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ホーム > 研究の推進 > 人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針に基づく研究実施の情報公開 > 倫理・利益相反委員会受付番号No.1607

倫理・利益相反委員会受付番号No.1607

「ILSA-J対象者におけるJST版活動能力指標と客観的に評価した身体機能・認知機能との関連性(倫理・利益相反委員会受付番号No.1607)」人を対象とする生命科学・医学系研究実施についてのお知らせ

 国立長寿医療研究センターでは、「長寿コホートの総合的研究(The Integrated Longitudinal Studies on Aging in Japan: ILSA-J)」への研究参加同意をいただいた方を対象とした生命科学・医学系研究を実施しております。本研究は、厚生労働省・文部科学省・経済産業省の「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」の規定により、対象となる方から直接ご同意をいただかずに実施することができますが、研究内容の情報を公開することが必要とされています。このお知らせをもって研究内容の情報公開とさせていただきますので、ご理解いただけますようお願いいたします。
 本研究に関するお問い合わせなどがございましたら、下記の「本研究に関するお問い合わせ先」までご連絡いただけますようお願いいたします。

2022年5月23日

1.研究課題名

「ILSA-J対象者におけるJST版活動能力指標と客観的に評価した身体機能・認知機能との関連性」(倫理・利益相反委員会受付番号No.1607)
本研究課題については、国立長寿医療研究センター倫理・利益相反委員会による倫理審査を経て、国立長寿医療研究センター理事長の実施許可を受けております。

2-1. 研究代表者の氏名

国立長寿医療研究センター 理事長特任補佐室 鈴木 隆雄

2-2.研究機関の名称および研究責任者の氏名

国立長寿医療研究センター 理事長特任補佐室 鈴木 隆雄
東京都健康長寿医療センター 研究所 社会参加と地域保健研究チーム 阿部 巧

3.研究分担者名(部署名)

東京都健康長寿医療センター 研究所 社会参加と地域保健研究チーム 藤原 佳典
東京都健康長寿医療センター 研究所 社会参加と地域保健研究チーム 野藤 悠
東京都健康長寿医療センター 研究所 社会参加と地域保健研究チーム 北村 明彦
国立長寿医療研究センター 研究所 老年学・社会科学研究センター 老化疫学研究部 西田 裕紀子

4.本研究の意義、目的

本邦では、高次生活機能(高齢者が自立した生活を送るうえで必要となる総合的能力の中でも、より高度な能力)を評価する指標として老研式活動能力指標が広く使われていますが、近年、より高次の生活機能を測定可能なJST版活動能力指標が開発されました。近年の高齢者の若返り傾向を踏まえると、老研式活動能力指標では正しく高齢者の能力を評価できないと想定され、JST版活動能力指標の活用が有効になると考えられます。しかし、JST版活動能力指標は十分な妥当性の検証が行われていません。そこで本研究は、ILSA-Jのデータを用いて、JST版活動能力指標と身体機能および認知機能評価指標との関連性を明らかにし、JST版活動能力指標の妥当性を検証することを目的とします。

5.本研究の研究計画

多施設共同研究である「長寿コホートの総合的研究(The Integrated Longitudinal Studies on Aging in Japan: ILSA-J)」の2017年調査に参加した男女を対象として、JST版活動能力指標と身体機能および認知機能評価指標の関連を検討します。

6.本研究で使用する試料・情報

ILSA-J2017年調査データ
・JST版活動能力指標
・身体機能評価指標:握力、歩行速度
・認知機能評価指標:MMSE
・基本特性:性、年齢、身長、体重、疲労感、活動量減少、教育年数、喫煙、配偶者の有無、
 独居、既往歴(高血圧、糖尿病、心疾患、脳卒中)、当該コホート調査への参加状況
*本研究では情報のみを使用し、試料は使用しません。

7.研究期間

2022年5月23日~2024年3月31日

8.対象となる方・研究対象者として選定された理由

多施設共同研究である「長寿コホートの総合的研究(The Integrated Longitudinal Studies on Aging in Japan: ILSA-J)」の2017年調査に参加した男女のうち、使用するデータに欠損のある方を除いた、約9,000名を対象者とします。

9.研究対象者に生じる負担並びに予測されるリスクおよび利益

本研究は既存情報のみを用いる研究のため、対象者の方に新たに発生する負担はありません。予測されるリスクは個人情報の流出ですが、ILSA-Jデータは個人を特定できる情報を除いた状態で収集され、個人が特定できないIDにより管理されており、また、研究成果は集団として解析した結果のみを示すため、個人が特定されることはありません。
対象者個人に対する直接の利益も想定されませんが、本研究から健康に有益な情報が発信された場合、その情報を個人の健康増進に役立てることにより、間接的に利益が得られる場合があります。

10.研究実施について同意しないことおよび同意を撤回することの自由について

対象者の方ご自身の情報が、本研究課題に利用されることに同意いただけない場合には、研究に使用する情報からあなたにかかる情報を削除いたしますので、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。研究期間の途中であっても構いません。
情報の削除依頼をしたことにより、不利益な取扱いを受けることはございません。ただし、ご連絡をいただいた時点で、研究結果が学会報告や論文等ですでに公開されている場合などには解析結果を削除できないことがあります。

11.本研究に関する情報公開の方法

この掲示により本研究に関する情報公開とします。本研究で得られた研究結果は国立長寿医療研究センターが実施する研究として、学会報告・論文投稿にて発表します。また研究成果の内容によってはホームページ掲載や広報紙にて、対象者および一般住民の方に向けた内容で公表します。

12.研究計画書等の閲覧について

他の対象者の個人情報保護および本研究の独創性の確保に支障がない範囲内で研究計画書および研究の方法に関する資料を閲覧することができます。閲覧を希望される場合には、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。

13.個人情報等の取扱い

ILSA-Jの情報は個人を特定できる情報を除いた状態で保管・解析しております。解析にあたっては、個人を特定できる情報を除いたデータを用いるため、解析を行う研究者も、情報がどなたのものであるかは分かりません。また研究成果は集団として集計した結果を学会報告や論文として発表しますので、解析結果から個人が特定されることはありません。

14.試料・情報の保管および廃棄の方法

本研究で試料は用いません。
解析に先立ち、国立長寿医療研究センター研究責任者から、東京都健康長寿医療センターの研究責任者に、個人を特定できる情報を除いたILSA-Jデータを提供します。本研究で利用する全ての情報は、外部からのアクセスが不可能な国立長寿医療研究センター内のパスワード管理されたサーバー内および外部からのアクセスが不可能な東京都健康長寿医療センター研究所内の252室に設置されたパスワードを付したスタンドアローンPCで保管します。また、国立長寿医療研究センターより提供されたデータが保存されているCD-Rについては東京都健康長寿医療センター研究所内の244室の鍵付きのロッカーにて保管します。
また、本研究で利用する個人を特定できる情報を除いたILSA-Jデータおよび学術的公表に関する解析結果や解析プログラムなどは、一般からの問い合わせに応じることができるよう、研究終了(研究期間終了)後も10年間は、外部からのアクセスが不可能な国立長寿医療研究センター内のパスワード管理されたサーバー内または外部からのアクセスが不可能な東京都健康長寿医療センター研究所内の252室に設置されたパスワードを付したスタンドアローンPCで保管します。
ただし、研究期間終了から10年後以降は、本研究に用いた全ての情報は個人が特定されない状態で完全に消去します。

15.研究の資金源等、研究機関の研究に係る利益相反および個人の収益等、研究者等の研究に係る利益相反に関する状況

ILSA-Jの全ての情報は、国立長寿医療研究センターの運営費や公的研究費(競争的研究資金等)を主財源として収集しており、国立長寿医療研究センターが管理・運用を行っています。本研究は、国立長寿医療研究センター所属の研究者による共同研究であり、国立長寿医療研究センターの長寿医療研究開発費を資金源とします。本研究に参加する研究者間に一切の利害関係は無く、研究費について開示すべきCOI(利益相反)はありません。

16.研究対象者等およびその関係者からの相談等への対応

本研究に関するご不明点などございましたら、下部に記載のお問い合わせ先までご連絡ください。

本研究に関するお問い合わせ先

国立研究開発法人国立長寿医療研究センター
 理事長特任補佐 鈴木 隆雄

〒474-8511 愛知県大府市森岡町七丁目430番地

電話:0562-46-2311(代表)(平日9時-15時)