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長寿NSTニュースレターVol.3
2010年3月
輸液は
などを目的として日常診療で活用されています。今回のニュースレターでは、輸液の栄養面についてまとめてみました。PPN と TPN の特徴を踏まえることが大切ですし、常に「経腸(消化管を使うこと)はできないのかな?」という意識を頭の隅においておくことも重要です。
PPNは、投与できるカロリーは1000kcal程度までです。
このため、長期のPPNでは栄養状態が低下する恐れがあるため、2週間以内の短期間の栄養維持に用いられます。
特別な手技を必要としないこと、カテーテル穿刺や留置に伴う合併症などが少ないことが長所です。
短所は、末梢血管では高濃度の輸液は投与できないため十分なエネルギーが投与できない、血管痛や静脈炎を生じやすい、頻回の差し換えや腕などが自由にならないことなどがあげられます。
また、うっ血性心不全や腎不全など厳密な水分管理が必要な場合はPPNのみでの栄養は困難です。
高濃度、高浸透圧の薬剤の投与が可能なため必要十分な栄養が投与できます。
しかし、カテーテル挿入・留置操作による合併症やカテーテル敗血症、腸粘膜萎縮によるbacterial translocationなどの危険があります。
投与開始時には高濃度のブドウ糖の投与による高血糖に対する注意が、TPN管理が長期間に及ぶ場合には、必須脂肪酸の欠乏の恐れがあるため脂肪乳剤の投与が必要です。
末梢静脈栄養(PPN)の適用例 | 中心静脈栄養(TPN)の適用例 |
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平成22年2月25日~26日会場:幕張メッセ
昨年の鹿児島学会発表に続き、今年はNST医師の佐竹先生が「摂食不良高齢者の背景と介入達成状況」を発表。今後も長寿NSTの院外活動の一環として継続していきます!