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倫理・利益相反委員会受付番号No.25TB12

「心不全患者に対する在宅療養指導料の算定状況に関する実態調査」についてのお知らせ

 国立長寿医療研究センターでは岡崎市民病院と共同で、下記の人を対象とする生命科学・医学系研究を実施しております。
 本研究は、岡崎市民病院において、通常の診療で得られた情報(電子カルテなど)から必要な情報を取り出し、まとめることによって行われるものです。
 このような研究は、厚生労働省・文部科学省・経済産業省の「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」の規定により、対象となる患者さんのお一人ずつから直接ご同意をいただかずに実施することができますが、研究内容の情報を公開することが必要とされています。このお知らせをもって研究内容の情報公開とさせていただきますので、ご理解いただけますようお願いいたします。
 本研究に関するお問い合わせなどがございましたら、下記の「本研究に関するお問い合わせ先」までご連絡いただけますようお願いいたします。

2025年8月8日

1.研究課題名

「心不全患者に対する在宅療養指導料の算定状況に関する実態調査」(倫理・利益相反委員会受付番号No.25TB12)

本研究課題については、岡崎市民病院臨床研究審査委員会の承認と、国立長寿医療研究センター理事長の実施許可を受けております。

2.研究機関の名称および研究責任者

  • 岡崎市民病院 看護局 川村智史
  • 国立長寿医療研究センター 先端医療開発推進センター 臨床研究支援主任 田中誠也

3.研究分担者

岡崎市民病院

  • 看護局 細田紗也香
  • 医局 田中寿和

4.研究の背景

高齢化が進む我が国において、今後心不全患者がますます増加することが懸念されています。心不全患者さんの在宅での適切な疾患管理の重要性が増加している背景を踏まえて、2024年度の診療報酬改定にて、在宅療養指導料を算定できる疾患に心不全が加わりました。この加算は、心不全で過去1年の間に1回以上入院したことがある人が、退院してから1ヶ月以内の期間に、医師の指示で看護師や保健師などから、自宅で療養のアドバイスを受けた場合に算定できる診療報酬です。岡崎市民病院でも、心不全患者さんを対象としたこの加算の算定を開始しましたが、2025年3月時点での算定実績は37件(同時期での該当患者171件:算定割合21.6%)と、必ずしも高くありませんでした。これには、心不全患者さんの特性に応じた実施体制の調整が必要であると考え、診療記録を用いて、この加算の算定対象となっている患者さんの特徴について調査する事にしました。また、算定が出来た患者さんと算定が出来なかった患者さんの特徴の違いについて検討し、当該加算における指導の内容や、指導後の患者の状態についても調査する事にしました。これらが明らかとなれば、岡崎市民病院で算定対象となっている、心不全患者さんの特性に応じた在宅療養指導が可能となると考えます。また、加算割合の向上、さらには心不全患者の在宅療養指導の質の向上に寄与すると考えます。

5.本研究の目的

診療情報を用いて、岡崎市民病院における心不全患者を対象とした、在宅療養指導料の算定に関する実態を調査します。

6.本研究の方法

対象となる患者さん

2024年4月1日から2025年5月31日までに岡崎市民病院で治療を受けた方のうち、退院後1ヶ月以内の慢性心不全患者、かつ過去1年以内に心不全による入院が1回以上ある方

研究期間

2025年8月8日から2028年3月31日

利用するカルテ情報

  1. 患者背景情報:年齢、性別、身長、体重、入院病名、各種心疾患の有無、現病歴、既往歴、合併症、服薬状況、血圧、心拍数、入院回数および期間、診療科、退院後の再入院の有無および回数、家族構成、介護度
  2. 心不全に関する評価指標:左室駆出率(LVEF)、血液検査(BNP、Cr、Na、K、Hb、Alb、HbA1c、INR)、心電図、CT所見

研究代表者

岡崎市民病院 看護局 川村智史

その他の共同研究機関

国立長寿医療研究センター 先端医療開発推進センター 臨床研究支援主任 田中誠也

  • この研究は、多施設との共同研究で行われます。研究で得られた情報は、共同研究機関内で利用されることがあります。
  • また、これらの情報については、被験者保護の観点から、2025年8月8日から1ヶ月以上経過した後、利用・提供する予定です。

7.研究実施について同意しないことおよび同意を撤回することの自由について

ご自身の情報が、本研究に利用されることにご同意いただけない場合には、研究に使用する情報からあなたにかかる情報を削除いたしますので、以下のお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。研究期間の途中であっても構いません。また、情報の削除依頼をしたことにより、不利益を被ることはございません。ただし、ご連絡をいただいた時点で、研究結果が学会や論文等ですでに公開されている場合などには、解析結果を削除できないことがあります。

8.研究についての情報公開

この研究の計画書や、研究の方法に関する資料をご覧いただくことや、文章でお渡しすることもできます。希望される方は、以下の「本研究に関するお問い合わせ先」へご連絡ください。なお、この研究に参加しているほかの方の個人情報や、研究の知的財産等に関することなどは、お答えできない内容もありますのでご了承ください。

9.個人情報の取扱い

研究に利用する情報には個人情報が含まれますが、岡崎市民病院から国立長寿医療研究センターに提供する場合には、お名前、住所など、個人を直ちに判別できるような情報は削除し、研究用の番号をつけます。また、研究用の番号とあなたを特定可能な情報を結びつける対応表を、岡崎市民病院の研究代表者が作成し、研究参加への同意の取り消し、診療情報との照合などの目的に使用します。対応表は、研究に携わらない第三者が適切に管理し、岡崎市民病院外には持ち出しません。なお、岡崎市民病院と国立長寿医療研究センターの間でのデータの授受は、パスワードロックをかけセキュリティ対策を行った状態で、メールまたはクラウドサービスを用いて行います。
情報は、岡崎市民病院の研究代表者および情報の提供先である国立長寿医療研究センター 研究責任者 田中誠也が、責任をもって適切に管理いたします。研究成果は、学会や学術雑誌で発表されますが、その際も個人を直ちに判別できるような情報は利用しません。

本研究に関するお問い合わせ先

国立研究開発法人国立長寿医療研究センター
先端医療開発推進センター 臨床研究支援部 田中誠也

〒474-8511 愛知県大府市森岡町七丁目430番地

電話:0562-46-2311(代表)