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体重測定からはじまる NST

長寿NSTニュースレターVol.1
2009年7月

当院での NST 活動について

当院での栄養サポートチーム(NST)の活動は早2年目に入っています。あらためてご紹介するまでもないかも知れませんが、医師、歯科医師、管理栄養士、看護師、薬剤師、臨床検査技師といった多職種のメンバーからなるチーム医療活動です。
各疾患の入院治療や在宅への移行にあたって、栄養に関するすべてについて、「全人的」医療の観点からサポートしています。毎週火曜日午前中のラウンドを中心とした活動です。栄養について「?」があったときには、まず事務局(栄養管理室)にご連絡ください。もちろんNSTメンバーや各病棟の看護師長、そして摂食嚥下ナースに声をかけていただいても結構です。

NSTラウンドの他には、年に2回の院内勉強会を催しています。平成21年度第1回NST勉強会は5月20日に開催され、多くの職員に参加していただきました。NSTの歴史や意義の解説に引き続き、栄養アセスメントの理論と実践、当院におけるNST業務の流れが解説されました。

まず体重測定を!

栄養状態のアセスメントは体脂肪量や筋肉量の指標として用いられる上腕周囲長の測定、体脂肪量の推定に用いられる上腕三頭筋皮下脂肪厚の測定、血清アルブミン濃度、リンパ球数などさまざまな方法で行われます。
ただ、まず重要なものは体重です。体重測定は基本的な身体計測ですが、医療や栄養の介入をする上でとても大切です。
輸液量やカロリー投与量の目安を計算するためには、体重の値が必要不可欠です。適切な量を推定して投与することが、予備能力の低下した高齢者では特に重要です。また、投与したカロリーや輸液量が適切であるかどうかは、体重測定による評価がもっとも簡便な目安です。
高齢者では疾患に伴う体重減少が起こりやすく、筋肉量の低下から転倒や虚弱状態へつながります。当センターの理念である「高齢者の心と体の自立を促進」を実行するためには、体重測定という簡便な指標を有意義に利用することが大切です。高齢者の治療の難しさ(面白さ?)はいかに生活活動度を下げない治療をするかにあります。
体重測定の意義を見直しましょう。

NST 稼働施設として認定!

当院は日本静脈経腸栄養学会(JSPEN)によりNST認定施設として認定されました。
NSTではこれを励みにして、更に活動内容を充実していきます。

新規経腸栄養剤のご紹介

この数年、病態別経腸栄養剤の開発が盛んです。
当院でも

を導入しました。
詳細については、各病棟にあるクリアファイル「経腸栄養剤一覧表」をご覧ください。