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第1回NST勉強会<NSTを活用しよう>

長寿NSTニュースレターVol.16
2013年7月

2013年6月19日に今年度第1回の栄養サポートチーム(NST)勉強会が行われました。
昨年度のNST勉強会は「栄養とサルコぺニアの研修会」として院外講師を招いて、あいち健康プラザヘルスサイエンスシアターで行いましたので、院内での勉強会は一年ぶりになりました。参加者は68名で、多くの職種の方の参加がありました。

はじめに若松主任栄養士から「電子カルテで便利にNSTをフル活用」と題して、新採用者の方に向けてメンバー紹介と活動内容について説明がありました。NSTへの依頼の手順と“NSTラウンド表”の記載について詳しく説明がありました。“NSTラウンド表”の検査、薬剤、栄養、看護からの情報がないとNSTチームとしての評価や助言が行えませんので必ず記入することが大切です。また、NSTラウンドは毎週水曜日の14時30分から行っていますので参加してください。

次に原田言語聴覚士から「在宅での食事環境整備の際にNSTが介入した摂食障害患者の一例」と題して、機能回復診療部、看護師、NSTの協力の結果“3食経口摂取での退院が可能となった症例”の報告がありました。
まず、VE検査の結果も含めて評価の必要性について詳しい説明がありました。その後NST介入で、「食種と補助食の選択、必要カロリー量の選択、栄養状態の評価」が行われた経過説明がされました。結果的には、必要カロリーの摂取が可能で、患者の「食」への満足も満たす事ができる「酵素均質浸透法を用いた食品」を導入し安定した経口摂取量が確保できようになりました。
NST回診では、

  1. 看護師からの実際の食事場面の情報提供
  2. 嚥下機能評価
  3. 検査値の報告
  4. 薬剤投与状況

が大切になります。それぞれの職種の協力が大切です。

最後に渡邊医師からアスメントについて、栄養評価と栄養量算定からの説明がありました。栄養評価については、体重、BMI、SGA、ODA、評価のツールについての説明がありました。栄養量の算定については、練習問題から事例の患者さんに必要なエネルギー量、蛋白量、水分量を考え、それぞれ算出しました。現在の状態からだけの判断ではなく、前と比較した判断が重要であると説明がありました。結論として栄養管理は、評価→計画→実行→再評価の繰り返しであることがわかりました。

みなさん、現場で困ることがあったら、気軽にNSTに依頼を出してください。“わからないなあ”と迷っているより、専門家の知恵を活用しませんか?