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栄養の基礎知識

長寿NSTニュースレターVol.2
2009年10月

栄養素の役割

私達の健康づくりは毎日の食事からです。栄養素には糖質・蛋白質・脂質・ビタミン・ミネラルの5大栄養素があり、それらをバランスよく摂取することで生命を維持しています。栄養素はその働きによって「エネルギー源」「からだの構成成分」「からだの機能調節」の3つの大きな役割をもっています。

栄養素 主な役割
糖質 エネルギー源
蛋白質 身体の構成成分(筋肉など)
脂質 エネルギー源、細胞膜の構成成分
ミネラル・ビタミン からだの機能調節

栄養はなぜ必要か?

近年、適切な栄養管理はどの治療においても基本となり、栄養状態が悪ければ、どんな治療を行っても効果を発揮できないという目的で、NSTを発足させる病院が増加しています。私達は栄養を摂取することで、生命を維持していますが、栄養を摂れない飢餓状態では、まず、肝臓や筋肉に蓄えられているグリコーゲンがエネルギー源として利用されます。しかし、その貯蔵量は少なく、わずか1日で使い切ってしまいます。
次に体内の脂質や蛋白質を分解して、エネルギー源として利用します。その結果、1週間で約2kgの筋肉が喪失すると考えられます。このように食事ができないと脂質や筋肉の分解が進み、脂肪を除いた体重(Lean body mass)が約30%程度喪失すると、生命を維持することが難しくなってきます。このLBMが減少していく過程には、様々な臨床症状や所見が現れます。まず筋肉量が減少、アルブミンを代表とする内臓蛋白の減少、そして免疫が障害され創傷治癒の遅延や感染に罹患しやすくなり、最終的には死に至ります。すなわち栄養管理というのは、すべての患者さんに最低限行わなければならない医療の基本なのです。

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