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倫理・利益相反委員会受付番号No.23TB14-2

「COVID-19の予後予測因子の同定と臨床応用に関する研究」についてのお知らせ

 国立長寿医療研究センター研究推進基盤センターでは、下記の人を対象とする生命科学・医学系研究を実施しております。
 本研究は、国立長寿医療研究センターバイオバンクから分譲を受けた試料・情報を用いて、解析を行うものです。
 国立長寿医療研究センターバイオバンクでは、お預かりした試料・情報の利用にかかる包括的同意をいただいているため、このような研究は、厚生労働省・文部科学省・経済産業省の「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」の規定により、対象となる試料提供者様のお一人ずつから直接ご同意をいただかずに実施することができますが、研究内容の情報を公開することが必要とされています。このお知らせをもって研究内容の情報公開とさせていただきますので、ご理解いただけますようお願いいたします。
 本研究に関するお問い合わせなどがございましたら、下記の「本研究に関するお問い合わせ先」までご連絡いただけますようお願いいたします。

2025年9月11日

1.研究課題名

「COVID-19の予後予測因子の同定と臨床応用に関する研究」(倫理・利益相反委員会受付番号No. 23TB14-2)

本研究課題については、国立長寿医療研究センター理事長の実施許可を受けております。

2.研究機関の名称および研究責任者

国立健康危機管理研究機構国立国際医療研究所 感染病態研究部 杉山真也

3.研究分担者

国立長寿医療研究センター

  • 研究所長特任補佐 新飯田俊平
  • ジェロサイエンス研究センター 代謝・内分泌研究部 客員研究員 徳田治彦
  • メディカルゲノムセンター センター長 尾崎浩一
  • 医療安全推進部 感染管理室長 北川雄一

4.本研究の意義、目的

新型コロナウイルス感染症(COVID-19)患者は、軽症から重篤な肺炎まで、その臨床症状が多岐にわたります。そのため、現在時点では、患者を一様に入院させ、経過観察する必要があることから、限られた感染症病棟が満床となる事態になっています。
そこで本研究では、COVID-19患者の血液に含まれる因子を網羅的に解析することで、予後予測に有用な分子マーカーを同定し、その臨床応用を目指した研究を進めます。患者の病態の予後を予測できれば、軽症者を病院外へ退避させ、重症化する見込みの高い患者から優先的に入院させることで、効率的な診療体制を整えることができます。

5.本研究に使用する試料・情報、使用を開始する予定日

本研究実施のため、当センターで収集した試料とそれらに付随する臨床情報、遺伝子情報を上記「2.」記載の研究機関(国立健康危機管理研究機構国立国際医療研究所)に送付します。その場合、個人を特定する情報は削除し、ID化した状態で提供します。上記の試料・情報については、倫理・利益相反委員会承認後から、使用予定です。

6.本研究の方法

COVID-19感染症が拡大する以前にバイオバンク登録された、70歳以上の男女の血液検体(血清または血漿)を研究に用います。血液検体は、国立健康危機管理研究機構 国立国際医療研究所に送付し、サイトカイン、ケモカインなどの分子を網羅的に解析します。得られたデータを集計して、高齢者の平均的な分子濃度を算出します。また、国立健康危機管理研究機構がすでに取得したSARS-CoV-2感染者の解析データと比較して、特徴を把握します。解析の結果によっては、特徴のある分子の遺伝子情報の解析をする場合があります。

7.研究期間

2023年8月18日から2027年3月31日

8.対象となる方・研究対象者として選定された理由

バイオバンク事業に同意し、本事業に登録された方のうち、健常な高齢者または特定の感染症、疾患に罹患していない方を対象とします。

9.研究対象者に生じる負担ならびに予測されるリスクおよび利益

国立長寿医療研究センターバイオバンクに収集されている、既存の試料・情報を利用するのみであり、プライバシーの保護についても十分に配慮されるため、新たに発生する不利益および危険性は想定されません。また、対象者個人に対する直接の利益も想定されません。

10.研究実施について同意しないことおよび同意を撤回することの自由について

ご自身の試料・情報が、本研究に利用されることにご同意いただけない場合には、研究に使用する試料・情報からあなたにかかる試料・情報を削除いたしますので、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。研究期間の途中であっても構いません。また、試料・情報の削除依頼をしたことにより、不利益な取扱いを受けることはございません。ただし、ご連絡をいただいた時点で、研究結果が学会や論文等ですでに公開されている場合などには、解析結果を削除できないことがあります。

11.本研究に関する情報公開の方法

この掲示により、本研究に関する情報公開といたします。研究結果の公開については、ホームページ掲載・学会発表・論文投稿にて行う予定でおります。

12.研究計画書等の閲覧について

他の研究対象者等の個人情報等の保護および本研究の独創性の確保に支障がない範囲内で、研究計画書および研究の方法に関する資料を閲覧することができます。閲覧を希望される場合には、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。

13.個人情報等の取扱い

この研究で使用する情報は、バイオバンクから分譲を受けます。情報に含まれる個人を特定する事項(氏名、生年月日、住所、病院ID等)は、バイオバンクのID化システムによって削除され、新たな符号が付されます。分譲以降はこの符号で管理されます。新たな符号と個人を結びつける対応表はバイオバンクのみが保有し、研究倫理指針の定める個人情報管理者によって保護されます。

14.試料・情報の保管および廃棄の方法

バイオバンクより分譲された情報については、研究期間終了後10年または学会や論文等での発表から10年の間、保管されます。情報は電子媒体に記憶する形で、国立健康危機管理研究機構 国立国際医療研究所 感染病態研究部内において施錠保管いたします。保管期間満了後は速やかに記憶媒体から削除いたします。

15.研究の資金源等、研究機関の研究に係る利益相反および個人の収益等、研究者等の研究に係る利益相反に関する状況

研究資金:日本医療研究開発機構 委託研究開発費
利益相反:本研究における利益相反はありません。

16.研究対象者等およびその関係者からの相談等への対応

研究に対するお問い合わせがございましたら、以下のお問い合わせ先までご連絡ください。研究責任者が対応いたします。

本研究に関するお問い合わせ先

国立研究開発法人国立長寿医療研究センター
 研究所長特任補佐 新飯田俊平

〒474-8511 愛知県大府市森岡町七丁目430番地

電話:0562-46-2311(代表)