本文へ移動

 

文字サイズ

ホーム > 研究の推進 > 人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針に基づく研究実施の情報公開 > 倫理・利益相反委員会受付番号No.1749

倫理・利益相反委員会受付番号No.1749

「栄養サポートチームが介入した認知症患者の退院後の食事状態に関する実態調査(倫理・利益相反委員会受付番号No.1749)」人を対象とする生命科学・医学系研究実施についてのお知らせ

 国立長寿医療研究センター 病院 在宅医療・地域医療連携推進部では、下記の人を対象とする生命科学・医学系研究を実施しております。
 本研究は、通常の診療で得られた情報(電子カルテなど)から必要な情報を取り出し、まとめることによって行われるものです。
 このような研究は、厚生労働省・文部科学省・経済産業省の「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」の規定により、対象となる患者さんのお一人ずつから直接ご同意をいただかずに実施することができますが、研究内容の情報を公開することが必要とされています。このお知らせをもって研究内容の情報公開とさせていただきますので、ご理解いただけますようお願いいたします。
 本研究に関するお問い合わせなどがございましたら、下記の「本研究に関するお問い合わせ先」までご連絡いただけますようお願いいたします。

2023年10月4日

1.研究課題名

「栄養サポートチームが介入した認知症患者の退院後の食事状態に関する実態調査」
(倫理・利益相反委員会受付番号No.1749)

本研究課題については、国立長寿医療研究センター倫理・利益相反委員会による倫理審査を経て、国立長寿医療研究センター理事長の実施許可を受けております。

2.研究機関の名称および研究責任者の氏名(部署名)

  • 在宅医療・地域医療連携推進部 伊達啓子

3.研究分担者名(部署名)

  • 先端医療開発推進センター 臨床研究支援部 木ノ下智康、田中誠也

4.本研究の意義、目的

国立長寿医療研究センターでは、入院中に栄養管理に何らかの課題を抱えている患者さんを対象に栄養管理チーム(NST)が介入し、課題の解決を含めた支援を行っております。その中でも認知症を有する患者さんは、認知機能の低下などから栄養管理に課題を抱えることが少なくありません。より適切なNST介入のために、業務の一環として、退院後の食事状態について電話などで確認しております(以下、モニタリング)。今回、我々は、臨床の一環として実施している退院後のモニタリングで収集した情報を用いて、NSTが介入した認知症患者さんの退院後の食事状態について調査すると共に、退院後に食事状態が変化した患者さんの特徴や食事状態の変化に関連する要因について、当院入院中に収集した診療情報を用いて検討したいと考えております。
栄養管理に何らかの課題を抱える認知症高齢者の退院後の食事状態や、退院後の食事状態の変化に関連する要因が明らかになれば、より適切なNSTによる介入につながると考えます。

5.本研究に使用する情報、使用を開始する予定日

1.利用者背景情報

  • 性別、生年月日、年齢、身長、体重、要介護度、現病歴、治療歴、既往歴、合併症、教育歴、職歴、リハビリテーション実施状況、日常生活自立度
  • 認知症高齢者の日常生活自立度判定基準、歩行様式、利き手、入院日、退院日、退院先、神経学的所見、神経心理学的所見(せん妄や抑うつ状態を含む)

2.栄養状態

  • 血清アルブミン値、食事量、食事形態、口腔環境

3.認知機能

  • Mini mental state examination(MMSE)

4.日常生活動作(ADL)

  • 機能的自立度評価法(FIM)、ADLに関する診療記録

5.退院後モニタリング情報

  • 住環境情報:住環境、入所期間、職員の人員配置や職員による介護等の関わりの状況
  • 食事関連情報:食事形態、食事量、食事環境、口腔環境
  • 身体状態:身長、体重、バーセル指数、ADLに関する情報

上記の情報については、2023年10月4日から、使用予定です。

6.本研究の方法

上記「5.本研究に使用する情報、使用を開始する予定日」の情報は、プライバシー保護のため、データ収集後に匿名化処理(個人を特定可能な情報を削除し、管理用IDを付与)され、解析を行います。

7.研究期間

2023年10月4日 ~ 2025年3月31日

8.対象となる患者さん・研究対象者として選定された理由

2019年4月~2023年6月に国立長寿医療研究センターの認知症病棟(2019年4月~2022年4月西病棟、2022年5月~2023年6月4W病棟)に入院され、NSTの介入を受け、かつ退院後にモニタリングの対象となった患者さんです。

9.研究対象者に生じる負担並びに予測されるリスクおよび利益

既存の診療情報の利用のみであり、プライバシーの保護についても十分に配慮されるため、新たに発生する不利益並びに危険性は想定されません。また、対象者個人に対する直接の利益も想定されません。

10.研究実施について同意しないことおよび同意を撤回することの自由について

ご自身の診療情報が、本研究に利用されることにご同意いただけない場合には、研究に使用する情報からあなたにかかる情報を削除いたしますので、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。研究期間の途中であっても構いません。また、情報の削除依頼をしたことにより、不利益な取扱いを受けることはございません。ただし、ご連絡をいただいた時点で、研究結果が学会や論文等ですでに公開されている場合などには、解析結果を削除できないことがあります。

11.本研究に関する情報公開の方法

この掲示により、本研究に関する情報公開といたします。研究結果の公開については、学会発表・論文投稿にて行う予定でおります。

12.研究計画書等の閲覧について

他の研究対象者等の個人情報等の保護および本研究の独創性の確保に支障がない範囲内で、研究計画書および研究の方法に関する資料を閲覧することができます。閲覧を希望される場合には、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。

13.個人情報等の取扱い(匿名化する場合にはその方法を含む。)

本研究では、診療情報(電子カルテ)より上記「5.本研究に使用する情報、使用を開始する予定日」の情報を抽出して使用いたしますが、データ解析者は、あらかじめ氏名など個人を直接特定可能な情報を削除し管理用IDを付与された状態で、情報を入手、保管、解析に使用いたします。対象者個人を特定できる情報と管理用IDとを紐づけするための対応表は研究で解析に使用するデータとは別にされ、国立長寿医療研究センター内で厳重に保管されます。
また、研究成果は学会や論文として発表されますが、その際にも患者さんを特定できるような内容を含むことはございません。

14.試料・情報の保管および廃棄の方法

抽出したデータ、個人を直接特定可能な情報と管理用IDの対応表、匿名化されたデータについては、研究期間終了後10年もしくは学会や論文等での発表から10年の間、保管いたします。これらの情報は在宅医療・地域医療連携推進部にて、保存媒体を施錠保管いたします。保管期間満了後は、速やかにシュレッダーによる裁断やメモリーからの削除および保存媒体の破壊にて、データを廃棄いたします。

15.研究の資金源等、研究機関の研究に係る利益相反および個人の収益等、研究者等の研究に係る利益相反に関する状況

本研究では、既に所有しているPC等で研究を実施するため研究費用を必要としません。
その他、開示すべき利益相反はありません。

16.研究対象者等およびその関係者からの相談等への対応

研究に対するお問い合わせがございましたら、下記のお問い合わせ先まで御連絡ください。研究責任者が対応いたします。

本研究に関するお問い合わせ先

国立研究開発法人国立長寿医療研究センター
 在宅医療・地域医療連携推進部 ソーシャルワーカー 伊達啓子

〒474-8511 愛知県大府市森岡町七丁目430番地

電話:0562-46-2311(代表)