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ホーム > 研究の推進 > 人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針に基づく研究実施の情報公開 > 倫理・利益相反委員会受付番号No.1779

倫理・利益相反委員会受付番号No.1779

「呼吸器疾患を有する高齢患者における身体の脆弱性が、その後の病状経過にもたらす影響についての観察研究(倫理・利益相反委員会受付番号No.1779)」人を対象とする生命科学・医学系研究実施についてのお知らせ

 国立長寿医療研究センター呼吸器内科部では、下記の人を対象とする生命科学・医学系研究を実施しております。
 本研究は、通常の診療で得られた情報(電子カルテなど)から必要な情報を取り出し、まとめることによって行われるものです。
 このような研究は、厚生労働省・文部科学省・経済産業省の「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」の規定により、対象となる患者さんのお一人ずつから直接ご同意をいただかずに実施することができますが、研究内容の情報を公開することが必要とされています。このお知らせをもって研究内容の情報公開とさせていただきますので、ご理解いただけますようお願いいたします。
 本研究に関するお問い合わせなどがございましたら、下記の「本研究に関するお問い合わせ先」までご連絡いただけますようお願いいたします。

2024年2月2日

1.研究課題名

「呼吸器疾患を有する高齢患者における身体の脆弱性が、その後の病状経過にもたらす影響についての観察研究」
(倫理・利益相反委員会受付番号No.1779)

本研究課題については、国立長寿医療研究センター倫理・利益相反委員会による倫理審査を経て、国立長寿医療研究センター理事長の実施許可を受けております。

2.研究機関の名称および研究責任者の氏名(部署名)

  • 国立長寿医療研究センター 呼吸器内科部 医長 楠瀬公章

3.研究分担者名(部署名)

国立長寿医療研究センター 病院

  • 呼吸器内科部 医師 福谷衣里子
  • 放射線診療部
    • 副診療放射線技師長 堀川良太
    • 診療放射線技師 鈴木進太郎

4.本研究の意義、目的

国立長寿医療研究センター呼吸器内科では、慢性閉塞性肺疾患(COPD)、気管支喘息、間質性肺炎、肺癌などの様々な慢性呼吸器疾患を有する患者さんに対し、外来診療、入院診療を行っています。こうした慢性呼吸器疾患を有する患者さんは、年齢とともに筋力や心身の活力が低下しやすく、本研究ではそのような心身の機能の低下が、呼吸の症状や病状などにどのように影響するかを明らかにすることを目的としています。対象者の心身の機能、生活機能、治療上必要となる情報は診療録に記録しており、これらの診療データを調査することで呼吸器疾患を有する高齢患者さんに対する治療の質を高め、有効な栄養指導やリハビリテーション、療養環境の提案などに寄与できることが期待されます。

5.本研究に使用する情報

本研究は、通常の診療で得られた情報(カルテなど)から必要な情報を使用します。当センターでは、日々の診療において臨床上必要な心身機能の評価や情報収集を行なっています。今回、これらの診療情報を今後の診療に活かすために、2014年4月1日から2027年3月31日までの期間中に、当センターにて外来診療あるいは入院診療を実施した患者さんを対象に、2014年4月1日から2027年3月31日までの心身機能、生活機能に関する評価の結果、および診療情報を診療記録から抽出し、データの整理を行います。本研究で得られたデータは、当センターのデータベースにて保管し、解析を行います。

使用する診療情報は以下の通りです。

外来患者さんの評価項目

  • 対象者の情報(年齢、性別、病名、喫煙歴、服用薬剤、要介護度、併存疾患)
  • 罹病期間および初診日
  • 在宅酸素療法の有無とその種類
  • 呼吸機能検査所見
  • 息切れの評価
  • 胸部CT所見
  • フレイルの評価
  • サルコペニアの評価

入院患者さんの評価項目

  • 対象者の情報(年齢、性別、病名、喫煙歴、服用薬剤、要介護度、併存疾患)
  • バイタルサイン(意識、体温、心拍数、呼吸回数、酸素飽和度)
  • 血液検査結果
  • フレイルの評価
  • サルコペニアの評価
  • 胸部CT画像所見
  • 入院期間
  • 治療薬
  • 再入院の有無、死亡イベントの有無
  • 退院後の療養先
  • 退院時の健康状態

上記の情報については、2024年4月1日から、使用予定です。

6.本研究の方法

2014年4月1日から2027年3月31日までの間に、当センターにて呼吸器内科外来診療あるいは入院診療を実施した患者さんを対象に、診療中に得られたデータを用いて分析を行います。外来診療においては任意の診察時の心身の状態が、入院診療においては入院時の心身の状態が、将来の健康状態にどのように影響するか、統計的な解析を行います。

7.研究期間

2024年2月2日 ~ 2028年3月31日

8.対象となる患者さん・研究対象者として選定された理由

2014年4月1日から2027年3月31日までの間に、当センターにて呼吸器内科外来診療あるいは入院診療を実施した患者さんを対象とします。入院時や外来診療時において患者さんの全身の状態を速やかに把握し、治療後の経過を入念に観察しておりますので、診療に必要な過程で得られた情報は非常に意義が高いものと考えております。

9.研究対象者に生じる負担並びに予測されるリスクおよび利益

既存の診療情報の利用のみであり、プライバシーの保護についても十分に配慮されるため、新たに発生する不利益並びに危険性は想定されません。また、対象者個人に対する直接の利益も想定されません。

10.研究実施について同意しないことおよび同意を撤回することの自由について

ご自身の診療情報が、本研究に利用されることにご同意いただけない場合には、研究に使用する情報からあなたにかかる情報を削除いたしますので、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。研究期間の途中であっても構いません。また、情報の削除依頼をしたことにより、不利益な取扱いを受けることはございません。ただし、ご連絡をいただいた時点で、研究結果が学会や論文等ですでに公開されている場合などには解析結果を削除できないことがあります。

11.本研究に関する情報公開の方法

この掲示により、本研究に関する情報公開といたします。研究結果の公開については、学会発表・論文投稿などにて行う予定でおります。

12.研究計画書等の閲覧について

他の研究対象者等の個人情報等の保護および本研究の独創性の確保に支障がない範囲内で、研究計画書および研究の方法に関する資料を閲覧することができます。閲覧を希望される場合には、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願い致します。

13.個人情報等の取扱い

本研究では、診療情報(電子カルテ)より上記5.の情報を抽出して使用いたしますが、患者さんが特定できる情報(氏名・住所など)を削除した状態で抽出しています。抽出データに残されている患者ID番号についても、患者ID番号とは別の新たな符号・番号に置き換えた上で保管し、研究に使用いたします。患者ID番号と置き換えた符号・番号との対応表は研究に使用する抽出データとは別にされ、当センター内にて厳重に保管されます。
また、研究成果は学会や論文として発表されますが、その際にも患者さんを特定できるような内容を含むことはございません。

14.試料・情報の保管および廃棄の方法

抽出したデータ、患者ID番号と置き換えた符号・番号との対応表、匿名化されたデータについては、研究期間終了後10年もしくは学会や論文等での発表から10年の間保管いたします。抽出したデータ、匿名化されたデータについては呼吸器内科にて、対応表については研究には直接かかわらない第3者にて、保存媒体を施錠保管いたします。保管期間満了後は速やかにデータを廃棄いたします。具体的には、紙媒体の試料はすべてシュレッダーにて裁断し、電子媒体データは物理的に破壊することですべてのデータを破棄致します。

15.研究の資金源等、研究機関の研究に係る利益相反および個人の収益等、研究者等の研究に係る利益相反に関する状況

本研究は、国立長寿医療研究センターの長寿医療研究開発費によって行われます。本研究に関する利益相反および研究者の収益はありません。

16. 研究対象者から取得された情報について、研究対象者等から同意を受ける時点では特定されない将来の研究のために用いられる可能性について

今回の研究により患者さんから取得した情報を、将来において新たに計画された研究に使用する場合は、研究内容については当センターホームページを用いて公表します。自身の診療情報を新たな研究に使用することに同意いただけない場合は、研究に使用する情報からあなたの情報を削除しますので、下記のお問い合わせ先へご連絡いただけますようお願いします。

17.研究対象者等およびその関係者からの相談等への対応

研究に対するお問い合わせがございましたら、下記のお問い合わせ先まで御連絡ください。研究責任者が対応いたします。

本研究に関するお問い合わせ先

国立研究開発法人国立長寿医療研究センター
 呼吸器内科部 医長 楠瀬公章

〒474-8511 愛知県大府市森岡町七丁目430番地

電話:0562-46-2311(代表)