ホーム > 研究の推進 > 人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針に基づく研究実施の情報公開 > 倫理・利益相反委員会受付番号No.22TB29-5
「がんや難病に関するゲノム医療の推進に必要な健常群・疾患コントロール群データの構築」についてのお知らせ
国立高度専門医療研究センター(ナショナルセンター)のうち5つのセンター(国立循環器病研究センター・国立精神・神経医療研究センター・国立健康危機管理研究機構・国立成育医療研究センター・国立長寿医療研究センター)では、下記の人を対象とする生命科学・医学系研究を実施しております。
本研究は、5つのナショナルセンター・バイオバンク(NCBN)から分譲を受けた試料・情報を用いて解析を行うものです。
各ナショナルセンター・バイオバンクでは、お預かりした試料・情報の利用にかかる包括的同意をいただいているため、このような研究は、厚生労働省・文部科学省・経済産業省の「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」の規定により、対象となる試料提供者様のお一人ずつから直接ご同意をいただかずに実施することができますが、研究内容の情報を公開することが必要とされています。このお知らせをもって研究内容の情報公開とさせていただきますので、ご理解いただけますようお願いいたします。
本研究に関するお問い合わせなどがございましたら、下記の「本研究に関するお問い合わせ先」までご連絡いただけますようお願いいたします。
2025年5月27日
記
「がんや難病に関するゲノム医療の推進に必要な健常群・疾患コントロール群データの構築」(倫理・利益相反委員会受付番号No. 22TB29-5)
本研究課題については、国立長寿医療研究センター倫理・利益相反委員会による倫理審査を経て、国立長寿医療研究センター理事長の実施許可を受けております。
国立健康危機管理研究機構 NCBN 中央バイオバンク バイオバンク長 徳永勝士
理事長特任補佐 後藤 雄一
難病やがんの遺伝子(ゲノム)情報や臨床情報を集め、研究や医療に活用することで、遺伝子情報を基にした個々人に適した治療を行う「個別化医療」の推進につながることが期待されています。これらの研究を加速させるためには、難病やがんでない健康な人の遺伝子情報も集め、がんや難病の患者様の遺伝子情報と比較する研究を行う必要があります。そうすることで、今後のゲノム医学研究を発展させることにつながります。
DNA試料、基本医療情報(年齢、身長、体重、性別、疾患名、診断日)等の、NCBNカタログDB登録情報
各NCバイオバンクに調査を依頼し、選択基準を元に本研究の対象者を抽出します。各NCが外注先にWGS解析を依頼し、ゲノム解析データを受け取ります。データは中央バイオバンクに送られ、NCGMゲノム医科学プロジェクトチームと各NCが共同で解析を行います。得られた全ゲノム解析情報は、NCBNの中央バイオバンクに保管されるとともに、国内の公開データベースに保管され、ゲノム解析情報の利用申請をバイオバンクに提出し、利用が認められた国内外の研究者に提供されます。なお、情報漏えい等の問題が生じないように厳重な情報管理を行います。
2020年1月15日から2027年3月31日
各ナショナルセンター・バイオバンクに登録された、健康な人もしくはがんや難病の病歴を持たない方の血液検体を対象としています。
5つのナショナルセンター・バイオバンクに収集されている既存の試料・情報を利用するのみであり、プライバシーの保護についても十分に配慮されるため、新たに発生する不利益ならびに危険性は想定されません。また、対象者個人に対する直接の利益も想定されません。
ご自身の試料・情報が、本研究に利用されることにご同意いただけない場合には、研究に使用する試料・情報からあなたにかかる試料・情報を削除いたしますので、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。ただし、利活用停止の申請を受け取った時点ですでに遺伝子解析が実施されていたり、実施されている最中だったりする場合には、利活用の停止はできません。どうかご了承ください。利活用停止のための手続きは、試料等を提供する際に用いられたバイオバンクの同意説明文書と同意書に記載されています。
この掲示により、本研究に関する情報公開といたします。研究結果の公開については、ホームページ掲載・学会発表・論文投稿にて行う予定でおります。
他の研究対象者等の個人情報等の保護および本研究の独創性の確保に支障がない範囲内で、研究計画書および研究の方法に関する資料を閲覧することができます。閲覧を希望される場合には、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。
本研究では、5つのナショナルセンター・バイオバンクより上記5.の試料・情報の分譲を受けて使用いたしますが、匿名化されたうえで研究者に提供されています。研究者に提供された試料・情報がどなたのものであるかがわかる対応表はバイオバンクのみが保有しており、研究者に提示されることはありません。
また、研究成果は学会や論文として発表されますが、その際にも患者さんを特定できるような内容を含むことはございません。
5つのナショナルセンター・バイオバンクより分譲された試料については、解析が終了した後にすぐ廃棄処分とします。ゲノム解析情報については、中央バイオバンクで新たに設置するデータベース・サーバで管理し、データはNCまたは外部の研究者と制限共有されます。研究終了後は、NCBN中央バイオバンクと各NCバイオバンクが管理し、各NCのバイオバンク試料に付帯するデータとして外部に提供します。また、公的なデータベースでもデータを公開します。
各ナショナルセンターの利益相反マネジメント委員会に報告し、その指示を受けて適切に管理しています。
研究および同意の撤回に対するお問い合わせがございましたら、下記の本研究に関するお問い合わせ先までご連絡ください。
国立研究開発法人国立健康危機管理研究機構中央バイオバンク
電話:03-3202-7181(代表) 内線:2854
atakase"at"hosp.ncgm.go.jp
メール送信にあたっては、上記アドレス“at”の部分を@に変えてください。
国立長寿医療研究センターバイオバンク バイオバンク事務局
〒474-8511 愛知県大府市森岡町七丁目430番地
電話:0562−46−2311(代表)内線:6606
biobank"at"ncgg.go.jp
メール送信にあたっては、上記アドレス“at”の部分を@に変えてください。