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糖尿病腎症の食事について

糖尿病療養支援チームレターVol.9
2021年7月

糖尿病の合併症の一つである糖尿病腎症は,腎臓の機能が低下し,体に不調をきたします.主な腎臓の機能を以下に示します.

腎臓の主な働き

からだの中の水分量を調節する,老廃物を排泄する,電解質(ミネラル)のバランスを保つ,血圧を調整する,血液を産生する為のホルモンを分泌する,ビタミンDを活性化する 等

腎臓は細かい血管が集合した臓器であり,血管が壊れてしまうと修復は困難と考えられています.悪くなってから治す→悪くならないように守ってあげるということがとても大切です.腎臓を守るために,日頃の血糖コントロールも大切ですが,それ以上に重要なのが『減塩』です.減塩食は誰がいつ始めても治療効果が期待でき,副作用のない安全な治療方法です.今号では減塩について簡単にご紹介いたします.

減塩ポイント

塩分は主に調味料と加工食から摂取しています.それらをいかに減らす食事ができるかが,減塩生活を進めてく上で重要です.調味料は計量し,加工食品は使用する頻度を見直しましょう.

調味料を減らすと,どうしても物足りない味付けになりがちです.以下の食品を料理に活用してみてください.おいしく減塩が実践できると思います.

酸味

酢は塩分を含まない調味料です.
『混ぜるだけ』などと謳っている酢は,塩が混ざっている可能性があります.
​柑橘類の酸味もOKです.

出汁

だしの素には塩分が含まれますので,天然の出汁がおススメです.
天然だしは,時間と気持ちにゆとりがある時に,やや濃いめに作り,冷蔵庫で保管すると使い勝手がよいです.

香辛料

唐辛子,わさび,和辛子,胡椒,カレー粉など.塩分を含まず,調理後の料理にアクセントを加えてくれます.得手不得手もありますし,使いすぎにも注意しましょう.

香味野菜

ネギ,しょうが,ニラ,ニンニク,ミョウガなど.薬味と呼ばれる野菜類.通年入手可能なものも多く,切って冷凍しておくと,パッと使えて便利です.

 

食事療法について詳しく聞きたい方は,栄養指導を受けてみてはいかがでしょうか?主治医に栄養指導を受けたいと申し出てください.