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受付番号No.22TB26

「抗がん剤誘発末梢神経障害に及ぼす生活習慣病治療薬の影響の検討(受付番号No.22TB26)」人を対象とする生命科学・医学系研究実施についてのお知らせ

 国立長寿医療研究センター先端医療開発推進センターでは、下記の人を対象とする生命科学・医学系研究を実施しております。
 本研究は、通常の診療で得られた情報(電子カルテなど)から必要な情報を取り出し、まとめることによって行われるものです。
 このような研究は、厚生労働省・文部科学省・経済産業省の「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」の規定により、対象となる患者さんのお一人ずつから直接ご同意をいただかずに実施することができますが、研究内容の情報を公開することが必要とされています。このお知らせをもって研究内容の情報公開とさせていただきますので、ご理解いただけますようお願いいたします。
 本研究に関するお問い合わせなどがございましたら、下記の「本研究に関するお問い合わせ先」までご連絡いただけますようお願いいたします。

2022年11月24日

「抗がん剤誘発末梢神経障害に及ぼす生活習慣病治療薬の影響の検討」の実施について

1.本研究の目的および方法

オキサリプラチンは大腸がんをはじめ胃がん、膵がんといった様々ながんの治療に広く用いられる抗がん剤です。このオキサリプラチンの使用によって生じる副作用のひとつに、しびれなどを伴う末梢神経障害があります。末梢神経障害が起こるとオキサリプラチンの投与量を減らしたり、投与を中止する必要があり、がんの治療を行う上で大きな障害となります。しかしながら現在までに、オキサリプラチンによって起こる末梢神経障害を予防もしくは軽減する医薬品は開発されていません。この研究はオキサリプラチンによっておこる末梢神経障害の予防薬を開発することを目的としています。そのために、すでに細胞や動物で神経保護効果が知られている生活習慣病治療薬の一部によるオキサリプラチン誘発末梢神経障害に対する保護効果を評価します。 
本研究では、2009年4月~2019年12月に当院でオキサリプラチンを用いた治療を受けられ、生活習慣病の治療薬を内服されている患者様を対象とします。この研究のために、対象の患者様に対して特別な治療が施されることはありません。本研究は、倫理審査委員会の承認を得て実施しています。

2.研究に用いる試料・情報の種類および保管方法について

本研究の研究期間は、徳島大学病院生命科学・医学系研究倫理審査委員会の承認から2024年3月31日までです。本研究では、対象患者様の診療情報のうち、病歴、抗がん剤治療の治療歴、抗がん剤以外の医薬品の服用歴、副作用等の発生状況等を用います。収集したデータは研究目的のみに使用し、保管責任者である座間味 准教授が徳島大学 臨床薬理学研究室で施錠して保管をし、研究終了後5年間保存いたします。その後、書類等はシュレッダーにより判読不能な状態とし、電子データ等は消去ツールの使用その他の方法により完全に当該データ等を消去いたします。

3.当センター以外の研究機関への試料・情報の提供

本研究は当センター以外に、徳島大学・岡山大学・愛媛大学・松山大学・九州大学・関西医科大学・摂南大学・昭和大学・川崎市立多摩病院・横浜市立大学附属病院・名古屋市立大学病院・三重大学医学部附属病院・東邦大学・高知大学医学部附属病院・福岡大学筑紫病院・旭川医科大学病院・浜松医科大学医学部附属病院・神戸市立医療センター中央市民病院と共同して行います。従って、これらの研究機関へ研究データを提供する可能性があります。当センター以外へ研究データを提供する場合、デ ータに含まれる個人情報を削除した後、特定の研究者以外がアクセスできない状態で電子的配信にて行います。また、当センターで収集したデータに関しては、当センターの研究責任者が保管・管理します。

4.研究組織

  • 徳島大学大学院医歯薬学研究部臨床薬理学分野 石澤 啓介、合田 光寛 
  • 徳島大学病院薬剤部 岡田 直人、相澤 風花 
  • 徳島大学病院総合臨床研究センター 八木 健太、新村 貴博
  • 岡山大学病院薬剤部 座間味 義人、牛尾 聡一郎 
  • 愛媛大学病院薬剤部 田中 守 
  • 松山大学薬学部医薬情報解析学 髙取 真吾、武智 研志、内田 真美 
  • 九州大学大学院薬学研究院臨床育薬学分野 川尻 雄大 
  • 関西医科大学附属病院薬剤部 田中 雅幸、村中 達也、藤井 良平
  • 摂南大学薬学部薬学教育学研究室 上田 昌宏 
  • 昭和大学医学部薬理学講座臨床薬理学部門 肥田 典子 
  • 国立長寿医療研究センター先端医療開発推進センター 鈴木 啓介、辻本 昌史、柴田 久美子
  • 国立長寿医療研究センター薬剤部 早川 裕二
  • 川崎市立多摩病院薬剤部 坪谷 綾子 
  • 横浜市立大学附属病院 坂本 靖宜 
  • 名古屋市立大学医学部附属西部医療センター 萩原 宏美 
  • 三重大学医学部附属病院 平井 利典 
  • 東邦大学医療センター大森病院 西村 功史 
  • 東邦大学薬学部 医療薬学教育センター臨床薬学研究室 花井 雄貴 
  • 高知大学医学部附属病院 川田 敬 
  • 福岡大学筑紫病院 内山 将伸、宮崎 元康 
  • 旭川医科大学病院 中馬 真幸、神山 直也 
  • 浜松医科大学医学部附属病院 安井 秀樹 
  • 神戸市立医療センター中央市民病院 山岡 健太

5.研究結果の公表について

本研究の結果は学会や雑誌等で公表することがありますが、公表に際しては特定の研究対象者を識別できないように措置を行った上で取り扱います。

6.研究資金および利益相反管理について

本研究は、公益財団法人臨床薬理研究振興財団 研究奨励金の支援を受けて実施されます。本研究の利害関係については、徳島大学臨床研究利益相反審査委員会の審査を受け、承認を得ております。

7.本研究への参加を拒否する場合

本研究に関するご質問等がありましたら下記の連絡先までお問い合わせ下さい。 
ご希望があれば、他の研究対象者の個人情報及び知的財産の保護に支障がない範囲内で、研究計画書及び関連資料を閲覧することが出来ますのでお申出下さい。また、試料・情報が当該研究に用いられることについて患者さんもしくは患者さんの代理人の方にご了承いただけない場合には研究対象としませんので、下記の連絡先までお申出ください。その場合でも患者さんに不利益が生じることはありません。

本研究への参加に同意しない場合は、連絡先までご連絡下さい。

本研究に関するお問い合わせ先

国立研究開発法人国立長寿医療研究センター
先端医療開発推進センター センター長 鈴木 啓介 

〒474-8511 愛知県大府市森岡町七丁目430番地

電話:0562-46-2311(代表)