本文へ移動

 

文字サイズ

ホーム > 研究の推進 > 人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針に基づく研究実施の情報公開 > 倫理・利益相反委員会受付番号No.23TB38-2

倫理・利益相反委員会受付番号No.23TB38-2

「造影剤腎症を有する症例のゲノム解析」についてのお知らせ

 我が国の6つのナショナルセンター(国立がん研究センター・国立循環器病研究センター・国立精神・神経医療研究センター・国立健康危機管理研究機構・国立成育医療研究センター・国立長寿医療研究センター)では、下記の人を対象とする生命科学・医学系研究を実施しております。
 本研究は、6つのナショナルセンター・バイオバンク(NCBN)から分譲を受けた試料・情報を用いて解析を行うものです。
 各ナショナルセンター・バイオバンクでは、お預かりした試料・情報の利用にかかる包括的同意をいただいているため、このような研究は、厚生労働省・文部科学省・経済産業省の「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」の規定により、対象となる試料提供者様のお一人ずつから直接ご同意をいただかずに実施することができますが、研究内容の情報を公開することが必要とされています。このお知らせをもって研究内容の情報公開とさせていただきますので、ご理解いただけますようお願いいたします。
 本研究に関するお問い合わせなどがございましたら、下記の「本研究に関するお問い合わせ先」までご連絡いただけますようお願いいたします。 

2025年5月27日

1.研究課題名

「造影剤腎症を有する症例のゲノム解析」(倫理・利益相反委員会受付番号No.23TB38-2)

本研究課題については、国立長寿医療研究センター倫理・利益相反委員会による倫理審査を経て、国立長寿医療研究センター理事長の実施許可を受けております。

2.研究機関の名称および研究責任者

国立健康危機管理研究機構 ゲノム医科学プロジェクト・NCBN中央バイオバンク

上級研究員/事務局長 大前陽輔

3.研究分担者

国立健康危機管理研究機構 ゲノム医科学プロジェクト/NCBN中央バイオバンク

  • プロジェクト長/バイオバンク長 徳永勝士
  • 特任研究員 野入英世
  • データサイエンス部 技術職員 島貫秀之

ゲノム医科学プロジェクト

  • 副プロジェクト長 河合洋介
  • 研究員 小野彰、植野和子
  • 研究補助者 北野由子
  • 病院腎臓内科 医師 片桐大輔
  • 副院長 丸岡豊

がん総合診療センターがん薬物療法科

診療科乳腺・腫瘍内科医師 下村昭彦

国立がん研究センター バイオバンク

  • 副バイオバンク長 白石航也
  • バイオバンク長 谷田部恭
  • 副バイオバンク長 加藤健
  • 中央病院遺伝子診療部門長 吉田輝彦

国立循環器病研究センター バイオバンク

  • バイオバンク長 朝野仁裕
  • 副バイオバンク長 野口倫生
  • バイオバンク利活用推進室長 宮下洋平

国立精神・神経医療研究センター バイオバンク

  • バイオバンク長 後藤雄一
  • 副バイオバンク長 吉田寿美子

MGC

臨床ゲノム解析部室長 飯田有俊

バイオリソース部

  • 部長 服部功太郎
  • 研究員 松村亮

国立成育医療研究センター バイオバンク

  • バイオバンク長 梅澤明弘
  • 副バイオバンク長 深見真紀
  • シニアフェロー 秦健一郎
  • ゲノム解析専門家 青砥早希

国立長寿医療研究センター

  • メディカルゲノムセンター長 尾崎浩一
  • 先端医療開発推進センター医療情報室長 渡辺浩
  • 放射線診療部長 加藤隆司

4.本研究の意義、目的

我が国では、年間200万ショットを越える造影剤検査が行われています。その中で、一定の割合で造影剤腎症は発症しています。多くは外来検査であるため、血清クレアチニン値が一過性に上昇し戻ることがあっても、気にとめられることはないですが、実際は検査を重ねる毎に微増を重ねていきます。
造影剤腎症は、検査後48時間の経過で血清クレアチニン値上昇を呈します。しかし、その発症をとらえることは前向きの研究提案では非常に困難です。6つのナショナルセンター・バイオバンクはすでに臨床情報の蓄積と患者検体の蓄積があるため、このような難しい取り組みに対して解を与えることができる可能性が高く、国際的にみても価値の高いリソースです。

5.本研究に使用する情報

DNA、DNA試料に基づくゲノム解析情報、基本医療情報(年齢、身長、体重、性別、疾患名、診断、使用薬剤名、血清クレアチニン値)

6.本研究の方法

各バイオバンクに保管されている血液由来のDNA試料を使い、造影剤腎症発症者と非発症でゲノム解析を行い、統計学的に比較検討します。一部の症例では、全ゲノム解析情報を取得し解析を更に深化させます。

7.研究期間

2024年1月5日から2026年3月31日

8.対象となる患者さん・研究対象者として選定された理由

本研究では、6つのナショナルセンター・バイオバンクに保管されている、皆様にご提供いただいた血液検体を使い、DNAを抽出しゲノム解析および全ゲノム解析を実施します。

9.研究対象者に生じる負担ならびに予測されるリスクおよび利益

6つのナショナルセンター・バイオバンクに収集されている既存の試料・情報を利用するのみであり、プライバシーの保護についても十分に配慮されるため、新たに発生する不利益ならびに危険性は想定されません。また、対象者個人に対する直接の利益も想定されません。

10.研究実施について同意しないことおよび同意を撤回することの自由について

ご自身の試料・情報が、本研究に利用されることにご同意いただけない場合には、研究に使用する試料・情報からあなたにかかる試料・情報を削除いたしますので、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。ただし、利活用停止の申請を受け取った時点ですでに遺伝子解析が実施されていたり、実施されている最中だったりする場合には、利活用の停止はできません。どうかご了承ください。利活用停止のための手続きは、試料等を提供する際に用いられたバイオバンクの同意説明文書と同意書に記載されています。

11.本研究に関する情報公開の方法

この掲示により、本研究に関する情報公開といたします。研究結果の公開については、ホームページ掲載・学会発表・論文投稿にて行う予定でおります。

12.研究計画書等の閲覧について

他の研究対象者等の個人情報等の保護および本研究の独創性の確保に支障がない範囲内で、研究計画書および研究の方法に関する資料を閲覧することができます。閲覧を希望される場合には、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。

13.個人情報等の取扱い

本研究では、6つのナショナルセンター・バイオバンクより上記5.の試料・情報の分譲を受けて使用いたしますが、匿名化されたうえで研究者に提供されています。研究者に提供された試料・情報がどなたのものであるかがわかる対応表は、バイオバンクのみが保有しており研究者に提示されることはありません。
また、研究成果は学会や論文として発表されますが、その際にも患者さんを特定できるような内容を含むことはございません。

14.試料・情報の保管および廃棄の方法

6つのナショナルセンター・バイオバンクより分譲された試料については、解析が終了した後にすぐ廃棄処分とします。電子情報として提供を受けた媒体は、中央バイオバンク内の施錠可能なキャビネットにて保管します。保管期間は、研究終了報告後5年間または研究結果の最終公表後3年間とします。保管期間満了後は、速やかに復元不可能な状態にして試料・情報を廃棄いたします。

15.研究の資金源等、研究機関の研究に係る利益相反および個人の収益等、研究者等の研究に係る利益相反に関する状況

各ナショナルセンターの利益相反マネジメント委員会に報告し、その指示を受けて適切に管理しています。

16.研究対象者等およびその関係者からの相談等への対応

本研究に関するご不明点などございましたら、下記に記載のお問い合わせ先までご連絡ください。

本研究に関するお問い合わせ先

研究に対するお問い合わせ

国立研究開発法人国立健康危機管理研究機構 中央バイオバンク

03-3202-7181(代表)内線:2854

atakase"at"hosp.ncgm.go.jp

メール送信にあたっては、上記アドレス“at”の部分を@に変えてください。

同意の撤回に関するお問い合わせ

国立長寿医療研究センターバイオバンク バイオバンク事務局

〒474-8511 愛知県大府市森岡町七丁目430番地

0562−46−2311(代表)内線: 6606

biobank"at"ncgg.go.jp

メール送信にあたっては、上記アドレス“at”の部分を@に変えてください。