ホーム > 研究の推進 > 人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針に基づく研究実施の情報公開 > 倫理・利益相反委員会受付番号No.24TB26
「AYA (Adolescence and Young Adult) 世代がんの個別化予防に資する遺伝要因の同定を目指す研究」についてのお知らせ
国立長寿医療研究センター 研究所 メディカルゲノムセンターでは、下記の人を対象とする生命科学・医学系研究を実施しております。
本研究は、国立長寿医療研究センターバイオバンクから分譲を受けた試料・情報を用いて解析を行うものです。
国立長寿医療研究センターバイオバンクではお預かりした試料・情報の利用にかかる包括的同意をいただいているため、このような研究は、厚生労働省・文部科学省・経済産業省の「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」の規定により、対象となる試料提供者様のお一人ずつから直接ご同意をいただかずに実施することができますが、研究内容の情報を公開することが必要とされています。このお知らせをもって研究内容の情報公開とさせていただきますので、ご理解いただけますようお願いいたします。
本研究に関するお問い合わせなどがございましたら、下記の「本研究に関するお問い合わせ先」までご連絡いただけますようお願いいたします。
2025年3月10日
記
「AYA (Adolescence and Young Adult) 世代がんの個別化予防に資する遺伝要因の同定を目指す研究」(倫理・利益相反委員会受付番号No. 24TB26)
本研究課題については、国立長寿医療研究センター倫理・利益相反委員会による倫理審査を経て、国立長寿医療研究センター理事長の実施許可を受けております。
統合生命医科学研究センター:桃沢幸秀
新領域創成科学研究科メディカル情報生命専攻:鈴木穣、鈴木絢子
産婦人科講座:岡本愛光
渡辺直彦
医学系研究科:後藤明輝
乳腺外科:中込博
がんゲノム医療診療部:齋藤元伸
国際医療センター:長谷川幸清、三輪真唯子
産婦人科:関沢明彦、松本光司
浦上研一
一般・消化器外科:力山敏樹
徳永勝士
尾崎浩一
下村昭彦
服部功太郎
深見真紀
朝野仁裕
本研究で得られる結果は、AYA世代がんの予防や発がん分子機構の解明のための基盤情報となります。
AYA世代がんへの発症リスクや予後、病態に寄与する遺伝子群の同定を行います。また環境要因、患者背景・発がん経路による違いを注視します。
遺伝子解析情報、臨床情報(年齢、性別、既往歴、喫煙の有無情報など)
上記の情報については、国立長寿医療研究センター理事長の実施許可後に利用・提供予定です。
血液や非がん組織(胚細胞)由来のDNA・RNAを用いた胚細胞系列遺伝子の多様性などの決定は、網羅的な解析としてSNPアレイや次世代ゲノムシークエンス(全エクソン・全ゲノムシークエンス・ターゲットシークエンス・RNAシークエンス、ロングリードシークエンスを含む)などを、また個々の胚細胞系列遺伝子の多様性の決定はTaqMan法、Invader assay、サンガーシークエンスなどを用いて行います。
2025年3月10日から2028年12月31日
健常者・研究対象がヒト疾患であることから、日本人健常者を中心としたヒト由来試料、情報の基盤的データが必要なためです。
国立長寿医療研究センターバイオバンクに収集されている既存の試料・情報を利用するのみであり、プライバシーの保護についても十分に配慮されるため、新たに発生する不利益ならびに危険性は想定されません。また、対象者個人に対する直接の利益も想定されません。
ご自身の試料・情報が、本研究に利用されることにご同意いただけない場合には、研究に利用する試料・情報からあなたにかかる試料・情報を削除いたしますので、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。研究期間の途中であっても構いません。また、試料・情報の削除依頼をしたことにより、不利益な取扱いを受けることはございません。ただし、ご連絡をいただいた時点で、研究結果が学会や論文等ですでに公開されている場合などには、解析結果を削除できないことがあります。
この掲示により、本研究に関する情報公開といたします。研究結果の公開については、ホームページ掲載・学会発表・論文投稿などにて行う予定でおります。
他の研究対象者等の個人情報等の保護および本研究の独創性の確保に支障がない範囲内で、研究計画書および研究の方法に関する資料を閲覧することができます。閲覧を希望される場合には、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。
この研究で使用する情報(上記項目5.)は、バイオバンクから分譲を受けます。情報に含まれる個人を特定する事項(氏名、生年月日、住所、病院ID等)は、バイオバンクの匿名化システムによって削除され、新たな符号が付されます。分譲以降はこの符号で管理されます。新たな符号と個人を結びつける対応表はバイオバンクのみが保有し、研究倫理指針の定める個人情報管理者によって保護されます。
また、研究成果は学会や論文として発表されますが、その際にも研究の対象となられた方を特定できるような内容を含むことはございません。
本研究において収集・保存された試料は、発表した成果の確認など、追加の解析の必要性が生じた場合などに対応するため、原則として研究終了後、10年間保存します。保存期間を過ぎた検体は、特に理由のない限り、破棄します。またデータ修正履歴、実験ノートなど研究に用いられた情報の裏付けとなる資料については、研究発表終了後5年間国立がん研究センター研究所内にて保管します。
AMED革新的がん医療実用化研究事業(ゲノム診療体制の構築を目指したAYA世代がんのリスク要因・治療標的の同定と検査系の開発:研究代表者 国立がん研究センター 河野隆志)(15ck0106168h0001)、AMED革新的がん医療実用化研究事業(全ゲノムクリニカルシークエンスを志向したAYA世代がん胚細胞系列ゲノム構造変化の解析:研究代表者 国立がん研究センター 河野隆志)(18ck0106402h0001)、AMED革新的がん医療実用化研究事業(RNAスプライス変異・構造変化を網羅的に検出する臨床導出可能な精緻情報解析システムの開発:研究代表者 国立がん研究センター 河野隆志)(AMED-21ck0106641h0001)、AMED革新的がん医療実用化研究事業(ゲノム医療時代における、がんの遺伝学的中間高リスク群の把握と評価手順の標準化をめざした多施設共同臨床疫学的研究:研究代表者 国立がん研究センター 吉田輝彦)(20ck0106554h0001)、次世代がん医療創生研究事業(難治性若年婦人科がんの発症リスクにかかわる胚細胞系列変異の同定と機能評価系の構築:研究代表者 国立がん研究センター 白石航也)(17cm0106605h0001)、遺伝性がんを用いた若年発症がんで同定された遺伝要因の検証研究並びに早期診断法の開発(23ama221520h0001) 、AMED革新的がん医療実用化研究事業課題「難治性呼吸器腫瘍等の全ゲノム配列データおよび臨床情報等の収集と解析に関する研究:研究代表者 国立がん研究センター 河野隆志」からの研究資金の助成を受け、研究を進めます。
研究に対するお問い合わせがございましたら、下記のお問い合わせ先までご連絡ください。研究責任者が対応いたします。
国立研究開発法人国立長寿医療研究センター
研究所 メディカルゲノムセンター センター長 尾崎浩一
〒474-8511 愛知県大府市森岡町七丁目430番地
電話:0562-46-2311(代表)