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ホーム > 研究の推進 > 人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針に基づく研究実施の情報公開 > 倫理・利益相反委員会受付番号No.1704

倫理・利益相反委員会受付番号No.1704

「多機関共同研究:JH-FBIコホート研究-フレイルバイオマーカーの探索研究(JH-Frailty Biomarker Study)-(倫理・利益相反委員会受付番号No.1704)」人を対象とする生命科学・医学系研究実施についてのお知らせ

 国立長寿医療研究センター ロコモフレイルセンターでは、下記の人を対象とする生命科学・医学系研究を実施しております。
本研究では、通常の診療で得られた情報(電子カルテなど)から必要な情報を取り出し、まとめることによって行われているコホート研究(ロコモ・フレイル・サルコペニアのレジストリ研究)の情報を用います。
 このような研究は、厚生労働省・文部科学省・経済産業省の「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」の規定により、対象となる方のお一人ずつから直接ご同意をいただかずに実施することができますが、研究内容の情報を公開することが必要とされています。このお知らせをもって研究内容の情報公開とさせていただきますので、ご理解いただけますようお願いいたします。
 本研究に関するお問い合わせなどがございましたら、下記の「本研究に関するお問い合わせ先」までご連絡いただけますようお願いいたします。

2023年4月13日

1.研究課題名

「多機関共同研究:JH-FBIコホート研究-フレイルバイオマーカーの探索研究(JH-Frailty Biomarker Study)-」
(倫理・利益相反委員会受付番号No.1704)
本研究課題については、国立長寿医療研究センター倫理・利益相反委員会による倫理審査を経て、国立長寿医療研究センター理事長の実施許可を受けております。

2.研究機関の名称および研究代表者の氏名(部署名)

  • 国立長寿医療研究センター 老年内科部 佐竹 昭介

3.研究責任者(部署名)

  • 国立長寿医療研究センター 佐竹 昭介
  • 国立国際医療研究センター 坊内 良太郎
  • 国立がん研究センター 松岡 弘道
  • 国立精神・神経医療研究センター 住吉 太幹

4.研究分担者名(部署名)

国立長寿医療研究センター

  • ロコモフレイルセンター 松井 康素
  • 運動器疾患研究部 細山 徹
  • バイオインフォマティクス研究部 重水 大智
  • 老年疫学研究部 大塚 礼
  • ロコモフレイル診療部 竹村 真里枝
  • フレイル研究部 木下 かほり、安岡 実佳子、李 嘉琦、大須賀 洋祐

研究協力者

  • 理事長 荒井 秀典

5.本研究の意義、目的

フレイルとは、健康を支える生物学的基盤が脆弱な状態にあることですが、早期に発見し適切な対応をすることでその悪化を最小限にとどめることが可能と考えられています。
バイオマーカーとは、ある疾患の有無や、病状の変化、治療の効果等を示す指標となるものですが、この研究では、フレイルの病態に関連するバイオマーカーの候補因子を探索します。フレイルバイオマーカーは、高齢者の健康チェックや、脆弱性を増悪させない生活習慣、治療法の効果の指標としての活用などが期待されます。

6.本研究に使用する試料・情報

  • 基本情報(年齢、性別、身体測定値、問診情報、介護認定の有無、家族構成など)
  • 総合的機能評価(質問紙調査)
  • 神経心理評価
  • 身体機能・身体組成評価
  • 健康障害評価(緊急入院、施設入所、要介護認定度、骨折、死亡などの有無)
  • 血液試料(研究に同意されていて、保存済みの血液検体を使います。)

7.本研究の方法

「ロコモ・フレイル・サルコペニアのレジストリ研究」にご参加いただいている方の血液試料を用いて、フレイルバイオマーカー候補分子(老化関連因子)を測定し、その結果と採血から1年後のフレイルの状態や新規介護認定の発生、介護度の悪化などの健康障害との関連について解析します。
また、加齢による変化は、個人の生活スタイル、身体機能、精神・心理状態などから多様な影響を受けます。様々な状態にあるフレイル高齢者の病態解明を行うために、この研究は当センターを含む複数の国立高度専門医療研究センターとの共同で行いますが、血液検体の測定、分析は当センター内で行います。

8.研究期間

2023年4月13日 ~ 2025年3月31日

9.対象となる方・研究対象者として選定された理由

これは「ロコモ・フレイル・サルコペニアのレジストリ研究」の目的の一つであるフレイルの診断、予防法の開発に関連した研究であり、以下の方を対象といたします。

  • 「ロコモ・フレイル・サルコペニアのレジストリ研究」の参加者で血液が保管されている方
  • 日常生活動作は自立している地域在住高齢者

10.研究対象者に生じる負担並びに予測されるリスクおよび利益

既存の診療情報の利用のみであり、プライバシーの保護についても十分に配慮されるため、新たに発生する不利益並びに危険性は想定されません。また、対象者個人に対する直接の利益も想定されません。

11.研究実施について同意しないことおよび同意を撤回することの自由について

ご自身の診療情報が、本研究に利用されることにご同意いただけない場合には、研究に使用する情報からあなたにかかる情報を削除いたしますので、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。研究期間の途中であっても構いません。また、情報の削除依頼をしたことにより、不利益な取扱いを受けることはございません。ただし、ご連絡をいただいた時点で、研究結果が学会や論文等ですでに公開されている場合などには解析結果を削除できないことがあります。

12.本研究に関する情報公開の方法

この掲示により本研究に関する情報公開といたします。また、研究対象となる方々に個別で測定結果などをお伝えすることはございませんが、研究成果については、当センターホームページ掲載や関連学会発表、論文投稿などにて情報公開を行う予定でおります。

13.研究計画書等の閲覧について

他の研究対象者等の個人情報等の保護および本研究の独創性の確保に支障がない範囲内で研究計画書および研究の方法に関する資料を閲覧することができます。閲覧を希望される場合には、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。

14.個人情報等の取扱い

電子カルテより対象となる方が特定できる情報(氏名・住所など)を削除した状態でデータを抽出し、患者ID番号をそれとは別の研究用の番号に置き換えた上で管理して研究に使用いたします。患者ID番号と置き換えた符号・番号との対応表は研究に使用する抽出データとは別にされ、当センター内にて厳重に保管されます。また、研究成果は学会や論文として発表されますが、その際にも対象となる方を特定できるような内容を含むことはございません。

15.試料・情報の保管および廃棄の方法

抽出したデータ、患者ID番号と置き換えた符号・番号との対応表、匿名化されたデータについては、研究期間終了後10年もしくは学会や論文等での発表から10年の間保管いたします。抽出したデータ、匿名化されたデータ、対応表については老年内科にて、保存媒体をパスワード管理または施錠保管いたします。血液試料は、研究期間終了後5年もしくは学会や論文等での発表から5年の間、運動器疾患研究部にて保管いたします。保管期間満了後は速やかに、紙媒体の資料はシュレッダーで、パソコン、電子媒体の資料はデータ消去ソフトウェアまたは、物理的に再現不能になるまで破壊して廃棄いたします。残存試料は当センターの規定に定める生体廃棄物処理方法に則り廃棄いたします。

16.研究の資金源等、研究機関の研究に係る利益相反および個人の収益等、研究者等の研究に係る利益相反に関する状況

この研究の資金は、国立高度専門医療研究センター医療研究連携推進本部横断的研究推進費(課題番号:2020-B-1、 課題名:身体活動低下によるフレイルの包括的病態解明とフレイルバイオマーカー探索および予防医療への展開)による助成によって遂行いたします。この研究に関わる当センター関係者は、当センターの定める利益相反行為防止規則に則り、本研究を適正かつ円滑に遂行します。

17.研究対象者等およびその関係者からの相談等への対応

研究に対するお問い合わせがございましたら下記のお問い合わせ先まで御連絡ください。研究責任者が対応いたします。

本研究に関するお問い合わせ先

国立研究開発法人国立長寿医療研究センター
 老年内科部 部長 佐竹 昭介

〒474-8511 愛知県大府市森岡町七丁目430番地

電話:0562-46-2311(代表)