理し、岡崎市民病院外には持ち出しません。
情報は、岡崎市民病院の研究代表者および情報の提供先である、国立長寿医療研究センター研究責任者田中誠也が責任をもって適切に管理いたします。研究成果は学会や学術雑誌で発表されますが、その際も個人を直ちに判別できるような情報は利用しません。

本研究に関するお問い合わせ先

国立研究開発法人国立長寿医療研究センター
 先端医療開発推進センター 臨床研究支援部 田中誠也

〒474-8511 愛知県大府市森岡町七丁目430番地

電話:0562-46-2311(代表)