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倫理・利益相反委員会受付番号No. 1776

「クラウド型電子薬歴のリアルワールドデータを用いた訪問薬剤管理指導の実態調査に関する研究(倫理・利益相反委員会受付番号No.1776)」人を対象とする生命科学・医学系研究実施についてのお知らせ

 国立長寿医療研究センター薬剤部では、下記の人を対象とする生命科学・医学系研究を実施しております。
 本研究は、株式会社アクシスが保有する通常の調剤薬局業務における情報(クラウド型電子薬歴のリアルワールドデータ)から必要な情報を取り出し、まとめることによって行われるものです。
 このような研究は、厚生労働省・文部科学省・経済産業省の「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」の規定により、対象となる患者さんのお一人ずつから直接ご同意をいただかずに実施することができますが、研究内容の情報を公開することが必要とされています。このお知らせをもって研究内容の情報公開とさせていただきますので、ご理解いただけますようお願いいたします。
 本研究に関するお問い合わせなどがございましたら、下記の「本研究に関するお問い合わせ先」までご連絡いただけますようお願いいたします。

 2024年3月4日

1.研究課題名

「クラウド型電子薬歴のリアルワールドデータを用いた訪問薬剤管理指導の実態調査に関する研究」
(倫理・利益相反委員会受付番号No.1776)

本研究課題については、国立長寿医療研究センター倫理・利益相反委員会による倫理審査を経て、国立長寿医療研究センター理事長の実施許可を受けております。

2.研究機関の名称および研究責任者の氏名(部署名)

  • 国立長寿医療研究センター 薬剤部 薬物治療管理主任 溝神文博
  • 岩手医科大学 薬学部 教授 高橋寛
  • 株式会社アクシス 取締役 事業企画部長 新上幸二
  • 藤田医科大学 医学部 薬物治療情報学 助教 長谷川章

3.研究分担者名(部署名)

株式会社アクシス 事業企画部

直野隆一郎、水町謙太、松尾琴美

4.本研究の意義、目的

本研究では、薬剤師がより効率的な訪問薬剤管理指導を行うことを目標として、調剤薬局の在宅・居宅指導業務における情報から有害事象の事例を調査します。特に、近年導入が進められている持ち出し可能なクラウド型電子薬歴端末(タブレット端末)による高齢者総合機能評価が、有害事象の検出や改善に有効かを検討します。なお、薬剤師がより効率的な訪問薬剤管理指導を行うにはどのような点に注意すべきかを明らかにします。
本研究で得られた結果により、薬剤師がより効率的な訪問薬剤管理指導の確立に繋がり、薬物療法の安全性に大きく貢献できると考えます。

5.本研究に使用する情報

患者基本情報

診断名・性別・年齢・地域名(都道府県、市、区)・薬効分類番号・服用薬剤名・服用薬剤数・服用回数・調剤方法

その他薬歴情報

薬剤指導対象(本人、家族、施設関係者等)、訪問薬剤管理指導報告書の内容、服薬指導時の指導歴、処方の疑義照会歴、電子薬歴データ内の高齢者総合機能評価、診療報酬情報、持ち出し端末使用による即時的な薬学的ケアの有無

情報の提供および利用開始予定日

倫理・利益相反委員会承認後

6.本研究の方法

  1. 株式会社アクシスと特定の薬局が秘密保持契約をした電子薬歴データから、対象期間内のデータを使用します。
  2. 株式会社アクシスにて電子薬歴データを、匿名化およびデータの整理を行います。
  3. 株式会社アクシスより受け取った匿名化データを、国立長寿医療研究センターおよび藤田医科大学が、統計処理および機械学習(AI)の実施を行います。
  4. 国立長寿医療研究センター、藤田医科大学、岩手医科大学および株式会社アクシスで共有し、得られた結果と医学的・薬学的知見の整合性があるかを確認します。

7.研究期間

2024年3月4日 ~ 2026年3月31日
研究対象期間:2023年7月1日 ~ 2023年9月30日

8.対象となる患者さん・研究対象者として選定された理由

株式会社アクシスが保有済みのクラウド型電子薬歴データにおいて、70歳以上に該当し、居宅療養管理指導または訪問薬剤管理指導を受けた患者さん。

9.研究対象者に生じる負担並びに予測されるリスクおよび利益

電子薬歴データの利用のみであり、プライバシーの保護についても十分に配慮されるため、新たに発生する不利益並びに危険性は想定されません。また、対象者個人に対する直接の利益も想定されません。

10.研究実施について同意しないことおよび同意を撤回することの自由について

ご自身の電子薬歴データが、本研究に利用されることにご同意いただけない場合には、研究の対象かどうかを株式会社アクシスまたは研究代表者溝神に問い合わせと、不同意の旨を告知することで削除することができます。株式会社アクシスへの問い合わせ先は、株式会社アクシスのホームページの、ニュース欄のInformationに連絡先が記載してあります。なお、お問い合わせ頂いた内容は研究対象の有無に関わらず、株式会社アクシスより研究統括の国立長寿医療研究センター薬剤部 薬物治療管理主任 溝神文博(以下、「溝神」)に報告します。
溝神までご連絡くださる場合の連絡先は、〒474-8511 愛知県大府市森岡町七丁目430番地 電話:0562-46-2311(代表)になります。溝神から株式会社アクシスへ連絡し、研究対象者の場合は、あなたにかかわる情報を本研究より削除いたします。
研究期間の途中であっても構いません。また、情報の削除依頼をしたことにより、不利益な取扱いを受けることはございません。ただし、ご連絡をいただいた時点で、研究結果が学会や論文等ですでに公開されている場合などには、解析結果を削除できないことがあります。

11.本研究に関する情報公開の方法

この掲示により、本研究に関する情報公開といたします。研究結果の公開については、学会発表・論文投稿にて行う予定です。

12.研究計画書等の閲覧について

他の研究対象者等の個人情報等の保護および本研究の独創性の確保に支障がない範囲内で、研究計画書および研究の方法に関する資料を閲覧することができます。閲覧を希望される場合には、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。

13.個人情報等の取扱い

本研究では、電子薬歴データより上記5.の情報を抽出して使用いたしますが、患者さんが特定できる情報(氏名・住所・患者ID番号など)を削除した状態で抽出しています。
また、研究成果は学会や論文として発表されますが、その際にも患者さんを特定できるような内容を含むことはございません。

14.試料・情報の保管および廃棄の方法

抽出したデータ、患者ID番号と置き換えた符号・番号との対応表、匿名化されたデータについては、研究期間終了後10年もしくは学会や論文等での発表から10年の間保管いたします。抽出したデータ、匿名化されたデータについては国立長寿医療研究センター薬剤部、岩手医科大学、藤田医科大学にて、対応表については株式会社アクシスにて、保存媒体を施錠保管いたします。保管期間満了後は、速やかに紙媒体はシュレッダーにかけ、USB等の記録媒体は物理的に破壊の上廃棄いたします。また、パソコン上のデータは専用のソフトウエアを使用し、情報を完全に消去いたします。

15.研究の資金源等、研究機関の研究に係る利益相反および個人の収益等、研究者等の研究に係る利益相反に関する状況

本研究における研究資金には、科学研究費助成事業、厚生労働科学研究費補助金、長寿医療研究開発費を用いて実施します。なお、株式会社アクシスからの資金援助はありません。したがって、本研究による内外の利益団体は存在しません。また、本研究遂行による研究機関・研究者個人の利益はありません。なお本研究において特許などの知的財産権が生じた際には、研究者と研究機関がその知的財産権を持つこととします。

16.研究対象者から取得された情報について、研究対象者等から同意を受ける時点では特定されない将来の研究のために用いられる可能性又は他の研究機関に提供する可能性がある場合には、実施される研究および提供先となる研究機関に関する情報を研究対象者等が確認する方法

将来の研究に用いる予定は現在のところはありませんが、将来の研究に用いる場合は、情報公開文書にて研究内容を開示した上で、研究参加に関する撤回の機会を設けることといたします。

17.研究対象者等およびその関係者からの相談等への対応

研究に対するお問い合わせがございましたら、下記のお問い合わせ先まで御連絡ください。研究責任者が対応いたします。

本研究に関するお問い合わせ先

国立研究開発法人国立長寿医療研究センター
 薬剤部 薬物治療管理主任 溝神文博

〒474-8511 愛知県大府市森岡町七丁目430番地

電話:0562-46-2311(代表)