ホーム > 研究の推進 > 人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針に基づく研究実施の情報公開 > 倫理・利益相反委員会受付番号No.2064
「NILS-LSAデータを利用したC1q等生理活性物質の加齢変化とサルコペニア等関連指標に関する検討」についてのお知らせ
国立長寿医療研究センターでは、「国立長寿医療研究センター・老化に関する長期縦断疫学研究(NILS-LSA)」への研究参加同意をいただいた方を対象とした、生命科学・医学系研究を実施しております。NILS-LSAでは、対象者の皆様の様々な調査・検査結果を、老化・老年病予防を目的とした研究に利用しております。尚、対象者の皆様からは、様々な調査・検査結果を老化・老年病予防を目的とした研究に使用することについて、同意を得ております。
このような研究は、厚生労働省・文部科学省・経済産業省の「人を対象とする生命科学・医学系研究に関する倫理指針」の規定により、対象となる方のお一人ずつから直接ご同意をいただかずに実施することができますが、研究内容の情報を公開することが必要とされています。このお知らせをもって研究内容の情報公開とさせていただきますので、ご理解いただけますようお願いいたします。
本研究に関するお問い合わせなどがございましたら、下記の「本研究に関するお問い合わせ先」までご連絡いただけますようお願いいたします。
2026年6月22日
記
「NILS-LSAデータを利用したC1q等生理活性物質の加齢変化とサルコペニア等関連指標に関する検討」(倫理・利益相反委員会受付番号No.2064)
本研究課題については、国立長寿医療研究センター倫理・利益相反委員会による倫理審査を経て、国立長寿医療研究センター理事長の実施許可を受けております。
国立長寿医療研究センター 老化疫学研究部 部長 大塚礼
補体系と呼ばれる免疫にかかわるたんぱく質の一種であるC1qは、加齢に伴う筋量や筋力、筋質と関連があるとされています。そのため、C1qは筋肉量の減少によって生じるサルコペニアと関連することが考えられます。C1qは採血で簡便に評価できるため、C1qが運動機能低下リスクの把握やサルコペニアの予防のために使用できる可能性がありますが、そのためには、縦断的な血清C1q濃度の変化や、生活習慣、サルコペニア等関連指標との関連を検証する必要があります。そこで本研究は、C1qの加齢変化やC1qの変化に生活習慣が与える影響、C1qとサルコペニア等関連指標の関連を明らかにすることを目的とします。また、生理活性物質(人間の生体機能の維持のために働く化学物質)を解析に使用することで、これらの関連の背景にある生物学的機序も明らかにしていきます。
サルコペニアは転倒や骨折、要介護化につながるため、早期にとらえる必要があります。本研究によりC1qとサルコペニアや体組成、身体機能との関連が明らかになれば、加齢に伴う筋量・筋力低下や運動機能低下の進行を採血によって簡便に評価できるようになり、サルコペニアの予防を推進できる可能性があります。また、身体活動量や食事摂取とC1qの関連を検討することにより、生活習慣と関連する血液指標としてC1qが使用できるようになり、運動・栄養を中心とした予防戦略の設計に資する知見となることが期待されます。
以下の、NILS-LSA第2次、第5次、第7次調査のデータを用います。
上記の試料・情報については、利用・提供前に被験者保護の観点から、倫理・利益相反委員会承認後1か月以上経過後から、利用・提供予定です。
本研究では、上記の試料・情報を立命館大学に提供します。
試料・情報の提供を行う機関の名称およびその研究責任者
国立長寿医療研究センター 老化疫学研究部 部長 大塚礼
愛知県大府市および知多郡東浦町の地域住民(観察開始時年齢40歳から79歳)からの無作為抽出者を対象とした、「国立長寿医療研究センター・老化に関する長期縦断疫学研究(NILS-LSA)」第2次調査(2000年から2002年)の凍結血清および、第5次調査または第7次調査のいずれかの時点の凍結血清のある方を対象とし、血清中のC1qおよび生理活性物質の濃度の測定を行い、C1qの加齢変化やC1qの変化に生活習慣が与える影響、C1qとサルコペニア等関連指標の関連を明らかにします。
2026年6月22日から2029年3月31日
NILS-LSA第2次調査(2000年から2002年)に参加し、凍結血清のある方のうち、第5次調査、第7次調査、あるいはその両方の血清を有する約310名を対象者とします。
NILS-LSAに提供いただいた既存の調査票記録および調査結果を研究に利用するのみであり、プライバシーの保護についても十分に配慮されるため、対象者の方に新たに発生する負担はありません。予測されるリスクは個人情報の流出ですが、個人から得られたデータは、個人が特定できないIDにより管理し、解析の際は氏名など個人を特定できる情報を除いた状態のデータを用いるため、個人情報流出の可能性は極めて低いです。また研究成果は、集団として解析した結果のみを示すため、研究成果から個人が特定されることはありません。
対象者個人に対する直接の利益は想定されませんが、本研究から健康に有益な情報が発信された場合、その情報を個人の健康増進に役立てることにより、間接的に利益が得られる場合があります。
対象者の方ご自身の検査結果が、本研究課題に利用されることに同意いただけない場合には、研究に使用する検査結果からあなたにかかる情報を削除いたしますので、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。研究期間の途中であっても構いません。
情報の削除依頼をしたことにより、不利益な取扱いを受けることはございません。ただし、ご連絡をいただいた時点で、研究結果が学会報告や論文等ですでに公開されている場合などには、解析結果を削除できないことがあります。
本掲示により、研究に関する情報公開とします。本研究で得られた研究結果は、国立長寿医療研究センターが実施する研究として、学会報告・論文投稿にて発表します。また研究成果の内容によってはホームページ掲載や広報紙にて、対象者および一般住民の方に向けた内容で公表します。
他の対象者の個人情報保護および本研究の独創性の確保に支障がない範囲内で、研究計画書および研究の方法に関する資料を閲覧することができます。閲覧を希望される場合には、下部に記載されているお問い合わせ先にご連絡いただけますようお願いいたします。
NILS-LSAの情報と試料は、氏名など個人を特定できる情報を除いた状態で保管・解析しております。尚、対象者の方からの申し出による同意の撤回や、転居や死亡など追跡に必要な情報を更新するため、特定の個人を識別可能なデータとNILS-LSA固有のIDとの対応表を作成し、国立長寿医療研究センター内のNILS-LSA研究に直接関わらない者が保管しております。
解析にあたっては、氏名など個人を特定できる情報を除いた状態のデータを用いるため、解析を行う研究者も、検査結果がどなたのものであるかは分かりません。
また研究成果は集団として集計した結果を学会報告や論文として発表しますので、解析結果から個人が特定されることはありません。
解析に先立ち、国立長寿医療研究センター研究責任者から、立命館大学の研究責任者に、本研究で使用する氏名など個人を特定できる情報を除いた状態の情報を提供します。本研究で利用するすべてのNILS-LSAに関する情報は、外部からのアクセスが不可能な、国立長寿医療研究センター内のパスワード管理されたサーバ内および立命館大学インテグレーションコア内の施錠管理されたキャビネット内で保管する、パスワード保護されたUSBフラッシュメモリで保管します。また、本研究ではNILS-LSAの凍結血清を立命館大学に送付し、血清中のC1qの測定解析を実施します。測定後の残余血清は、立命館大学インテグレーションコア内にて匿名のまま密封容器で保管し、検査データを確認後、個人が特定できない状態で廃棄します。
本研究で利用する、氏名など個人を特定できる情報を除いたNILS-LSAデータおよび学術的公表に関する解析結果や解析プログラムなどは、一般からの問い合わせに応じることができるよう、研究終了(研究期間終了)後も10年間は、外部からのアクセスが不可能な、国立長寿医療研究センター内のパスワード管理されたサーバ内および立命館大学インテグレーションコア内の施錠管理されたキャビネット内で保管する、パスワード保護されたUSBフラッシュメモリで保管します。尚、研究期間終了後、立命館大学の研究責任者が異動等により立命館大学の所属がなくなる場合は、立命館大学に保管したNILS-LSAデータおよび学術的公表に関する解析結果や解析プログラムは、国立長寿医療研究センターに移管し、上述の通り保管します。
特定の個人を識別可能なデータとNILS-LSA固有のIDとの対応表は、NILS-LSA調査責任者である国立長寿医療研究センター老化疫学研究部長が認めた老化疫学研究部所属の名簿管理業務者が、研究終了(研究期間終了)後も10年間は、外部からのアクセスが不可能な、国立長寿医療研究センター内のパスワード管理されたサーバ内で保管します。対応表にアクセスできる者の範囲は、NILS-LSA調査責任者および上記の名簿業務管理者とします。研究期間終了から10年後以降は、本研究に用いたすべての情報は個人が特定されない状態で完全に消去します。
NILS-LSAのすべての情報・試料は、国立長寿医療研究センターの運営費や公的研究費(競争的研究資金等)を主財源として収集しており、国立長寿医療研究センターが管理・運用を行っています。本研究は、国立長寿医療研究センターの長寿医療研究開発費、日本学術振興会の科学研究費および立命館大学内予算を資金源とします。本研究に参加する研究者間に一切の利害関係はなく、研究費について開示すべきCOI(利益相反)はありません。
本研究に関するご不明点などございましたら、下部に記載のお問い合わせ先までご連絡ください。
国立研究開発法人国立長寿医療研究センター
研究所 老年学・社会科学研究センター 老化疫学研究部
長期縦断疫学調査センター
老化疫学研究部長 大塚礼
〒474-8511 愛知県大府市森岡町七丁目430番地
電話:0562-46-2311(代表)