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ホーム > 研究の推進 > 人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針に基づく研究実施の情報公開 > 受付番号No.1719-2

受付番号No.1719-2

「認知症における剖検脳を用いた検討(受付番号No.1719-2)」人を対象とする生命科学・医学系研究実施についてのお知らせ

 国立長寿医療研究センター認知症先進医療開発センター 分子基盤研究部では、以下の人を対象とする生命科学・医学系研究を実施しております。
 この研究は、東京都健康長寿医療センター 高齢者ブレインバンクから分譲を受けた試料・情報を用いて解析を行うものです。東京都健康長寿医療センター 高齢者ブレインバンクにおきまして、お預かりした試料・情報の利用にかかる包括的同意をいただいております。
 このような研究は、厚生労働省・文部科学省・経済産業省の「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」の規定により、研究内容の情報を公開することが必要とされています。このお知らせをもって、研究内容の情報公開とさせていただきますので、ご理解いただけますようお願いいたします。
 この研究に関するお問い合わせなどがございましたら、下記「本研究に関するお問い合わせ先」までご連絡いただけますようお願いいたします。

2023年6月30日

1.研究課題名

「認知症における剖検脳を用いた検討」
(倫理・利益相反委員会受付番号No.1719-2)
本研究課題については、国立長寿医療研究センター倫理・利益相反委員会による倫理審査を経て、国立長寿医療研究センター理事長の実施許可を受けております。

2.研究機関の名称および研究責任者の氏名(部署名)

  • 国立長寿医療研究センター 認知症先進医療開発センター 分子基盤研究部 副部長 篠原 充
  • 東京都健康長寿医療センター 神経病理学 老年病理学研究チーム/高齢者ブレインバンク 部長 齋藤 祐子
  • ニューヨーク州立大学バッファロー校 Biomedical Engineering Department Associate Professor Jonathan Lovell

3.本研究の意義、目的

アルツハイマー病をはじめとする認知症は、その予防・治療法の開発が必要です。そのためには認知症の病態の理解が必要であり、お亡くなりになられた方の剖検脳を使い研究していく必要があります。本研究では、アルツハイマー病を含む認知症者や健常の方の剖検脳を最先端の技術により解析し、認知症病態把握の理解に努めます。

4.本研究に使用する情報

剖検脳標本(凍結保管もしくはホルマリン固定された脳サンプル)・臨床情報(生前の臨床カルテや死亡時の記録)・遺伝子情報(APOE遺伝子多型)

5.本研究の方法

アルツハイマー病をはじめとする認知症者や健常人の剖検脳検体を用いて、動物由来の様々な抗体、抗血清、その他試薬一般によりAβやタウとともに疾患病態に関連する分子を評価するとともに、超高感度ELISAも含めた生化学解析や、次世代シーケンサーによる遺伝子発現解析などの最先端のアプローチも駆使しながら、探索、解析する。年齢やAPOE遺伝子多型、糖尿病、肥満などの疾患の危険因子の効果についても検討する。

6.研究期間

2023年6月29日~2028年3月31日

7.対象となる患者さん・研究対象者として選定された理由

東京都健康長寿医療センター 高齢者ブレインバンクに登録された方

8.研究対象者に生じる負担並びに予測されるリスクおよび利益

東京都健康長寿医療センター 高齢者ブレインバンクに収集されている既存の試料・情報を利用するのみであり、プライバシーの保護についても十分に配慮されるため、新たに発生する不利益並びに危険性は想定されません。また、対象者個人やご遺族に対する直接の利益も想定されません。

9.研究実施について同意しないことおよび同意を撤回することの自由について

ご遺族の方で、本課題に利用されることにご同意いただけない場合には、研究に使用する試料・情報から、故人にかかる試料・情報を削除いたしますので、下部に記載されているお問合せ先にご連絡いただけますようお願いいたします。研究期間の途中であっても構いません。また、試料・情報の削除依頼をしたことにより、不利益な取扱いを受けることはございません。ただし、ご連絡をいただいた時点で、研究結果が学会や論文等ですでに公開されている場合などには解析結果を削除できないことがあります。

10.本研究に関する情報公開の方法

本掲示により、研究に関する情報公開といたします。研究結果の公開については、ホームページ掲載・学会発表・論文投稿にて行う予定です。

11.研究計画書等の閲覧について

他の研究対象者等の個人情報等の保護および本研究の独創性の確保に支障がない範囲内で研究計画書および研究の方法に関する資料を閲覧することができます。閲覧を希望される場合には、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。

12.個人情報等の取扱い

この研究では、東京都健康長寿医療センター 高齢者ブレインバンク上記4.の試料・情報の分譲を受けて使用いたしますが、匿名化されたうえで研究者に提供されています。研究者に提供された試料・情報がどなたのものであるかが分かる対応表は、東京都健康長寿医療センターのみが保有しており、研究者に提示されることはありません。また、研究成果は学会や論文として発表されますが、その際にも、対象となる方を特定できるような内容を含むことはございません。

13.試料・情報の保管および廃棄の方法

東京都健康長寿医療センター 高齢者ブレインバンクより分譲された試料・情報については、研究終了後10年の間、当センター 分子基盤研究部にて施錠保管いたします。保管期間満了後は、保存媒体ごと専門家とも相談しながら安全な形でデータを廃棄します。試料は、混合や盗難、紛失等が起こらないように本研究の関係者のみがアクセスできる、国立長寿医療研究センター 分子基盤研究部の冷蔵庫、冷凍庫にて保管し、使われなかった試料は東京都健康長寿医療センター 高齢者ブレインバンクに研究終了後に返還します。

14.研究の資金源等、研究機関の研究に係る利益相反および個人の収益等、研究者等の研究に係る利益相反に関する状況

本研究は、長寿医療研究開発費や科学研究費助成事業の研究費によって行われます。研究機関および研究者などの研究に係る利益相反はありません。

15.研究対象者等およびその関係者からの相談等への対応

研究責任者の篠原 充が行います。下記までご連絡下さい。

本研究に関するお問い合わせ先

国立研究開発法人国立長寿医療研究センター
 分子基盤研究部 副部長 篠原 充

〒474-8511 愛知県大府市森岡町七丁目430番地

電話:0562-46-2311(代表)