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ホーム > 研究の推進 > 人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針に基づく研究実施の情報公開 > 倫理・利益相反委員会受付番号No.1727

倫理・利益相反委員会受付番号No.1727

「レセプトデータを用いた薬剤起因性老年症候群の発症予測モデルの構築に関する研究(倫理・利益相反委員会受付番号No.1727)」人を対象とする生命科学・医学系研究実施についてのお知らせ

 国立長寿医療研究センター薬剤部では、下記の人を対象とする生命科学・医学系研究を実施しております。
 本研究は、通常の診療で得られた情報(レセプトデータ)から必要な情報を取り出し、まとめることによって行われるものです。
 このような研究は、厚生労働省・文部科学省・経済産業省の「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」の規定により、対象となる患者さんのお一人ずつから直接ご同意をいただかずに実施することができますが、研究内容の情報を公開することが必要とされています。このお知らせをもって研究内容の情報公開とさせていただきますので、ご理解いただけますようお願いいたします。
 本研究に関するお問い合わせなどがございましたら、下記の「本研究に関するお問い合わせ先」までご連絡いただけますようお願いいたします。

2023年7月12日

1.研究課題名

「レセプトデータを用いた薬剤起因性老年症候群の発症予測モデルの構築に関する研究」
(倫理・利益相反委員会受付番号No.1727)
本研究課題については、国立長寿医療研究センター倫理・利益相反委員会による倫理審査を経て、国立長寿医療研究センター理事長の実施許可を受けております。

2.研究機関の名称および研究責任者の氏名(部署名)

  • 国立長寿医療研究センター 薬剤部 薬剤師 溝神 文博
  • 名城大学 情報工学部 情報工学科 准教授 亀谷 由隆
  • 株式会社データホライゾン 運用・開発本部 医療情報課 課長 藪 武志

3.研究分担者名(部署名)

  • 国立長寿医療研究センター 長寿医療研修部 高齢者薬学教育研修室 外来研究員 長谷川 章
  • 名城大学大学院 理工学研究科 情報工学専攻 修士課程 西澤 達哉

4.本研究の意義、目的

本研究では、主に薬剤起因性老年症候群の発生を事前に検知できるアプリケーションソフトウェアでの利用を目標として、レセプトデータから老年症候群の発症を予測する機械学習モデルを構築します。
レセプトとは、医療機関が健康保険組合に提出する月毎の診療報酬明細書を指しており、ここに患者の疾患名や処方薬剤等が記載されております。このレセプトに記載されている患者の性別や年齢、処方薬剤の情報を機械学習モデルの学習データとして与えています。また、構築した機械学習モデルの予測根拠の解釈も行い、医学・薬学的知見との整合性を持つかを確認します。この仮説が証明されれば、複雑な薬剤起因性老年症候群の評価方法の確立に繋がり、薬物療法の安全性に大きく貢献できると考えます。

5.本研究に使用する情報

レセプトデータより患者基本情報

  • 診断名・性別・年齢・薬効分類番号・服用薬剤名・服用薬剤数・服用回数

情報の利用開始予定日 2023年7月12日

6.本研究の方法

1.株式会社データホライゾンが特定の都道府県のレセプトデータ(秘密保持契約済)を使用します。
2.株式会社データホライゾンにてレセプトデータを、匿名化及びデータの整理を行います。
3.株式会社データホライゾンより名城大学情報工学部が受け取った匿名化データを用いて、機械学習の実施および老年症候群の発症を予測する機械学習モデルの構築を行います。
4.国立長寿医療研究センターにて、名城大学情報工学部が作成した機械学習モデルが薬剤起因性老年症候群を事前検知できているか解析を行い、医学・薬学的知見との整合性を確認します。

7.研究期間

2023年7月12日 ~ 2026年3月31日
研究対象期間 2018年4月1日 ~ 2022年3月31日

8.対象となる患者さん・研究対象者として選定された理由

株式会社データホライゾンが保有済みのレセプトデータにおいて、後期高齢者医療制度に該当し、2か月以上継続して診療報酬を支払った高齢者の外来患者さん。

9.研究対象者に生じる負担並びに予測されるリスクおよび利益

レセプトデータの利用のみであり、プライバシーの保護についても十分に配慮されるため、新たに発生する不利益並びに危険性は想定されません。また、対象者個人に対する直接の利益も想定されません。

10.研究実施について同意しないことおよび同意を撤回することの自由について

ご自身の診療情報が、本研究に利用されることにご同意いただけない場合には、研究に使用する情報からあなたにかかる情報を削除いたしますので、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。研究期間の途中であっても構いません。また、情報の削除依頼をしたことにより、不利益な取扱いを受けることはございません。ただし、ご連絡をいただいた時点で、研究結果が学会や論文等ですでに公開されている場合などには解析結果を削除できないことがあります。

11.本研究に関する情報公開の方法

この掲示により本研究に関する情報公開といたします。研究結果の公開については、学会発表・論文投稿にて行う予定でおります。

12.研究計画書等の閲覧について

他の研究対象者等の個人情報等の保護および本研究の独創性の確保に支障がない範囲内で、研究計画書および研究の方法に関する資料を閲覧することができます。閲覧を希望される場合には、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。

13.個人情報等の取扱い

本研究では、レセプトデータより上記5.の情報を抽出して使用いたしますが、患者さんが特定できる情報(氏名・住所・患者ID番号など)を削除した状態で抽出しています。
また、研究成果は学会や論文として発表されますが、その際にも患者さんを特定できるような内容を含むことはございません。

14.試料・情報の保管および廃棄の方法

抽出したデータ、患者ID番号と置き換えた符号・番号との対応表、匿名化されたデータについては、研究期間終了後10年もしくは学会や論文等での発表から10年の間保管いたします。抽出したデータ、匿名化されたデータについては名城大学情報工学部 情報工学科、国立長寿医療研究センター薬剤部にて、対応表については株式会社データホライゾンにて、保存媒体を施錠保管いたします。保管期間満了後は速やかに紙媒体はシュレッダーにかけ、USB等の記録媒体は物理的に破壊の上廃棄いたします。また、パソコン上のデータは専用のソフトウェアを使用し情報を完全に消去いたします。

15.研究の資金源等、研究機関の研究に係る利益相反および個人の収益等、研究者等の研究に係る利益相反に関する状況

本研究は、日本学術振興会科学研究費助成事業(学術研究助成基金助成金)を用いて実施します。なお、株式会社データホライゾンからの資金援助はありません。従って本研究による内外の利益団体は存在しません。また、本研究遂行による研究機関・研究者個人の利益はありません。なお本研究において特許などの知的財産権が生じた際には、研究者と研究機関がその知的財産権を持つこととします。

16.研究対象者から取得された情報について、研究対象者等から同意を受ける時点では特定されない将来の研究のために用いられる可能性又は他の研究機関に提供する可能性がある場合には、実施される研究及び提供先となる研究機関に関する情報を研究対象者等が確認する方法

将来の研究に用いる予定は現在のところないですが、将来の研究に用いる場合は、情報公開文書にて研究内容を開示した上で、研究参加に関する撤回の機会を設けることといたします。

17.研究対象者等およびその関係者からの相談等への対応

研究に対するお問い合わせがございましたら、下記のお問い合わせ先まで御連絡ください。研究責任者が対応いたします。

本研究に関するお問い合わせ先

国立研究開発法人国立長寿医療研究センター
 薬剤部 薬剤師 溝神 文博

〒474-8511 愛知県大府市森岡町七丁目430番地

電話:0562-46-2311(代表)